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貯蓄

小学生向け金融コンテンツから見る「学び考え続ける」大切さ

小学生向け金融コンテンツから見る「学び考え続ける」大切さ

「日本は幼少期からお金の勉強をしない!」と騒がれるようになったのは、Twitter界隈だけでしょうか。

私はあまりテレビを見ない(というより見る時間がない)ため、夜寝る前にちらりと見るTwitterの情報しかないわけですが。

とはいえ、ここ2.3年でこのようなことはよく騒がれていたように思います。

確かに、米国では学生時代、それも小学生くらいからの金融教育は当たり前。

対して日本は、いきなり社会人になってから、やれ投資信託だの株だの、積み立てNISAだのと言われて大慌てし、よく分からないまま始めてしまうのが現状です。

普段運動もしないのに、いきなり運動会でリレーを任されアキレス腱を切ってしまう、はりきりパパと同じものを感じます。

何事も、「慣れ」が必要なのです。

では、お金の勉強をする際は、どのように慣れていけばいいと思いますか?

ご存知ない方も多いかもしれませんが、様々な機関が学びを提供しています。

そこで今回は、お金について学べるコンテンツを紹介しながら、「お金と上手く付き合うために大切なことは何か」をお伝えできたらと思います。

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今や「お金の学び」は小学生から始める時代

意外と知られていませんが、子供向けの金融教育は結構大々的に行われています。

ちょっと前に話題になったものだと、「金融庁×うんこドリル」のコラボもそれにあたるでしょう。

ここでは、小学生や中学生向けのコンテンツを2つご紹介します。

金融庁×うんこドリル

小学生に人気のうんこドリルが、金融庁とタッグを組みました。

パンフレットが一時品切れになるほどの人気ぶりです。

「生活編」と「経済編」に分かれており、小学生にお金のことを考えてもらうきっかけとして最適なコンテンツと言えるでしょう。

それぞれ7問の「もんだい」と「教え」があり、4択クイズの形式をとっています。

引用)金融庁×うんこドリル「うんこお金ドリル 経済編 もんだい1」

https://play.unkogakuen.com/manabi/game/fsa/economy/1/

クッキー店を開店したと想定し、様々な課題に対して答えを導き出してきます。

ふざけているように見えますが、意外と考えさせられます。

引用)金融庁×うんこドリル「うんこお金ドリル 経済編 もんだい6」

 https://play.unkogakuen.com/manabi/game/fsa/economy/6/

例えば「もんだい6」では、詐欺師らしきキツネにお金を渡してしまいました。

「お金は貸してはいけないよ」とはよく聞きますが、貸してしまった後の対応についてはあまり考えないのではないでしょうか。

引用)金融庁×うんこドリル「うんこお金ドリル 経済編 教え6」

https://play.unkogakuen.com/manabi/game/fsa/economy/answer/6/

投資詐欺に遭った方は、「絶対に儲かると聞いた」と言いますが、そんなうまい話があるわけありません。

そんなことは初めから分かっているはずなのに、なぜかみんな騙されてしまいます。

これは、詐欺師の方が素晴らしく口が上手いこともあるでしょうか、上記の図に書いてあるように『「本当にそうかな?」と考えるくせ』がついていないことが大きな要因です。

このコンテンツは、そんな大事なことを小さなころから学べるように、巧みに作られているのです。

国税庁「みんなで話し合って街をつくろう!」

国税庁も、様々なコンテンツを用意しています。

今回ご紹介するのは「みんなで話し合って街をつくろう!」というゲームです。

国税庁「みんなで話し合って街をつくろう!」

https://www.nta.go.jp/about/organization/osaka/education/machigame/index.htm

ルールは非常に簡単です。

決められた予算の範囲内で、様々な施設を建設し、街を作ります。

これが結構芸が細かく、予算組みや街の規模など、自分で決められる仕様になっているのです。

映画館やホテル、警察署に交番、ごみ処理場に学校と、様々な施設を建設しなければなりません。

施設の規模も、「大」「小」と決められ、それぞれ建設費が変わります。

駅近にするのか海沿いにするのかなど、場所決めも行うので、しっかり考える必要がありそうです。

これも、街づくりを通して「考える力」を養うコンテンツと言えるでしょう。

「学ぶ」「考える」を忘れた大人たち

ここまでご紹介したコンテンツを見て、何か思うこと、気付くことはあるでしょうか?

