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資産運用

与信活用がサラリーマンに向いていると言われるのは?

与信活用がサラリーマンに向いていると言われるのは?

与信活用というのは他人資本を利用して財産を作る事を意味しています。
他人資本とは主に借り入れを指しますので借り入れたお金で投資をする事と言えるでしょう。

日本では代表的な与信活用と言えば不動産投資が挙げられます。
これは銀行が融資をする際には担保の提供が必要となり、担保として価値が認められるものが不動産であるためです。
消去法的に与信を活用して投資する事が出来るものが不動産投資だけとも言えるでしょう。
この与信活用を考える事が何故現代社会日本で求められているのかを解説していきます。

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・なぜ与信を活用するの?

日本の個人金融資産が2000兆円などと言われていますが、アメリカでは1京7000兆円にもなります。
その差は8倍ですこれはちょっと驚く事実かと思います。
バブル崩壊以降失われた30年と呼ばれる時間の中でかつて経済大国1、2を誇っていた日本とアメリカの国民財産にこれだけの差がついた理由は国民の投資です。
未曽有の低金利が何十年も続く日本で、貯蓄するだけで投資を行わない日本人は資産を増やす事がありませんでした。
その間アメリカでは日常的に投資を行う国民性により結果が如実に現れるのです。

勿論それが全てではないでしょうが、貯蓄をするだけで資産が増える事は無い事を私達は身に染みて知っています。
投資を考えなければならないというのは最早当たり前になってきているのです。
しかし、インフレがようやく話題に上がる昨今ですが、所得は上がらず個人の資産状況は貧窮していくばかりとなっています。
投資を考えなければいけない。でもそのお金が無い。
そんなジレンマが今の日本を覆っているのではないでしょうか。

投資をするにはお金が必要です。
先ず貯めて、それから運用です。所得の上がらない今、投資資金を貯める事も決して簡単な事ではありません。
コツコツと貯めていく事が現実的な手法になりますが、纏まったお金を貯めるには相当な時間が必要になります。

そこで注目されているのが資金調達を借りる事で行い、借入金利と投資利益の差益を得る与信活用です。
お金を貯めていなくても大きな運用を始める事が可能になります。
お金が無い人でも検討できる投資手法が与信活用なのです。

サラリーマンなら与信活用が向いている

この与信活用というのはサラリーマンの間で人気を博しました。
何故かと言えばサラリーマンにとって借り入れというのは家を買う時位しか使う機会が無いためです。
自営業者や会社経営者は銀行融資を事業に使うかもしれません。
ですので、おいそれとお金を借りて自分の与信枠を使ってしまう訳にはいかないのです。
自宅を購入した事がある人なら分かるかと思いますが、実は皆さんお金は結構借りられます。
5000万円程度の建売住居もローンが通る人は結構いるものです。
つまり、5000万円借りられる人はゴロゴロいる事になります。
しかし、皆が皆自宅購入を考えている訳ではありません。
一生涯自宅購入を検討しない人も沢山いるはずです。
そういう人は銀行からお金を借りる事が出来るとしても借りる事なく、使う事なく生涯を終えるという訳です。(なんだか仰々しい表現になりましたね)
遊ばせている与信が勿体ないのでそれを活用して投資利益を作りましょうというのが与信活用になります。

消去法で不動産投資になる

銀行からお金を借りようとすると私達はどれだけ借りる事が出来るのでしょうか。
一般的には窓口に行ってお金を貸してほしいというとカードを案内されて、キャッシング枠に応じた借り入れを行う事が出来るようになります。
この借入金利は7%前後ですのでこれで投資を考えるのは無謀です。
他人資本で投資すると言っても銀行は簡単にお金を貸してくれません。
銀行融資には相応の担保が必要です。
不動産が大きな金額の融資を受けられるのは担保価値が十分にあるためです。
返済にもしもの事があれば銀行は担保として提供されている不動産を処分して資金の回収を行います。

この事から銀行からお金を借りて出来る投資が不動産を使ったものしかないという事が言えるのです。

最初に考える事はどれだけの財産を作りたいのか?

