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貯蓄

「苦手」の継続は無意味?「好き」の追求が金を生む時代へ

「苦手」の継続は無意味?「好き」の追求が金を生む時代へ

「初志貫徹」

「首尾一貫」

などなど、最後までやり抜くこと、同じことをやり続けることを表す言葉はたくさんあります。この姿勢は「職人技」を生み、いずれ自他ともに認める「真のプロ」として、その道を極めていくのでしょう。
「石の上にも三年」なんて言葉もありますね。
嫌なことでも三年続けてみると、やがて何らかの前向きな変化が訪れるという。ちなみに筆者、この界隈の言葉や考え方が最高に苦手です。

嫌なもんは嫌、できないもんはできない、そして広げた風呂敷を畳まずにどんどん新しいことにチャレンジしてしまうので、理解はできてもやる気になりません。
傍から見ると、「こいつ大丈夫か?」ってくらいに自由で、一貫の「い」の字も感じないのでしょうね。学校の先生をしている友人からは、「ド変人」だと思われております。

ところが、こんなに自由に暮らしているのに、かなり自分の人生に満足していて、毎年「最高」を更新しているので不思議です。少しずつではありますが、結果も出始めています。

自由に生きても何とかなる、を地で行く筆者。器用貧乏で飽きっぽいところがコンプレックスでしたが、結果的にその特性が功を奏す場面が増えてきました。

そこでふと、「頑固一徹」系の呪いにかかった方々に、「ちょっとでも希望を持っていただけたら嬉しいな」なんて思いまして、自分の人生を振り返ることにしました。
人生を楽しみつつ、お金にも好かれる(かもしれない)、筆者のこれまでを振り返れたらと思います。

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何でもできて何にもできない学生時代

ちょっとだけ自分語りをさせてください。
筆者は幼いころから「お前はおじいちゃんに似たなぁ」と祖父によく言われていました。

祖父は元来器用貧乏で、そんな自分にコンプレックスを持っていたそうです。当時は何でも器用にこなす祖父を見て、随分贅沢なコンプレックスもあったもんだと思っていました。しかし、歳を経るごとに、段々と祖父の言っている「コンプレックス」の正体がわかり始めます。全部そこそこだからです。

勉強も、運動も、何につけても中途半端。極端に何かができないことも、極端に何かができることもありません。ただし、これといって苦労もしません。大抵のことは見よう見まねで何とかなってしまうので、大した努力もできません。

なんでもそこそこの結果が出るので、あれやこれや手をつけてそこそこの結果が出た後は、すぐ飽きて辞めてしまいます。幼心に、「このままだとヤバい人間になりそうだなぁ」と思ったものです。しかし、なんでもそこそこやってすぐに飽きるという残念な性質は、大学生になっても変わりませんでした。

大学でのド衝撃

「何でもそこそこの結果が出る」と勘違いした状態で進学した先は、お嬢様ばかりが集まる私立大学でした。幸か不幸か、筆者が仲良くさせてもらっていた友人たちは、

「外商が自宅に来るため、百貨店には足を運んだことがない」
「誕生日プレゼントは50万円の株。それを自身で何倍にも増やした経験がある」
「都心の一等地に突如現れるお屋敷が実家」という、トンデモお嬢様たちでした。
おかげさまで、最高に小さい井戸の中のオタマジャクシだったことに気付かせてもらえたと思います。
彼女たちは我慢強く、苦しいこともコツコツ乗り越えていきました。
「そこそこの結果」に満足せずに、努力をし続ける我慢強さに、筆者はド衝撃を受けました。同い年なのに、自分とは目指しているレベルが違う。

「何でもそこそこできる自分」の概念は完全に吹き飛び、地道な努力でしか成し得ないことがたくさんあることを思い知らされました。
彼女たちの努力する姿勢や誠実さを心から尊敬していましたから、筆者も彼女らの真似をして苦手なことも頑張ってみようと努力しました。しかし、飲食店などのアルバイトはことごとくダメで、どんなに頑張っても半年で辞めてしまいます。

全然楽しいと思えないからです。また飽き症なので、趣味もコロコロ変わります。
カメラを買ったと思ったら、今度はメイクにハマり、本を読んだかと思ったら映画評論家のように映画三昧。一度友人に、「何事も継続が大事だよ」と言われたことがあります。

しかし筆者は「その時楽しいと思えることにしか集中できない」という、致命的な自由人気質があり、継続したくても継続する気になれませんでした。

人生の伏線回収

母は筆者のコンプレックスを一番よく理解していました。
何事も手を出してはすぐに飽きてしまい、全部そこそこで放置する筆者の癖を快く思っていたかは分かりません。ただずっと「人生に無駄なことなんて一つもない」とだけ言い続けていました。

そんなもんかな?と聞き流していましたが、社会人経験4年目を過ぎてから、母の言うことが信じられるようになっていきます。カメラで写真が取れるので、取材で重宝されるようになりました。営業ができるので、取材中にプラスαの価値をつけて顧客の満足度を向上させられます。

