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がん保険の選び方とは?選ぶ際のポイントと注意事項を解説
がんは、日本人の約2人に1人がかかると言われており、とても身近な病気です。万が一、がんと診断された場合は、さまざまな治療方法を選択できるようにするため、治療費の備えをしておくことが大切です。
がん保険により治療費の一部は用意できますが、実際どのようながん保険へ加入すれば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、がん保険へ加入する際の選び方や、選ぶ際の注意事項について解説します。これからがん保険への加入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
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目次
がん保険の主な保障内容と加入する主な目的
がん保険とは、三大疾病のひとつである「がん」に対する保障を主とする保険商品です。がんは、現在2人に1人がかかると言われている身近な病気です。また、さまざまな治療方法により、「治る病気」と言われるようになりまし。
まずは、がん保険の主な保障内容と加入する主な目的について詳しく解説します。
「がん」に特化した保険ががん保険
がん保険は、被保険者ががんになった場合に保険金が支払われる商品です。一般的ながん保険は、がんと診断された場合に一時金として数百万円程度の保険金が支払われ、治療中は継続的に保険給付が行われる商品が多いです。
また、多様化するがん治療の治療費を保障するために、最大数千万円までの医療保障を行う商品もあります。がんの場合は、保険適用外の治療方法も多くあり、治療費が高額になることが多いです。
そのため、がん保険へ加入しておくことで、治療の選択肢を増やせるのがメリットです。また、入院中の生活費等も一時金で賄うことができるため、万が一のときのために安心できる保険商品と言えるでしょう。
がんは2人に1人がかかると身近な病気
がんは日本人の2人に1人がかかる病気であると言われており、とても身近なものです。また、日本人の死亡原因としてもっとも多いのが「悪性新生物(がん)」です。
国立研究開発法人国立がん研究センターのデータによると、日本人男性ががんにかかる確率は「65.5%」、女性の場合は「51.2%」です。いずれの場合も過半数を超えており、2人に1人以上ががんになっていることがわかります。
しかし、現代においてがんは「治る病気」と言われており、がんによる死亡率は男性で「26.2%」、女性で「17.7%」です。がん保険へ加入し、治療の選択肢を広げられることによって、生存確率が上がる可能性があります。
治る病気であるからこそ、充実した保障を受けられる保険へ加入したい、と考える人も多いです。
治療の選択肢を広げるためにがん保険への加入を検討
がんは身近な病気でありながら、その治療方法の中には自由診療(保険適用外)が多くあります。たとえば、がん細胞を死滅させる目的で使用される「抗がん剤治療」という治療方法を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
抗がん剤治療には保険適用されるものと保険適用外のものがあります。保険適用内であれば、高額療養費制度も利用できるため、自己負担額を抑えられる仕組みです。
しかし、保険適用内の抗がん剤で回復が見込めない場合は、保険適用外の抗がん剤を使用するケースがあります。この場合、数十万円から数百万円程度の治療費がかかることもあり、費用的な部分で余裕がなければ、断念せざるを得ない可能性もあるでしょう。
医療保険・がん保険両方に加入するケースが多い
医療保険へ加入されている人は、あえてがん保険へも加入する必要はあるのだろうか?と悩まれているのではないでしょうか。
医療保険はがんによる入院や手術をした場合であっても、給付金が支払われます。しかし、主な保障は入院や手術に対する給付金であるため、入院日数や手術内容によって数十万円程度の支払いが行われるのみです。
高額療養費制度を考慮すれば、数万円〜数十万円程度の余裕が発生するかもしれません。しかし、このお金は生活費や差額ベッド代等に回せばほぼなくなるでしょう。そのため、がんの治療費を補填する役割のあるがん保険へあわせて加入する人が多いです。
がん保険の選び方
がん保険へ加入する際は、以下の選び方を参考にしてください。
- 医療保険とのバランスを考慮する
- 主契約・特約の内容で選ぶ
- 貯蓄型・掛け捨て型を選ぶ
- 保障内容・保障期間で選ぶ
次に、がん保険の選び方について詳しく解説します。
1.医療保険とのバランスを考慮する
医療保険へ加入している人は、がん保険とのバランスを考慮しましょう。医療保険は、一般的に入院や手術をした場合に給付金が支払われる保険です。しかし、中にはがん保険に特化した特約を付けることができる商品も販売されています。