様々に思うことがあるでしょうが、筆者は「自分で考えさせる訓練をしていること」に大変感心しました。

特に街づくりのコンテンツは、かなりしっかり考えさせられます。

このコラムを書くにあたり、筆者も街づくりに挑戦してみましたが、施設の規模、場所、予算など考えることがいっぱいで、最初の街はしっちゃかめっちゃかになりました。

仕方なく、自分の住む街をグーグルマップで検索し、街づくりの参考にしました。

ここでふと気付いたのです。

目的地を探す以外の目的で、地図を開いたのはいつだったかと。

恐らく、地図記号を習った小学生の時が最後だったのではないかと思います。

こんな感じですから、街づくりが上手くいかないのも当然ですね。

なにせ、ただ生活しているだけで、「街がどのように作られているか」なんて考えてもいないのですから。

筆者は仕事柄、ほぼ毎日何かしらアウトプットをするため、とにかくずっーと勉強しています。

知識はアップデートしなくてはいけないし、インプットしないとアウトプットするものがなくなるので、必死で学んでいるつもりでした。

しかし、とかく分野外になると何にも分かっていません。

小学生の時よりも知識が少なくなっていることが多々あります。

受験の時にはあんなに必死になった英語も、数学も、歴史だって、ほぼ忘れてしまいました。

「なんてもったいないことをしているのだろう」と街づくり中に愕然とし、筆者は何だか悲しくなってパソコンを閉じることになったのです。

貴方は、学び、考え続けられていますか?

必要なのは「学び、考え続ける」こと

私たちは、いつから学ぶこと、考え続けることを忘れてしまったのでしょうか。

沢山の疑問がそこら中に転がっているのに、学んでも考えてもいないために、何にも気付かずに生きていませんか?

「私、お勉強してます!」と自負していた筆者でしたが、街づくりの気付きのおかげで、あまり胸を張って勉強していると言えなくなってしまいました…。

お恥ずかしい限りです。

そういえば、このコラムの序盤で、お金と上手く付き合っていくには「慣れ」が必要だと言いましたが、この「慣れ」にも「学び」と「考える」ことが必要ですね。

なぜなら、「慣れ」に甘んじていると、徐々に失敗する確率が上がるからです。

もちろん、お金を扱うことに、一定程度の「慣れ」は必要です。

しかし、周囲の状況は刻一刻と変化しており、「慣れ」ていたはずの環境が、知らないうちに全く違う様相を呈していることがあります。

特にお金を取り巻く状況は、世界のちょっとした変化にも敏感です。

とんでもなく複雑な相関図ができているので、バタフライエフェクトがしょっちゅう起こります。

だから私たちは、常に学び、考え続けていかないと、慣れることすらできないのです。

何も考えずただその場にいて、手だけを動かしているのは「停滞」であって、「慣れ」ではないのかもしれません。

まとめ

「学び、考え続ける」ことは、物事を多角的に判断することと同義です。

友人の助言、テレビCM、新聞広告など、一定の側面だけを切り取った情報を、えり分けることができるでしょう。

同じ分量の情報を与えられたとしても、学び考え続けている人と、そうでない人とでは、受け取る深さが変わってきます。

その深さが、リスクを遠ざけ、成功を手繰り寄せてくれるはずです。

もし今、新たに金融商品を購入しようとしているなら、まず一度立ち止まってみてください。

その商品を購入する際のメリット、デメリットは何ですか?

その商品を購入しようと思ったきっかけは何でしょうか?

その商品を購入後、どのような対応が必要ですか?

損をしてしまったとき、挽回策を立てられますか?

ここまでしっかり答えられたなら、例え一時的に損をしたとしても、きっと挽回することができます。

答えられなかった場合は、答えを準備しておきましょう。

しっかり答えられるようになってから、金融商品購入を検討することをおすすめします。

「全く答える気はないけど、絶対に投資を始める!」という貴方、勉強代が高くならないことを祈っております。

 

さて、今回ご紹介したコンテンツは、「考える力」を呼び起させてくれます。

頭の体操がてら、ぜひ触れてみてください。

小学生向けだからといって馬鹿にしてはいけません。

とっても頭のいい大人が作ったコンテンツですから、何かしら学びがあると思います。

あのコンテンツたちにどのような意味が込められているのか、「考え」ながら体験してみてくださいね。

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この記事を書いた人

齋藤佑美

ライター

齋藤佑美(さいとうゆみ)

複数の大手メディアでコラムを執筆する2児の母。
FP上位資格のAFP、生命保険協会認定FP資格であるTLC取得。
女性に寄り添ったコラムが好評を得、週刊女性にて記事の監修を行う。
お金の知識や現場の体験を踏まえた記事に定評がある。


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