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保険
保険の見直しで家計収支・保障の充実性が改善されました。
民間保険へ加入されている人は、定期的な保険の見直しをされているでしょうか。数年前、あるいは数十年前に加入したまま……。という人も多いのではないでしょうか。
数年以上保険の見直しを行っていない場合は、過剰保障による保険料の払い過ぎや保障不足の可能性があります。万が一のことがあった際に加入しているはずの保険が、いざ、何らかのことがあった際に不足する可能性もあります。そのため、定期的な保険の見直しは必要です。
とはいえ、「面倒くさい」「保険はどこも同じ(似ている)」といった理由から、見直しを行わない人がほとんどです。
そこで今回は、筆者の体験談より、保険の見直しポイントや見直しをして改善されたポイント、について詳しく紹介していきます。ぜひ、参考にしてください。
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目次
【体験談】保険の見直しポイント
社会に出たときから自分自身で医療保険・がん保険をメインに保険契約を締結しました。当初は、言われるがまま加入しましたが、結婚という大きなライフイベントに伴い、大幅な保険の見直しを行いました。
保険の見直しの際にとくに重視されたポイントについて紹介します。
- 保障内容の見直し
- 必要な保険商品の見直し
- 保険商品種類の見直し
保障内容の見直し
結婚を機に世帯主、一家の大黒柱となったため、保障内容の大幅な見直しを行いました。
独身時代は主に医療・がんなど、自分の身体に何らかのことがあった場合、医療費を補填することを目的とした保険への加入がメインでした。高額療養費制度があるため、医療保険やがん保険は不要であると考える人も多いですが、不足分を補填する目的で加入しています。
結婚後は、自分自身の身体の保障のほか、自分が死亡した場合に残された家族の生活費も用意しなければいけません。そのため、手厚い死亡保障を目的とした保険への加入を検討します。
また、病気や怪我で働けなくなってしまった場合、家族の生活と自分自身の療養費を補填するには、医療保険のみでは足りません。そのため、所得補償保険への加入も検討し、実際に加入をしました。
ライフイベントに伴い保険の見直しを行ったことで、その時々に合った保険商品への加入が可能となります。今後、子が独立した場合や歳を重ねることにより、現在の保障を減らした上で高齢に伴うリスクへ対応した保険への加入を検討していくことになります。
必要な保険商品の見直し
結婚、出産など大きなライフイベントの発生に伴い、実際に必要となる保険商品が変わりました。具体的には、配偶者の退職による生活費の確保です。一家の大黒柱でもある人が死亡、もしくは高度障害状態や病気、怪我をして働けなくなった場合の補償が必要です。
独身時代は、医療保険の入院一時金や入院給付金、その他公的補償によって生活費の補填をできる予測であったため、所得保障保険へは未加入でした。
【所得償保険とは】 所得保障保険とは、被保険者が病気や怪我で働けなくなった場合に補償を受けられる保険商品です。 |
しかし、結婚・出産をきっかけに所得保障保険への加入の必要性が見えたため、検討した結果加入をしました。
所得保障保険への加入は、すべての人に共通して「必要である」とは言えません。自分が働けなくなった場合、家族が生活をしていくことができるかどうか、といった基準で選ぶと良いでしょう。
潤沢な貯蓄がある家庭や配偶者が働いていて十分な生活が送れる場合は、あえて所得補償保険への加入を検討する必要はないでしょう。
保険商品種類の見直し
結婚をきっかけに加入する保険商品種類の見直しを行いました。
独身時代は健康に自信があったことや、もったいないという思いから医療保険、がん保険、生命保険のいずれも貯蓄型に加入していました。貯蓄型保険のメリットは、支払った保険料が無駄にならない点です。一方で、保障内容は掛け捨て型と比較して劣ります。
そのため、結婚を機に家計収支を優先し、なおかつ保障を手厚くする目的から掛け捨て型へ変更しました。
保険の見直しで改善された2つのこと
結婚を機に保険の見直しを行った結果、以下のことが大幅に改善されました。
- 家計収支
- 保障の充実性
家計収支が改善
保険の見直しをした結果、家計収支が大幅に改善されました。独身時代は、1人で約25,000円の保険料を支払っていましたが、見直しの結果、家族3人で同額程度の保険へ加入できています。
また、独身時代の保険は貯蓄型の医療保険とがん保険をメインに、貯蓄型の生命保険へも加入していました。
現在は自分の医療・がん・生命に加え、配偶者の医療・がん、子の医療保険へ加入しています。すべて掛け捨て型の商品に切り替え、約25,000円程度の支出に抑えられています。
保障の充実性が改善
保険の見直しを行った結果、保険の充実性が大幅に改善されました。自分に万が一のことがあった場合であっても、残された家族は生活に不自由することはありません。