ネット上で不動産投資を調べると色々な情報がある事に混乱します。
マンションやアパート戸建て住宅など種類がありますし、新築や中古など何が違うのか分からなくなります。

基本的にはリスクとリターンはトレードオフの関係にあるので、儲かると言われているものはリスクが高く、儲からないと言われているものはリスクが低いと考えて良いでしょう。
低リスクで大きく儲かるような都合の良い投資は存在しないのでどんな物件を検討するかはリスクとリターンで考えると良いでしょう。

物件選びを始めると利回りの良い物件をついつい探してしまいますが、物件選びの基本は「自分が作ろうと思っている財産」に応じて考える事をお勧めします。

いつどれだけの資産形成が必要なのかは世帯により事情は様々ですので自分達に合った物件種別を選ぶ事が重要です。

区分マンションだから儲からないとか、アパートだから危険といった考え方ではなく、作りたい資産がこれだけだから、請け負えるリスクもこれ位と考える事が大切になります。家族のいる世帯や独身世帯でも必要とする投資は異なるでしょうし、世代や年収によっても異なるでしょう。
自分が必要としている投資は何なのかを考えていく事が必要となります。

計画に沿った物件選びが大切

どうすれば自分に必要な物件を選ぶ事が出来るのでしょうか。
最初にする事はいつどれだけの財産形成をするつもりなのか計画を立てる事です。

30代の世帯で老後資金を作っていきたいと考えるとします。
老後生活にはどれ位の生活資金が必要になるでしょうか?
政府広報ではゆとりある老後生活に必要な生活資金は36万円といわれてます。
支給される年金には個人でばらつきがありますし、未来は今よりも厳しいのではないかと予測されますので控えめに15万円程度だと考えるものとします。
そうなると20万円程の不足を補わないとゆとりある老後生活を送れないという事になります。
ゆとりある老後生活ってなんだ?という感じですが、たまに旅行して、趣味を持つ事が出来て孫にプレゼントを買ってあげられる程度の豊かさのようです。中々悠々自適な感じです。

人生100年時代と言われていますので少なくとも65歳から30年は生きると思われます。
そうなると下記のように計算できます。
不足額20万円×12ヵ月=240万円
年間不足が240万円×30年=7200万円
7200万円の資産を65歳までに作る事でゆとりある老後生活を送る事が出来そうです。
こういったご時世ですので何があるか分かりませんからあくまで指標に過ぎないと言えます。

7200万円となると中々に大金になりますね。
これを貯蓄で何とかしようと思うと毎月17万円程度を貯めていかないといけません。
35年間17万円の貯金というのは厳しいのではないでしょうか?
30歳でこれですので、35歳ならさらに必要になり、40歳は毎月29万円です。

先ず無理な数字だと思いますので貯めるだけではなく賢く運用する事が必要である事は言うまでもありません。

投資信託などを活用しつつ貯めたお金にも働いて貰う事で貯蓄の負担を下げる事が重要になるでしょう。
なるべく若いうちから資産形成に意識を向ける事で時間を味方につける事が出来ます。
コツコツと時間をかけて資産運用を行う事で複利効果で財産が増えていきます。
100万円を4%で運用する4万円が投資利益になりますが、このお金を使わなければ4万円は1600円の利益をもたらします。増やした財産が更なる利益をもたらす訳です。これを複利効果と呼びます。

自分自身も働いて貯蓄を作り、貯めたお金も働かせて増やしていく、それでも他に働かせるものは無いだろうか?という所で出てくるのが与信活用という考え方です。
正直、貯めるだけでは難しく、投資で増やすと言っても簡単ではありません。
近年は株式市場が好調で投資利益を10%以上出したという人も多いかもしれません。
しかし、相場に連動する投資はいつでも常に好況な訳ではありません。
個人の方ならアベレージ4~5%も利益が出れば十分な成績だと思います。

自分の貯蓄の投資先のリスクが4%程度なのに、不動産投資になるといきなり高利回りを検討する方が後を絶ちません。
不動産投資は借りたお金でやる訳ですから、勿論普通に考えればより慎重にリスクを考えなければならない訳ですが、現実的には真逆な人が多くいます。

一体どのような物件選びをすれば良いのか考えてみましょう。

どれだけ儲かるかではなく、どれだけリスクを引き受けられるか?

