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FIREで後悔!

FIREで後悔!

FIRE Financial Independence, Retire Earlyという言葉も当たり前になってきました。
セミファイアやサイドファイアなど亜種も揃い、沢山の人が経済的な自由を求めて投資を検討しています。

経済的な自由、生活費の心配をせずとも暮らしていけて、やりたい事を仕事に出来る。
そんな理想の暮らしが待っているはずが実態は後悔している人が続出しています。
このコラムでは落とし穴が潜むFIREでなぜ後悔することになるのかを解説します。

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FIREしてみてどうでした?

FIREを実現すると仕事に縛られる事がなくなります。
好きな事をして良くて、好きに生きて良いまさに毎日が日曜日です。
この事により退屈に悩む人が少なくありません。

私たちは毎日仕事をしていて、それが当たり前になっています。
休日の解放感は平日があればこそです。毎日夏休みなってしまうとどうなるでしょうか?
あるFIREを実現した今井さん(仮名)はこう言います。

「最初は良いんですよ。それこそ世界中旅行したいなとか、あれやろうこれやろうとウキウキしてました。でもすぐに飽きるんですよね。旅行ったって1年中行ってる訳にもいかないし、疲れますよ。
海外旅行って言ってもお金が無限にあるわけでも無いですからね。贅沢出来るわけでも無いです。こんなもんか~と思うと行かなくなりましたね。」

FIREの大きな課題、それは飽きだった。

「50歳の時位に持ってる不動産からの収入だけで暮らせるなと思って早期退職したんです。やりたい事なんて1年位であ飽きちゃって毎日何したらいいのかわかりませんよ。とりあえず週末には体を動かすことだけはしています。そうしないと曜日感覚が無くなってしまいますからね」

何もしなくて良いなんて最高なように思えますが、、、

「人間何もしないと意欲がどんどん無くなっていく。なにか趣味でも見つけないとなと思って始めたのがそば打ちです。お金もそんなにかからないし、食べられるし良い暇つぶしになってます。今度うどんもやってみようかなと思ってます。」

う~ん、なんだか微妙に羨ましいと感じませんね。

「休日ってたまにで良いんですよね。というよりもたまにだから良いんですよ。熱中出来る趣味とか仕事とかがある人ならいいですけど、それまで仕事しかしてこなかったのにいきなり何かなんてあります?旅行、映画、散歩、食べ歩き、簡単に思い浮かぶものはすぐに飽きます。そこからどうするか?これが重要ですよね。」

まさかのリタイア後のジレンマですね

「FIREの基本に投資利益が生活支出を上回るというものがあるんですよ。月に30使うなら360万円必要で9000万円を4%で運用すればこれに届きます。税金があるんでこんな単純じゃないと思いますけどね。
でも、月に30万円って贅沢は出来ないですよ。
豪遊するならもっと必要になります。なら働いて資金を増やせばとなる訳ですけど何が出来ます?」

FIREしているのでそこまで稼ぎは重要じゃないですよね?好きな事を仕事にしてもいいんじゃないですか?

「仕事ってそんな甘いものじゃないですよね。週に3日4日働いてそこまで多くなくてもいいから適度に稼げる仕事なんてどこにありますか?アルバイトや派遣ってやってみると結構大変ですよ。これだけやってこれしか貰えないの?みたいに感じてしまってやってられないです。
そもそも仕事ないんですよ。50歳で特に資格も無しにのんびりでもいいから出来る仕事って何かありますかね?」

確かに、、、、

「お金のために働かなくてもいいから仕事を選べるってそんな事ないですよ。自分が出来る事で最も経済効果が高い手法が多くの人の仕事なわけですしね。結局好きな事なんて求められていないんです。僕が今からちょい役でもいいから舞台俳優やりたいななんて言ったって、ずっとやってきている人が沢山いるじゃないですか。」

少し働いて少し稼ぐって確かに難しいですね。

「もっと若いうちにお金に縛られないで好きな事に挑戦出来ていれば違ったかもしれません。でも、1憶もの資産なんて家が金持ちとかじゃないと無いわけでしょう。結局40代過ぎてFIREを実現出来たとしてもそこから夢を追うなんて難しいですよ。」

うわぁ~夢がないですね~。これからFIRE目指す人に言ってあげたい事ってありますか?