また、病気や怪我で働けなくなったり高額な療養費が発生したりした場合であっても、これまでと同等の生活を送れる状態になっています。
実体験から学んだ保険見直しに伴う3つの注意事項
婚姻の有無や年齢など関係なく、万が一の時のために保険へ加入している人は多いです。しかし、何年も前に保険に加入したまま見直しを行うことなく、そのままの状態になっている人も多いのではないでしょうか。
これまでの経験から、実際に保険の見直しを行う際に注意すべき3つのことについて紹介します。
1.定期的な見直しは必要
何らかの保険へ加入している人は、定期的に見直しを行ったほうが良いです。とくに、保障内容や加入すべき保険の種類が変わる可能性があるタイミングでは、現在の保険で良いのかどうかを確認したほうが良いでしょう。
たとえば、以下のようなことが発生した場合には、見直しを検討したほうが良いです。
- 結婚をした場合
- 子供が生まれた場合
- その他ライフイベントを迎えたとき
- 数年間見直しを行っていない場合
生きていればさまざまなライフイベントを迎えることがあります。そういった際は、一度保険の見直しを行ったほうが良いです。とくに、結婚や子供が生まれたときは、必要となる保障内容が大きく変わっている可能性が高いです。
また、時間の経過に伴い家族の年齢や必要保障の内容にも変化が出てきます。そのため、数年おきに見直しを行ったほうが良いでしょう。具体的には、5年おき程度で見直しを行うのが理想です。
見直しを行った結果、保障内容の変更等が必要ないという結果になるかもしれません。しかし、見直しを行ったことで、今後も安心して生活を送れるようになるため、決して無駄なことではありません。
2.本当に必要な保険のみへ加入することが大切
結婚や出産などを迎えると、家族が増えるため世帯の保険加入件数が増えます。しかし、保障を充実させることを重視しすぎてしまうと、加入件数が増えすぎて保険貧乏になってしまう可能性があります。
補償が充実していることで万が一のことがあった際は安心です。しかし、保険加入以上に現在の生活のほうが大切です。そのため、無理のない範囲で予算を決定し、その範囲内で本当に必要な保険のみへ加入するようしてください。
また、公的制度の説明をあまり行わないケースもあるため、注意してください。たとえば、高額療養費制度や遺族年金制度など、その人に万が一のことがあった場合でも公的に保障を受けられる制度があります。
上記制度の説明をせず、また、考慮することなく「〇〇くらいの保障が必要である」と説明をし、過剰に保険へ加入させるケースがあります。そのため、公的制度を考慮した上で、今本当に必要な保障はどの程度なのかを見極めなければいけません。
もしも、加入を検討している保険や保障に不安が残るときは、複数の保険会社に相談をしてみても良いでしょう。
【注意】 金融庁は顧客に対する過剰保障(過剰契約)を防止する目的から、生命保険会社等に対して公的制度の説明を行うように求めています。「ここまでの保障は必要なのか?」「怪しい」などと思った場合は、契約を行わずに金融庁や生命保険協会、その他保険会社へ相談をしましょう。 |
保険の見直しは専門家に相談することが大切
保険の見直しを行う際は、かならず専門家へ相談されることをおすすめします。
保険商品は常に新しい商品が販売され、新しい治療法等にも対応していきます。常に変化する保険商品に対応できる人は、保険を専門に取り扱う人のみです。
保険商品にあまり詳しくない人が独自で判断をしてしまうと、保障漏れが発生したり過剰保障の原因になったりする可能性が高いです。その時々で新しい保険商品を紹介してもらうためにも、かならず専門家へ相談をしたほうが良いでしょう。
まとめ
今回は、筆者の保険見直し体験談について紹介させていただきました。
結婚や子どもの誕生など自分にとっての大きなライフイベントをきっかけに、保険の大幅な見直しを行いました。結果的に、家計収支と保障内容が大幅に改善される内容となりました。
保険へ加入することによって「安心」を手に入れられます。万が一のことがあっても、経済的な部分で保障を受けられるためです。しかし、さまざまなライフイベントが発生するたびに、本当に必要な保障は変化します。そのため、定期的な見直しは必要です。
もし、保険へ加入したまま数年〜数十年見直しを行っていないのであれば、過剰保障や保障不足が発生しているかもしれません。仮に、「今のままで問題ない」といった回答を得られれば、また安心を得られることでしょう。
この記事をきっかけに金融リテラシーを高め、より良い手段の参考にしていただければ幸いです。
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この記事を書いた人
ライター
林 裕二(はやし ゆうじ)
2018年にFP2級技能士。金融系WEBライターとして活動。数多のメディアで金融系記事執筆や監修を担当し、読者のお金の悩みに寄り添ってきました。現在も人々の生活に関わる「お金」や、家計の「借金問題」などをメインとしながら記事執筆を行っています。
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