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貯蓄

老人の孤独死が語る現実味を増す老後破産

老人の孤独死が語る現実味を増す老後破産

先日ニュースを見ていると神戸で火事があり、独居男性4人が死亡したようです。
年齢は77歳から86歳と高齢で、部屋は三畳一間と狭い集合住宅でした。

※出典産経新聞
このニュースを見た時に思いました。

ごく当たり前のように老後の独身男性が貧窮し、ごく当たり前のようにこういう暮らしをしているんだなと。
勿論、ニュースの一端だけを見て三畳一間に暮らしていると生活が貧窮していると決めつけるものでもありません。

渋谷や下北沢には同じように風呂無しの住居を選ぶ若者も増えているようです。住居の支出を減らして、他の使い道にお金を使う事は選択肢でもあるかと思います。
数を減らしている銭湯ですが、人気は根強く、町のコミュニティーを支える場としても利用されています。風呂無物件が見直されている一方で、経済的な理由から安価な賃貸物件が選ばれているのも事実です。

「老後破産」

ごく一部の例外的な話のように思っていたこの単語が案外身近なものかもしれないと、思った次第です。

 

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・実に簡単に貧窮する老後

世間を見渡せばいくらでも聞こえてくる話があります。平均年収や、平均貯蓄と言うものです。300万円程度と低い平均年収に1000万円も金融資産の無い世帯が50%にも上ります。上がり続ける未婚率と上がらない出生率。未来は今より良くなるとは到底言えない状況です。

余り気にしても精神衛生上良くないので考えないようにして生きていますが、このままいけば相当数の人が老後貧窮してしまうでしょう。

三畳一間の家賃が4万円で年金が15万円だと生活費は11万円以内で賄わないといけません。ガス電気、水道で安くても1万円 食費が1日2000円で6万円です。携帯やネット環境、ネットフリックスなどを利用すればすぐにオーバーしてしまいます。15万円年金が出る人でこれです。。

外食なんてもってのほかで、喫煙や飲酒も厳しいです。お金のかかる趣味は軒並みNGで、働く事を辞める事も出来なさそうです。さらに今はインフレの只中にあり、貯蓄の価値は目減りしていく事が予測されます

学校に行って、就職して、働いて働いて、余生と呼ばれる年になっても働いて。それで、ようやく人並みと言うにはやや控えめな人生が待っているだけ。何かの間違えではないでしょうか?本当にそんなに厳しい老後が待っているのでしょうか?嘘、マジ?こんな事書いている場合じゃないのでは!

とはいうもののみんなそうなるので、あまり悲観的でもなかったり、、、
自分だけが貧乏でみじめなのは応えますが、誰もかれもが貧しいなら実はそんなに不幸じゃないかも。

幸福とは相対論で、日本よりずっと貧しくても幸福そうな人たちが暮らしている国もありますもんね。貧しくても、それなりに順応すれば良い事もあるかもしれません。

お金が無いと分かれば食費は極限まで削れるかもしれません。業務用パスタをキロ単位で買えば激安です。基礎的に米と、パスタと、小麦粉は安く買えますので、ローテーションしましょう。お好み焼きを極めれば、安価な贅沢が出来ます。

もやしと水菜は毎日食べる野菜の友です。人参、玉ねぎ、キャベツ、冬場は白菜をレギュラーとして食べる事になるでしょう。
玉ねぎと人参のみじん切りでソフリット(イタリアの万能調味料)を作り置きすればこれまた贅沢ソースの完成です。ペペロンチーノを極める事で安価でおいしいランチを作る事が出来ます。

自炊に振り切れば食費は月間3万円を切れそうです。そうすれば何とか、通信費パケホーダイ位は捻出出来るでしょうか?娯楽はそれが限界です。
幸いにして部屋が狭いので光熱費は余りかかりません。布団を活用する事で暖房要らずに出来るかもしれません。やりようによっては15万円でおつりがくる暮らしが可能になりそうです。

おお!希望が湧いてくるでしょうか?
どうなんでしょう。著者は書いていて全く希望を見出せません。
一体我慢と節約の毎日の何が楽しいでしょうか。

我慢と節約なんてものはゴールが見えているから頑張れるわけです。
基礎的に我慢と節約っておかしいでしょう。

今の生活を振り返ってみます。
会社に行き、昼になると付近でランチして最近じゃなんでも高くて1000円は掛かりますよ。週末まで楽しみも無いので、金曜の夜には飲んで帰ってしまう。

高い店にはいかないものの1万円位は使っているんじゃないだろうか?
週末には友人と会う事もあるし、なんだかんだで結構使う。
今は給料があるからいいけれど、これが無くなったらどうするんだろう?
貯蓄がある訳でも無いし、この会社には退職金も無いぞ?
保険も貯蓄も何も考えてないし、財形貯蓄も意味ないと思ってやらなかったな、、、

う~ん。これはまずいのではないだろうか?