「仕事をやめちゃダメです(笑)あとは友人を大事にすることですかね。肩書も趣味も無くなると本当に何もなくなります。孤独な独居老人そのものになってしまいますよ。実に簡単に孤独になれますからね。定年後家に居場所がなくなるなんてテレビでやってますけど、まさにあれです。居場所がない。」

折角の夢の経済的な自立がなんだか切ないものになってしまいますね。

「勿論悪いことばかりではないですよ。なによりストレスはありません。それは本当に大きいです。通勤とか、面倒な事からは永遠に解放されているので会社員に戻りたいかと聞かれればそのつもりはないです。仕事は楽しかったですが、拘束されているというストレスからの解放には代えられないですね。」

会社員に戻ることは考えられない位にはメリットなんですね

「そうですね、小さな事の喜びとか発見がありますね。それまで全くやらなかったんですけど、そば打ちを切っ掛けに包丁を研いでみるとかね。なかなかやっていると奥が深いんですよ。料理なんて全然やってこなかったですからね。へぇ~包丁って研ぐとこんなに違うものなのかと感心しますね。こういう何でも無い事に気が付くのは心の余裕が出来たからだと思います。」

包丁ですか、確かにあまりやらないような。

「今の趣味というか、はまっているものは銭湯ですね。銭湯って今凄い減っているんですけど、時間だけはありますからね。夕方頃から銭湯に行くわけです。熱い風呂に入ってね。結構顔なじみが出来てくる。風呂に入って何でもない話をして、ああ、なんかこういうのいいなってなるんですよ。」

想像していたよりも質素なんですね。

「質素なものが一番飽きませんからね。健康を気にして、料理でも始めて、本でも読んで。案外そんなものなのかもしれないですよ。刺激が欲しいなら社会から離れちゃダメです(笑)社会人でいればストレスはありますけど、それ故に休日は解放されますし、刺激を求めるようになるんだと思います。」

何をしたいのかハッキリさせることが大事なんですね。

「結局そうなんです。FIREが目標になったらダメなんですよ。FIREを目標にして仕事辞めちゃってもそこからどうするか?です。時間だけずっとあっても退屈なだけですからね。ゴールは別なんです。FIREはゴールなんかじゃない。そういう発想でいると地獄を見ます。」

では、目標はどう決めれば良いと思いますか?

「今やりたい事やいつかやりたい事をFIREとか関係なしに始めることですよ。どんな事でもいいんです。やりたい事をやる。その助けになるのがFIREなんですから。目標FIREじゃあ、なくて、本来の目標をかなえるための手段がFIREなんですよ。とりあえずFIREを目指すっていうのはとりあえず働くってのと何も変わらないんです。」

FIREが教えてくれる人生の気付き

結局のところFIREは目的、目標ではなく手段なのだと言う事が印象的でした。
正直そんな贅沢な悩み、まずはなってから考えたいと思ってしまいますが、とりあえずFIREという人が多いと思いますので事前に知っておく事は重要です。

FIREでよく言われているのは経済的な自立と言われています。
ここでいう自立というのは何でしょうか?
経済的な自立とは経済的な負担から解放されている状態を意味します。
食べるに困らない環境、生きていく事に負担のない状態です。

人間が生きるという事はこの生きていけるという状況の先にある「自己実現」を目指す事にあるとアブラハムマズローは説きます。
「自己実現」とは人間が生を受けて世界に存在する理由そのものに関して表象している観念です。
様々に解釈され解説されていますが、「ありたい自分にある」「あるべき自分にある」の両方を意味しています。

経済的な自立の先に私達は本来どのような存在で「ありたい」のか?どのような存在で「あるべき」なのか?
それを考え、行動していく事が人生を生きる上で大切なのかもしれません。

人は暑い日には涼しいところを探し、寒い日には温かいところを探します。
空腹なら食料を求め、ストレスを感じれば環境を変えようとします。
負荷から逃げ、欲求を満たす。
これは生物としての本能であり、生き物の本分です。
このような環境適応の反応反射の繰り返しを「生きる」と呼んでいます。

全ての欲求が満たされた時、私達に残されるものはなんなのでしょうか?
それがタダ「在る」事なのか?望んだように「在る」事なのか?
自分が望むようにあれば良いのか?世界が望むようにあれば良いのか?

FIREは私達の生き方そのものを次の次元に引き上げる極めて現代的なテーマをもたらしています。
科学の発展は人々に豊かさをもたらしました。
厳しい生存競争からの解放はかえってやるべき事を見失わせます。

どう生きるかを自分で決めて良いとなった時、果たしてからっぽになってしまうのか?
それはそこまでの人生をどう考えてきたのか?それからの人生をどう考えるのか?
つまるところ、人に訪れる「人生への気付き」を速めてくれるのがFIREなのです。

とはいえ、そんな話はいいから経済的な自立とやらをやっぱりまずはしてみたい、、、、

お金に困らない生活が出来るならそれをまずは体験したい!
誰だってそう思います。わかっていてもそう思う。。。やれやれ人間の業は簡単には変わらないというものです。

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この記事を書いた人

佐藤大介

ライター

佐藤大介(さとうだいすけ)

ウルトラ金融大全局長
ウルトラ金融大全の監修を務めます。
金融リテラシーを高める為、セミナー講師として活動。
「超一流の口だけ男」と評される氏のセミナーは非常に分かりやすく、何度も受講するファンが沢山います。
リンクからウル金セミナーも是非ご覧下さい。

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