金持ちは人に任せる事が上手い

・優れた人ほど他人を上手く活用している事実

お金持ちと優れた経営者はどちらも人を使う事が上手いという共通点があります。
会社経営者もお金持ちなので当然と言えば当然なのですが、そうでない人が案外見落としがちな金持ちの素養というものを解説してみたいと思います。

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会社の社長を考えてみたいと思います。
優れた経営者とはどんな存在でしょうか？
勿論自社の利益を拡大していくマネージメントを行える人物を指すのですが、色々と必要とされる能力の中でも人を扱う力がある事が挙げられます。
他人を上手く使う、上手く頼るというか、活かす事が上手な社長が多いように思います。勿論そうではない社長も沢山いると思いますが、上り調子な企業の社長は往々にして他人を使う事が上手いです。
そういった社長達はどのように他人を使っているのでしょうか？
他人の使い方も様々ですし、社長の気質にもよるかと思います。
命令する社長もいれば、お願いする社長もいる事でしょう。
どんな使い方をする社長でも結果として上手く使っている事は同様です。

命令をテキパキとこなしている社長の物言いは一見厳しい人のように感じられるかもしれませんが、言われる方からすると的確な指示が来る方が話が早くて助かるという事もあるでしょう。
また一方で助けてもらう事が上手い社長もいます。
何に困っているかを周りの人に相談するだけで解決策が集まってくるような社長です。
他人を頼るのが上手い社長ですね。

それぞれの人の得意な事を嗅ぎ分ける力に優れていて、適切に困っている事を解決出来る人に振り分けます。
相談されている方は社長に「助けてくれ」と言われているので、自分の出来る限りで応えようとする事でしょう。

社長の役目は自身の企業の収益を大きくする事ですから、沢山の人にパフォーマンスを発揮してもらう事は企業の利益と合致します。
頼り上手な社長は自分の力を超えて周りに活躍してもらいます。
自分自身の出来ない事でも可能にしていくのが優れた企業の経営者がやっている事なのです。
お金持ちも考え方は同じです。
自分の苦手な事や分からない事は他人を頼ります。
税金の事は税理士を頼りますし、相続では弁護士、資産運用では各専門家を頼る事でしょう。
お金持ちは適宜他人にお願いする事で、自分の力以上の結果を作り出しています。
会社経営者と同じです。

・貧乏な人が陥りがちな勘違い

投資を勧めてくる営業マンの言うがままというのも問題がありそうですが、頑なに遠ざけるのも考えものです。
情報化社会を迎えて、誰もがインターネットで情報を得る事が出来る時代です。
このコラムもそうですが、各企業がオウンドメディアを通じて情報を提供しています。

根気さえあれば誰でも相当に詳しい情報を調べる事が出来るでしょう。
そこで、セールスパーソンに一切頼らないという人もいるかと思います。
営業マンと聞けばどこか胡散臭いと感じてしまうのかもしれません。

確かにセールスパーソンの職務は販売する事ですから、あなたに投資を売ろうとしてくる事は否めません。
しかし、押し売りをするセールスパーソンは少ないでしょうし、少なくともあなたの疑問に答えてくれるはずです。

そして、納得を得た上で営業提案を行っているはずでしょう。
貧乏な人の陥りがちな勘違いとはセールスパーソンを毛嫌いする事です。
営業職をコストだと考え、営業マンから買えばネットで買うよりもマージンが掛かっているはずだとコストカットのつもりで営業マンを排除しているのです。

確かにネットで自分で調べて自分で買えば手数料は安くなるのかもしれません。
ところであなたが投資をする理由はなんなのでしょうか？
「自身の資産を増やす事」ではなかったでしょうか？
それが適うのであれば何も自分でやらなくても良いはずです。
優れた社長を思い出してください。
何も良く分からない事を全部調べて自分で手配しなくても、ある程度を専門家に任せても出来るはずです。
いや、それどころか、専門家に任せる事でより良い結果になる事もあるでしょう。
なんでも自分で調べて自分でやるのでは、社長が一人で会社をやっているのと変わりません。
それでは、自分の力を超えた利益を生み出す事は出来ませんし、時間も大きく取られます。

お金持ちは自分がそれを習熟するのに時間がかかるのなら他人に任せてしまうでしょう。そんなところで躓いて本当の目的を見失わないからです。
貧乏な人はなんでも自分でやろうとします。
それか、確かな事であると信じているからです。自分だけを信用しているのです。