不動産投資が市民権を得て、どれだけ立つでしょうか?ネット上にはアパートや戸建て、マンションなどの情報が濫立しており、どれを検討すれば良いのか非常に分かりにくいようになっています。

youtubeなどでも○○は絶対にやめろとか、メガ大家と呼ばれる賃貸経営で大きな利益を出した人などが沢山の情報発信をしています。

正直、大半の情報は間違っていないと思います。
間違っていないが誇張されていたり、相反する情報はどちらも誤りで無かったりとそういうものが多いように感じます。
情報発信者の立場によってポジショントークが行われますから、恣意的な情報になる事は仕方ない部分もあります。
なので、情報を見る側がそれらを理解した上で情報収集する事が大切です。

物件による違いはリスクとリターンに表れます。
利回りの高い物件という事はリスクが高いという事ですし、儲からないと言われている物件は安全であるという事になるのです。
儲からないからやめろと言われている区分マンションなどは利益とリスクの低い投資であると言い換えられますし、高利回りのアパートや戸建て住宅はリスクが高く誰もが儲かる訳では無いという事が言えるのです。

何度も書きますが、投資に良い悪いはありません。
良い投資、悪い投資、良い物件、悪い物件という考え方を止めてリターンの裏にはリスクがあるという事をよく覚えておくべきです。
そして、自分に合った物件を選ぶ事が大切です。

自分にあった物件の選び方とは計画した金融資産を作るためにどれだけのリスクを負うのかで考えます。
一生懸命貯めたお金が万が一にも無くなってはいけないと安全な投資信託で運用をしている人が借金をしてまでハイリスクな投資を選択するのはおかしいです。
不動産投資では都市部か地方か、新しいか古いか、区分マンションか一棟アパートかでリスクリターンが異なります。
東京都心の新しい区分マンションが最も儲からないという事になります。
そして、地方の築古のアパートが最もリスクが高いと言えます。
自身で掲げたどれだけの財産を作りたいのかに応じて、必要となる利益とリスクを考えます。
30歳で65歳時点に7200万円の資産を作るとなるとそこまでリスクを取る必要は出てきません。
区分マンション投資でも十分に財産形成出来るでしょう。

しかし、50代に差し掛かる年代で65歳までに同じく7200万円となると事情は変わります。
全く資産が無くて7200万円も作るとなると相当なリスクを取らないと7200万円という財産は作れません。
リスクというのは取るものでは無く取らされるものなのです。
若いうちからコツコツと取り組める人はリスクを取らなくても十分な資産を無理なく作れます。
時間は大きな武器になりますので資産形成は早くから始める事が大切です。

時間を味方につけてコツコツと運用を

資産形成はどれだけの財産を作りたいのか?から考える事はお伝えした通りです。
与えられた時間を有効に使い、目標額を想定して計画した資産運用をコツコツと進めていく。
これが賢い財産形成のコツになります。
与信活用の肝は無理の無い運用です。
他人資本の活用が与信活用の根幹ですが、他人資本であるからこそ無理な投資は控えるべきです。

自分がどれだけのリスクを請け負う事が出来るのかを良く考えて世帯に適した資産運用を心掛けて下さい。
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資産運用をゴールから考えるゴールベースアプローチは下記リンクから
リンク:ゴールベースアプローチ貯蓄から投資へ

 

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この記事を書いた人

佐藤大介

ライター

佐藤大介(さとうだいすけ)

ウルトラ金融大全局長
ウルトラ金融大全の監修を務めます。
金融リテラシーを高める為、セミナー講師として活動。
「超一流の口だけ男」と評される氏のセミナーは非常に分かりやすく、何度も受講するファンが沢山います。
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