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不動産
45歳での住宅購入!成功へのポイントと注意点
住宅購入は人生の中で大きな買い物です。賃貸で過ごしていると、どのタイミングで住宅を手に入れるべきか迷うこともあるでしょう。40代半ばに差し掛かったことで、住宅ローンが組めないだろうとあきらめている方もいるかもしれません。
しかし、年齢に関係なく住宅を購入することは可能です。45歳という年齢でも、注意点やポイントを押さえておけば住宅の購入は実現できます。
本記事では、45歳で住宅を買うことのメリット・デメリットや住宅購入のポイントを丁寧に解説します。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
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目次
45歳でも住宅は購入できる
45歳という年齢で住宅購入を考えると、遅いと感じる方もいるかもしれません。しかし、実際は45歳でも住宅購入は十分可能と言えます。
国土交通省が公表したデータによれば、令和4年度における注文住宅購入者の平均年齢は44歳です。また、中古住宅購入者の平均年齢は46.4歳であることを考慮すると、45歳で住宅を購入するのは遅くないことがわかります。
出典:国土交通省 令和3年度 住宅市場動向調査報告書 P35
住宅ローンの申し込みが可能な年齢
自己資金が十分にある方は一括で住宅を購入できますが、多くの方が自己資金だけでは購入が難しいため、住宅ローンを利用して住宅購入を行うのが一般的です。そこで気になるのは45歳で住宅ローンが組めるかどうかです。結論から言えば45歳でも住宅ローンは組めます。
住宅ローンを組む場合、一般的には70歳未満であれば可能です。主要な銀行では、住宅ローンの年齢制限として、借り入れ時に70歳以下、返済完了時には80歳以下であることが求められます。なお、フラット35の住宅ローンでは、最低借入期間が15年以上(60歳以上の場合は10年以上)と定められています。
仮に、45歳3ヶ月の方は、1年未満を切り上げて46歳として計算され、「80歳-46歳 = 34年」が最長の借入期間となります。
45歳で住宅を購入するメリット、デメリット
ここからは、45歳で住宅を購入するメリット・デメリットについて解説していきます。メリット・デメリットを把握した上で住宅購入を検討してください。
メリット1.返済計画が立てやすい
40代で住宅を購入する場合、20代や30代と比べて資産形成が進んでいるケースが多く、貯蓄額も多い傾向にあることから、住宅ローンの利用が容易になります。頭金を含めた購入資金の準備もスムーズに進むことが期待できるでしょう。
40代では家族構成や将来のライフプランが見えてくるため、それを考慮した物件選びやローンの返済計画が立てやすくなります。子どもの教育費や老後の生活費なども把握しやすく、ローンの返済や住宅の維持費を総合的に考慮して、現在と将来の生活を計画しやすくなります。
メリット2.住宅ローンの利息を抑えることも
40代は、20代や30代に比べて収入が高く、頭金も比較的準備しやすくなります。そのため、住宅ローンの返済期間を短縮でき、結果として支払う利息額を抑制することが可能になります。例えば4000万円の住宅を購入して、金利0.8%、返済期間35年で住宅ローンを組んだ場合、利息総額は約590万円です。
頭金を1000万円入れて、さらに返済期間を25年に短縮した場合の支払う利息はいくらになるでしょう。なんと総額で約310万円です。その差は280万円にもなり、大きく利息を軽減できます。
デメリット1.定年後も住宅ローンが残る可能性がある
定年を迎えると収入が減ることが一般的であり、住宅ローンの返済が厳しくなる可能性もあります。そのため、将来の収入減を考慮し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
現役の間に繰り上げ返済をしておくことも有効な対策と言えるでしょう。繰り上げ返済は、通常の返済に加えて、余裕がある時にローンの元金を返済する方法です。現役時代にローンの元金を減らしておくことで、定年後の返済負担を軽減できます。
デメリット2. 住宅ローンの返済期間が短くなる可能性がある
年齢が上がるにつれて、金融機関は住宅ローンの返済期間を短く求めることがあります。返済期間が短くなることで、月々の返済額が増加し、生活費に影響を及ぼす可能性があります。
例えば、3000万円の住宅を購入して金利0.8%、返済期間35年で住宅ローンを組んだ場合、毎月の返済額は約81,000円。一方、返済期間を20年に短縮した場合、毎月の返済額は約135,000円になります。
同じ物件価格でも、返済期間を短縮することで、毎月54,000円の返済負担が増えてしまいます。
デメリット3.団体信用生命保険(団信)に加入できないリスクが増える