なので、出来る事は常に限られ、小さな世界で堂々巡りをしています。
株を調べて、外貨を調べて、不動産を調べて、保険を調べる。
確定申告を勉強して、相続を学んで、税金の事も知らないといけません。
新しい投資が生まれればその商品の事も調べないとならなくなります。
暗号通貨、FX、クラウドファンディングなどなど、勉強する事は際限なく出てきます。

その全てを自分で調べて管理するなんて、そっちの方がよっぽど危なっかしい事だと思わないでしょうか。
会社でいえば自営業者のようなものです。
利益を考えるとわずかなものです。
一人で出来る事なんて高が知れていますし、何でもかんでも適性があるって事も無いでしょうし。
器用貧乏とは良く言ったものです。

確かに適格投資家と言われる人の中にはなんでも自分でやる人がいます。
メガ大家さんなんて呼ばれている人の中には玄人はだしな人もいます。
自分で土地を探して、上物を建てる業者も選定し、融資付けも銀行から探す投資家はいます。

そういった一部の人がいる事は事実ではあります。
しかしながら、お金持ちの大半がそうしているかと言えばそんな事はありません。

「餅は餅屋」で、専門家を頼るお金持ちが大半です。
コストカットのつもりで独学を続けて、結果失敗しては意味がありません。頑なに自分でやるのも良いですが、適宜専門家を使う事で効率よく資産形成する事が出来ます。

・今日の専門家の役割

お金を増やそうと思って相談する相手を考えると何を思い浮かべるでしょうか？
ファイナンシャルプランナーなんかがお金の専門家として思い浮かぶでしょうか。
IFAと呼ばれる独立型ファイナンシャルアドバイザーという人達もいます。
私達は誰に頼る事が正解なのでしょうか？
考え方としては「何を相談するのか？」で相談先を考えましょう。

何を相談したいのか考えます。

利益の出る金融商品を知りたいのか？節税に使える投資を知りたいのか？
財産形成出来る投資を知りたいのか？
それぞれで専門としている人が異なります。
自分の知りたい事や助けて欲しい事に適した相談先を決める事が大切です。

相談する際に心掛ける事が重要です。
多くの人がセールスパーソンと話をしたくない理由は売りつけられると考えているためでしょう。

所でどうして売りつけられる事が嫌なのでしょうか？
例えば投資を検討していて、投資を案内される事自体はニーズ合致しているはずですよね。
それでは、売りつけられる事のどこが嫌なのか？
それは、相手の思ったような取引になる事が嫌なのです。
セールスパーソンが主役になった取引なので、嫌悪感が現れるのです。
では、どうすれば良いのか？

主役はあくまでも相談しているあなたのはずです。
ですから、主役があなたのまま、相談に乗ってくれる相手と取引する事が良いでしょう。

主役があなたとはどういう事でしょうか？
優れたセールスパーソンが行う事は顧客の願いを叶える事です。
多くの人は実の所何をどうしたいのか自分でも良く分かっていません。

それを導いていく事こそが、セールスパーソンの行う事なのです。
どういった財産形成をしていきたいのか？
それ以前にどうなりたいのか？そのためには何を決めていけば良いのか？
顧客がどうしたいのかヒアリングしていく中で、顧客自身に気付きを与える事が重要です。

証券マンにせよ、保険マンににせよ、不動産マンにしても全て同じです。
その営業マンの都合で売りたい商品を売る話をするのではなく、顧客であるあなた自身を主役とした話をする事が必要です。

そういったコンサルティングの姿勢を持っていない担当者はとは遠慮なく距離を取れば良いでしょう。
優れた専門家を身近に置く事で投資の習熟度も、実績も一人でやるよりも遥かに捗る事でしょう。

お金持ちなら誰でも株に詳しいとか、不動産に詳しいとか、そんな事は勿論ありません。それでもお金持ちがあらゆる投資にお金を投じる事が出来る理由が専門家のコンサルにあります。

・賢く専門家を使う事の重要さ

専門家の有用さはご紹介の通りですが、実際には話してみないと分からない事も多いかと思います。大切なお金の事ですから、何人かの専門家に相談してみて、しっくりくる人を探すと良いかもしれません。

例えば成績の良さとあなたに寄り添ってくれるかどうかは関係ありません。人間同士相性もあるでしょうから、相談する中で信頼出来る人を探す事も大切な事です。

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