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資産運用

FIREを目指す100人を見て気が付いた投資を失敗する理由

FIREを目指す100人を見て気が付いた投資を失敗する理由

2000万問題が世を騒がせてからというもの、猫も杓子も投資投資!な時代が始まりました。
私がコラムを本格的に書き始めた2年前は、ちょうど投資ブームの最盛期だったように思います。

SNSの金融界隈は「FIREを目指そう!」ムーブメントが起こり、「楽して稼げる」ような気がする投資に夢を見た方が多数いました。

実際、投資が上手くいってとんでもない財をなした方もいるでしょう。

それを見て、後に続けとばかりに、みんなが足並みをそろえて「FIRE」を目指し突っ込んでいきました。

さて、現在2023年、彼らは完全になりを潜めている気がしています。
急激な円安でかなりの打撃を食らったのか。それとも目指すべき道が鬼ほど厳しいという現実が見えたのか。

いずれにせよ、私には「FIRE」の文字が見えなくなってしまいました。
代わりに、「金融庁ガチです!」が目につきます。

知識のない方が痛い目を見て、「やっぱり勉強しないとダメだ…」と気付いたのかもしれません。
そうです。
積み立てNISAだろうとFXだろうと、「知識がないと損をする」という構造は変わらないのです。

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FIREを目指す方の多くが失敗した理由

FIREムーブメントが起きている時、私はそれを割と冷めた目で見ていました。
ちょっときつい言い方になりますが、「大多数は失敗するだろうなぁ」と思っていたからです。
FIREを目指す多くの方が、「お金を殖やす仕組み」の本質が分からないまま、株や投資信託に手を出していました。

仕組みが分かっていないのに、お金を殖やせるわけがありません。
そのような方々は、Twitterや金融機関などでやり取りされる、耳障りのいい言葉だけを信じてしまいます。

時には投資詐欺に遭うなんてこともあったでしょう。
結果、此度の超円安によって爆死してしまい、「大損した…」「もうどうしていいか分からない」なんてツイートを拝見することになったのです。

お金で損をする人は全員似ている

私はSNSをほとんど更新しません。
でもFIREを目指す方々は気になっており、時々動向をチェックしていました。
ざっと100人くらいは、チェックしていたのではないでしょうか。

「暇なん?」の一言に尽きるのですが、振り返ってみると大きな学びがありました。

それを皆さんに共有させてください。
FIREを目指した方を多数チェックしていて、一つ分かったことがあります。

「お金で損をしそうな人には、共通点がある」ということです。

当初はただの勘でしかありませんでしたが、「この人は損をしてしまうかもしれない…」と思った方は、軒並み大きなマイナスが出てFIRE目指そうの会を退会していきました。

では「お金で損をしそうな人」には、どんな共通点があるのでしょうか。
体感としては、下記のような感じです。

「自分で調べない」

「流されやすい」

「不安になりやすい」
それぞれ、紐解いていきますね。

「自分で調べない」

まずこれです。失敗している方全員がこれに当てはまります。
このタイプの方は、とにかく何でも鵜呑みにしてしまいます。

お金殖やそう系インフルエンサーの動向を熱心にウォッチしており、インフルエンサーが呟くたび、「勉強になった」「ためになった」と引用ツイートしている印象です。
インフルエンサーの方は、Twitter上で4枚の画像に全てが収まるよう、簡潔かつ端的に説明しないといけません。

当然、発信内容は「○○の場合は◇◇すべき」と限定的なものになります。
しかし、自分で調べようとしない方は、自分が「○○の場合」でなかったとしても、その情報を取り込んでしまうのです。

そもそも前提条件がずれていますから、完全に間違った道を突き進んでいくことになります。
しかし、自分で調べようとしないので、危険な状態であることに気付けません。

メリット、デメリットをきちんと理解していないので、大きな損をする可能性があります。
結果、やっぱり大損をこいて「あのインフルエンサーは噓つきだ!」とモンスター化してしまうわけですね。
素直なのはいいことですが、こうなってしまうと元も子もありません。

 

「流されやすい」

基本的に「損をしそうな方」というのは、お金を殖やす行動においての「自分軸」が見えません。
ついこの間▲社の株を買ったと思ったら、さっさと売却して◇社の株を買ったりしています。