・50%の人が老後は貧窮する

そう、統計で分かってしまう。実は。

問題は自分がどちら側になるのかだ。50%という数字は頑張ればなんとかなりそうな数字である。何にもしていない人がいる。貯金も、努力も、勉強もしていない人達がいる。もし、どれかを頑張ればなんとなる側の50%に入れるとしたら?

一週間をパスタだけで乗り切る知恵を覚える位なら、そんな苦境に立たなくて済む努力をしたい。では、何をすれば良いのでしょうか?

それはここのコラムに山ほど書いている金融リテラシーを高める勉強をする事です。

え~まぁ。分かっちゃいると言えば分かっちゃいるんです。
勉強しなきゃな~と思ってますよ。株の事もDCの事も、年金の事も何なら保険を見直して、不動産も考えようと思っている。
やらなきゃ、やらなきゃで今日も終わる。

そんなものですよね。そんな風に年を取って、そんな風に老後になる。
何か悪い事をしたわけではないけれど、良くも悪くも何もしていないから。
何もしていない結果を受け入れるしかなくなってしまう。
ヤバい!今入った!完全に一瞬貧窮側に片足突っ込んだ!

全く。
銀行普通預金の金利は低く、貯蓄していても一向にお金が増えないのは自分のせいではないというのに何故努力をしなければいけないんだ。

1980年代、郵便貯金をしていれば今のジャンク債と呼ばれる金融商品よりも高い利息が約束されていました。10年定期預金で6%以上の利息が付きました。
放っておくだけでどんどん貯蓄が増えていったのです。

私たちの親世代が「貯金しなさい」と口酸っぱく言うのも分かります。
体験的にお金をしっかり貯めていればどんどん増えていったからなのです。
お金を貯めるという努力、習慣さえ続ければ老後は保障されていました。

1990年頃まで日本では投資なんて限られた人だけのもので多くの人にとっては関係の無い話でした。それは貯蓄をするだけで資産は増加し、わざわざリスクを取る必要が無かったためです。

今はもう違います。
未曽有の低金利が続き、預けた貯金は増えないばかりか、インフレや手数料などで、目減りしていく一方です。

実は私たちは気が付いています。大半の人がこのままだと心配な事になると。
しかし、それを誤魔化して考えないようにしているのです。

余りにも沢山の人が貧乏なので、「赤信号皆で渡れば怖くない」と言わんばかりに安心しようとしている訳です。

現実はどうでしょうか。
ごく自然に貧乏になり、ごく自然に独居老人となり、ごく自然に老後破産してしまう。

・私たちはどうすれば良いのか?

統計から考えれば私たちの未来はけして楽観視できるものではありません。
特に、インフレに突入しようとしている現代では金融資産を貯蓄で増やす事は非常に困難です。何らかの行動を取らないとジリ貧は必至です。

政府も貯蓄から投資へとスローガンを掲げ、なんとか国民の資産を増やそうと懸命です。NISAもどんどん条件緩和され、個人の投資参入はハードルが随分と低くなりました。

金融庁では高校生に向けて金融リテラシーを高める取り組みを始め、お金の勉強を学生もする時代になっていきます。私たちはどうすれば良いのでしょうか?

その答えはシンプルです。やはり学ぶしかありません。お金の事を学び、金融リテラシーを高める。それが老後破産を免れる遠く見える確かな道のりです。

ウルトラ金融大全ではお金に関するコラムが沢山あります。これからも記事は増えていく事でしょう。興味の向くものからご一読いただき、お金の今を知ってみて下さい。

そして、行動を起こす気になった方はセミナーも参加してみて下さい。
お金の事が良く分かります。

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この記事を書いた人

佐藤大介

ライター

佐藤大介(さとうだいすけ)

ウルトラ金融大全局長
ウルトラ金融大全の監修を務めます。
金融リテラシーを高める為、セミナー講師として活動。
「超一流の口だけ男」と評される氏のセミナーは非常に分かりやすく、何度も受講するファンが沢山います。
リンクからウル金セミナーも是非ご覧下さい。

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