コスメが大好きだったので、コスメ系企業にも営業ができました。映画好きが功を奏して大口契約に繋がったこともあります。
「70-80点くらいできる複数のスキル」が、役立つようになったのです。
その後転職をし、保険ショップに勤務することになりましたが、ここでも同じような経験をしてきました。

途中で飽きて放置していると思っていたものは、知らず知らずのうちに肥やしとなり、筆者を助けてくれています。ただ好きだから手を出していたことが、お金に繋がったのです。

「お金」の追求<「好き」の追求

筆者はコラムのネタを探すのにSNSを活用しますが、お金を追求する方の多さに驚きます。
「楽して稼げそう」なことに皆が飛びつくのを見て、ちょっと驚きもしました。

FIREはまさにそれで、2年ほどまえに隆盛を極めていた印象です。投資をきっかけに「億り人」が多数出現し、我も続け!とばかりに、FIRE界隈が大盛り上がりしました。

ところが現在、FIRE畑は焦土と化し、FIREを目指している方は軒並み引退していきました。
知識のなさ、経験のなさが一番大きな理由ですが、隠れ要因は「FIREを目指したほとんどの方が投資好きでなかった」ことだと思っています。

投資が好きなわけではないので、投資の勉強もはかどりません。お金が欲しいだけなので、知識を増やす気もありません。

結果的に「楽して稼げそう」な投資を選び、詐欺に遭ったり大失敗したりして退散という結果になったのでしょうね。そういう意味では、お金を稼ぐことよりも、投資を好きになることの方が重要だったのかもしれません。

億り人になった方のブログやコラムを読んでみると、皆さんかなり戦略的にトライ&エラ―を繰り返しており、一様に投資が楽しいと仰います。
筆者がTwitterで見てきたFIRE界隈の方々はみんな苦しそうでした。

「そんなに嫌ならやめりゃいいやん」とさえ思ったほどです。

全く好きになれないことをどんなに頑張っても、それが大好きな人には敵わないという教訓を得たような気がして、身の引き締まる想いでした。「お金」を追求するよりも、「好き」を追求したほうが、結果的にお金がついてくるのは皮肉なことですね。

「苦手」の継続<「好き」の追求

冒頭で、筆者が毎年「最高」を更新していると書きましたが、本記事を執筆するにあたってその理由を考えてみました。結論から言うと、「単純だから」です。

面白そう、やってみたいと思ったことしか手をつけず、やりたくないこと、向かないことは即撤退を繰り返して生きてきました。

筆者の「好き」は気分とタイミングによってコロコロ変わります。やりたいこともどんどん変化し、風呂敷を広げっぱなしで放置されていることも多数あります。

友人から「そういえば、あの件てどうなったの?」と聞かれたら、

「もっと楽しいこと始めちゃったから、今はいったん放置してる~」と答えることもしょっちゅうです。

挑戦したいと思ったことは片っ端から手をつけて、もっと楽しそうなことが見つかるとすぐに飛びついてしまいます。筆者の頭の中を可視化できたら、さぞかしとっ散らかっていることでしょう。

とはいえ、気まぐれに変わる自分の「好き」を追求した結果、職人技を披露できることはないものの、幅広くそこそこできるやつとして重宝されています。

「初志貫徹」「石の上にも三年」からはかけ離れているけれど、何ら困ったことはありません。

今は時代が変わり、色んな選択肢が増えたおかげで、無理に一つのことにしがみつかなくても生きていけるようになりました。頑張れば頑張るほど結果が出るというのは、その通りだと思います。

けれど、「やりたくないこと」「向いていないこと」を無理に頑張っても、それが「大好きで凄く向いている人」には一生敵いません。残酷なことですが、やっぱり「好き」のパワーには勝てないのです。ですから、もし今結果がでない自分に嫌気がさしているなら、貴方が立つべき場所を変えてみるのも一つの手です。

もう一歩踏み込んで頑張ってみて、それでもダメなら、その場所はもっと得意な人に任せて、自分が好きだと思える場所に移動してみてはいかがでしょうか。もし好きだと思える場所が見つからないなら、動物的な勘を頼りに、「好き」を見つけに行ってください。

「もう随分年をとったから」
「新しいことにチャレンジする年齢ではないから」

なんて思わずに、まずは一歩踏み出してみると、意外と何とかなってしまうものです。人生は一度きり。やらない後悔より、やる後悔。
「苦手なこと」を必死に継続して疲弊するよりも、「好きなこと」を追求してお金が稼げたら、最高ですね。

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この記事を書いた人

齋藤佑美

ライター

齋藤佑美(さいとうゆみ)

複数の大手メディアでコラムを執筆する2児の母。
FP上位資格のAFP、生命保険協会認定FP資格であるTLC取得。
女性に寄り添ったコラムが好評を得、週刊女性にて記事の監修を行う。
お金の知識や現場の体験を踏まえた記事に定評がある。


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