一般的に、住宅ローンは早めに開始する方が良いとされています。その理由のひとつは、団体信用生命保険(団信)への加入が難しくなる可能性があるためです。
団信は、住宅ローン利用者が死亡や障害などで働けなくなった際に、保険金でローン残額を返済するための保険です。年齢が上がるにつれ、どうしても健康状態に問題が生じやすいことなどが理由に挙げられます。
なお、フラット35では団体信用生命保険(団信)への加入は必須ではありません。ただし、団信に加入しないで住宅ローンを利用する場合、万が一亡くなった際に、大きな住宅ローンの負担が家族に残ることに注意が必要です。
住宅を選ぶ際の注意点
45歳からでも住宅の購入は可能でも、いざ住宅を購入しようとしても、どのような物件を購入すればよいか悩んでしまう方もいるでしょう。ここでは、住宅を選ぶ際の注意点について解説します。
老後の暮らしを想定する
45歳で住宅を購入する際に、老後の暮らしを想定して物件を選ぶことは重要です。老後生活になると、車の運転は難しくなってきます。そうなると公共交通機関に頼ることが必然的に多くなります。以下の点を考慮して物件を選ぶと良いでしょう。
「立地条件」
交通アクセスが良く、駅やバス停から近い物件が便利です。また、病院や薬局が近くにあると、健康管理にも役立ちます。
「生活利便性」
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、郵便局、銀行など、日常生活に必要な施設が徒歩圏内にある物件を選ぶと便利です。
「シニアに優しい設計」
階段が少ない、エレベーターがある、バリアフリー設計などのシニア世代にとって使いやすい設計の物件が望ましいです。
45歳では、子育てが落ち着く家庭も多いかもしれません。そのため、老後生活も視野に入れた物件選びが求められます。
住宅ローンを組む際のポイント
気に入った物件が見つかり、いざ住宅ローンを申し込むとき、審査に通るか心配になるものです。ここでは住宅ローンを組む際に意識すべきポイントを解説します。
頭金を多めに用意しておく
頭金を多く用意することで、住宅ローンの必要額が減少します。必要額が減少することで、返済負担を軽くしながらも短期間での融資が可能です。結果的に審査も通過しやすくなるというメリットがあります。
また、多額の頭金があることは、金融機関からリスクが低いと判断され、審査基準が厳しい場合でも、より柔軟に対応してもらえる可能性が高まります。
住宅購入を考える際には、スムーズな住宅ローンの取得につながるよう事前に頭金を増やしておくことが大切です。
複数の金融機関を検討する
審査基準は金融機関ごとに異なり、同じ条件でも結果が変わることもあります。不安がある場合は、複数の金融機関について調査し、一度に審査に申し込むことがおすすめです。
事前に各金融機関の情報を収集し、自分に合った条件や取引先を見つけることで、審査の通過確率を高められます。
また、複数の金融機関と競合させることで、より良い条件を提示してもらえる可能性もあります。金利や返済期間などが大きく影響するため、住宅ローンの審査は慎重に選びましょう。
住宅ローン以外のローンは完済しておく
住宅ローンの審査前に、カードローンや教育ローンなど、他の借入を完済しておくことが推奨されています。審査時に他のローンが残っていると、審査が通りにくくなり、希望する融資額を受けられないこともあります。
複数のローン返済がある場合は、滞納リスクが高いと判断される可能性があるためです。 住宅ローンが唯一の借入であれば、返済負担率が抑えられるため、審査に通りやすくなります。他のローンを先に完済し、その後に住宅ローンを申し込むことで、より良い条件で融資を受けられる可能性が高まります。
無理のない返済計画を立て、ライフスタイルに合った住宅を購入しましょう
45歳であっても、住宅を購入することは可能であり、遅すぎるという訳でもありません。金融機関は、契約者の健康状態や年収、勤務年数などを考慮して返済能力を判断します。その結果、返済が可能と判断されれば、住宅ローンを組むことができるでしょう。
重要なのは、自分の経済状況を把握し、無理のない返済計画を立てることです。まずは、現在の収入や将来の収入見通しを考慮し、現実的なローン返済額を算出しましょう。また、老後の生活費や緊急費用なども考慮に入れることを忘れないでください。
さらに、金利や返済期間を選ぶ際には、自身のライフスタイルや家族構成の変化も、柔軟に対応できる計画を立てることが望ましいです。適切な計画を立てることで、45歳での住宅購入も安心して進められるでしょう。
今回の記事はいかがでしょうか。お金に関する知識をもっと知りたい方は是非無料セミナーに参加してみてください。
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この記事を書いた人
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ウルトラ金融大全編集部(うるきんへんしゅうぶ)
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