もちろん、理由が明確ならいいのですが、売買を繰り返す理由が「Twitterで駄目だって言ってる人がいたから」です。

これを見たときは、仕事中だったにもかかわらず「ワオ!」と声が出ました。
おかげでサボっていたのが後輩にバレてしまいました。

なんでも試してみるという、トライ&エラー精神は素晴らしいのですが、いくらなんでも行き当たりばったりが過ぎます。
株は「安く買って高く売る」が儲けの鉄則ですから、タイミングによっては大損を出すことになります。
この方も、儚く散っていかれましたが、「そりゃそうだよね…」というのが本音です。

 

「不安になりやすい」

自分で調べることもせず、流されるままになっていくと、失敗体験が積み重なっていきます。自分の行動における軸が明確ではないので、失敗しても対策を立てることができません。

結果的に大きな不安に駆られてしまいます。
この不安を誰かに分かってほしくて、Twitterに呟くわけです。

『はぁ…俺は才能ないなぁ…』
すると、同志たちが声をかけてくれます。

『そんなことありませんよ!●●さんも十分に頑張ってらっしゃるじゃないですか!一緒にFIRE目指して頑張りましょ♪』
『そうか…。そうですよね!僕、もう少し頑張ってみます!ありがとうございます!』

と、まぁこんな感じのやりとりがでなされ、妙な自信をつけて不毛な失敗体験を繰り返していくことなります。要するに傷の舐めあいであり、問題の解決には至りません。

そして、どこかのタイミングで「これまで頑張って貯めた資産」を使い果たし、ひっそりとTwitter界からもFIRE界からも消えていくのです。

損をしない金融商品の購入法とは?

私はFIREを目指す方を、片手間とはいえずっと注視してきました。そこで感じたのは「何を損と捉えるかは、その人の気持ち次第である」ということです。

例えばAさんは、自分が購入した株の価値が下がった!損をした!と騒ぎ、損切りするために売却するとします。

一方でBさんは、世界の情勢をチェックした上、今後株価が上がると予測し、Aさんと同じ株を保有することに決めました。

果たしてどちらが正しいのかは、神のみぞ知る世界です。しかしこの例話には、大切なことが隠されています。それは、Bさんが「損をしたと思っていないこと」です。

Aさんと同じ株を所有していたBさんは、様々な情報を自分なりに咀嚼し、仮説を立てたうえで行動しているので、自身の決断に信念があります。

恐らく思案しながら株を購入していますから、株価が下がることも予測していたかもしれません。

何が言いたいかというと、「自分の行動に自信が持てるように、しっかりと知識を身に着けることが必要なのだよ」ということです。

これができないと、どんなに素晴らしい金融商品を購入しても、最終的には損をすることになるでしょう。

「どのようなタイミングで商品を購入すべきなのか」「他の商品、銘柄との関連性はどうか」「税金がどれくらいかかるのか」などなど、金融商品の購入一つとっても、知らなければならないことは山ほどあります。

 

まとめ

楽して稼ぐなんてことはできません。そんなことが出来たら、みんなやっているからです。毎日爪を研ぐ努力を怠る人は、いざという時に実力を発揮できず、もどかしい思いをするでしょう。

自分で情報を得に行くこともせず、人から与えられた情報だけを鵜呑みにし、人の意見に流されて失敗し、結局不安になって消えていきます。だから私は何度でも言いたい。

「知識が全てだ」ということを。

火事になって家が全焼したって、いきなりリストラされたって、知識は私たちを裏切りません。知識があれば何とかできます。

どんな状況になったとしても、自分が生きてさえいれば、知識が自分を救ってくれるのです。だからめんどくさがらずに、一生懸命知識をつけましょう。

どんなことだっていいのです。映画に詳しくなるもよし、お気に入りの飲食店を見つけるもよし。

それがいつかお金儲けに繋がるかもしれません。なにより、教養がついて人生が楽しくなりますしね。人生が苦しいから、楽して稼げそうなFIREを目指したかった貴方、ぜひ共に学んでまいりましょう。

人生はこれからですよ!

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この記事を書いた人

齋藤佑美

ライター

齋藤佑美(さいとうゆみ)

複数の大手メディアでコラムを執筆する2児の母。
FP上位資格のAFP、生命保険協会認定FP資格であるTLC取得。
女性に寄り添ったコラムが好評を得、週刊女性にて記事の監修を行う。
お金の知識や現場の体験を踏まえた記事に定評がある。


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