がんに対する特約がついているにもかかわらず、がん保険へ加入した場合は過剰保障となる場合があります。そのため、新たにがん保険へ加入する際は、医療保険も見直しを行った上で、不要な保障の解約等を検討しましょう。
また、医療保険はがんによる入院や手術でも給付金が支払われるため、過剰保障とならないようにバランスを考慮して加入したほうが良いです。
2.主契約の保障内容・特約の内容で選ぶ
がん保険の主契約は、主に「がんと診断された場合に一時金の支払いを行う」といったものです。その他、特約としてがんによる入院手術に対する給付や、さまざまな治療方法に対する保障を行う特約などが用意されています。
がん保険を選ぶ際は、主契約の内容や給付条件、特約の有無などを判断して契約をしましょう。
3.貯蓄型・掛け捨て型を選ぶ
がん保険の中にも貯蓄型・掛け捨て型の保険があります。掛け捨て型の場合は、安い保険料で充実した保障を受けられるのが特徴です。一方、貯蓄型は保険料こそ無駄にならないものの、割高で保障は貯蓄型に劣ります。
がんは約2人に1人の割合でかかると言われています。逆に言えば、約50%の人ががんになりません。つまり、すべての人が掛け捨て型のがん保険へ加入していた場合は、約50%の人が保険料分、損をします。
「お金を払って安心を買っている」と言えば聞こえは良いですが、がんになる確率などを考慮した上で貯蓄型・掛け捨て型どちらを選ぶか検討されてみてはいかがでしょうか。
4.保障内容・保障期間で選ぶ
がん保険の保障内容は、保険会社ごとに大きな差はありません。ほとんど同じであり、特約等にも大差はありません。ただ、加入時のハードルや最新医療に対応しているかどうか、保険料の金額はどうかといった部分で差があります。
また、契約できる保障期間にも差があるため注意してください。仮に、終身型のがん保険へ加入した場合であっても、一定年齢(70歳・80歳など)に達した場合に保険料が上がる契約となる場合があります。
そのため、契約時には契約内容と保障期間・更新時期などを考慮して選ぶと良いでしょう。
がん保険を選ぶ際に注意すべきこと
がん保険へ加入する際は、以下のことに注意してください。
- 3か月間の免責期間がある
- 過剰保障・保障不足に注意
- 定期的な見直しを行う
最後に、がん保険を選ぶ際の注意事項について詳しく解説します。
契約開始後3か月の免責期間がある
がん保険は契約から90日間もしくは、3か月間の免責期間があります。この間にがんと診断された場合は、給付金が支払われません。
医療保険などの場合は契約成立後に給付金支払い事由が発生した場合、審査を行った上で給付金が支払われます。しかし、がん保険の場合は、被保険者本人ががんに気づいていないケースや、体の不調に気づいて急いでがん保険へ加入しているケースが考えられます。
上記のことから、90日もしくは3か月の免責期間があります。この期間は、保険料の支払いがないため、安心してください。ただ、この間にがんと診断された場合は、契約が無効となり給付金も支払われません。
過剰保障・保障不足に要注意
がん保険は、がんと診断された場合に限って保障を受けられる保険商品です。そのため、医療保険へ加入されている人は、医療保険とのバランスを考慮して過剰保障・保障不足とならないように注意しなければいけません。
定期的な見直しでその時々に合った保険へ加入しておく
がんの治療方法は、日々研究が行われており増えています。そのため、新しい治療方法に対応した特約やがん保険が販売されていることもあります。そのため、定期的な見直しを行った上で、その時々に合った保険商品や特約を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、がん保険の選び方について解説しました。
がん保険は、がんと診断された場合に一時金が支払われる保険です。中には「医療保険へ加入しているからがん保険は必要ない」と、考えている人がいるかもしれません。
しかし、がん治療の選択肢を広げるためにも、がん保険への加入は前向きに検討したほうがよいでしょう。これから、がん保険へ加入するのであれば、本記事で解説した内容をぜひ参考にしてください。また、がん保険だけでなく、お金に関する知識をもっと知りたい方は是非無料セミナーに参加してみてください。
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この記事を書いた人
ライター
林 裕二(はやし ゆうじ)
2018年にFP2級技能士。金融系WEBライターとして活動。数多のメディアで金融系記事執筆や監修を担当し、読者のお金の悩みに寄り添ってきました。現在も人々の生活に関わる「お金」や、家計の「借金問題」などをメインとしながら記事執筆を行っています。
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