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フリーランスと会社員どっちを選ぶ?向き不向きを分析しよう

フリーランスと会社員どっちを選ぶ?向き不向きを分析しよう

年末に近づいているからでしょうか?

それとも寒暖差が激しく、身体的にも精神的にも崩れやすいからでしょうか?

最近、あまり連絡がこない友人から「相談がある」と言われることが増えました。

その都度、「お?マルチの勧誘かーー!!??コラムのネタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と勘違いして、自分を恥じている今日この頃です。

さて、今回書かせていただくのは、会社で表彰されるくらいの実力を持つ凄腕プログラマーの友人の話です。

彼女は会社員になるのか、フリーランスになるのかで迷っており、筆者に相談をしてくれました。

微力ながら自分なりに精一杯考え、無事友人の悩みも解決しています。

会社員のままいるべきか、フリーランスになるべきかの相談はかなり多いため、今回の出来事が誰かの役に立てるのではと思い、友人の助けも借りつつ書き上げました。

貴方の参考になりましたら幸いです。

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悩める凄腕プログラマーからの相談

筆者がXでち〇かわセイレーン編の物語に衝撃を受けていたある日、とある友人から連絡が来ました。

彼女はプログラミングが非常に得意で、会社で表彰された経験があるなど、実力を十分に兼ね備えた凄腕プログラマーです。

会社にとっては無くてはならない存在で、当然のごとくお給料もしっかり付いてきています。

三度の飯よりプログラミングが好きという変わり者ですが、筆者は彼女の仕事への姿勢をとても尊敬しており、いつも会うたびに刺激を受ける一人です。

しかし、彼女から連絡が来るときは、大抵の場合何かしらに悩んでいるとき。

今回も恐らく、何か悩みがあるのだろうと察しました。

彼女からの連絡を見てみると、「相談したいことがあるんだけど、時間くれない?」とのこと。

もちろん二つ返事で、恵比寿のちょっといいイタリアンを予約したのでした。

フリーランスか会社員か

恵比寿のちょっといいイタリアンでランチをしながら、お互いの近況報告を始めます。

筆者はフリーランスになってちょうど1年ほど経った時だったので、フリーランスにも慣れてきたことを友人に伝えました。

すると、友人は少し前のめりになりながら、筆者に尋ねます。

「フリーになってさ、実際どう?大変?」

「ん~。確かに大変だけど、子育ては圧倒的にしやすくなったかなぁ。会社までの移動の時間がないから2時間以上余裕ができたし、スキマ時間に家事ができるのは本当にいい点かな」

「他に大変なことってある?」

「クライアントに選んでもらえないと給料が0円になるから、プレッシャー的なものは常にあるね」

「他には?」

「あとは…良くも悪くも自分の方向性を全て自分で決定できるから、どっちに行ったらいいか迷うことが多々あるね」

「なるほど…」

友人は少し考えて、本題に入りました。

「実はさ、私今ね、フリーになるか悩んでるんだけど、踏ん切りつかないんだよね」

友人は続けます。

「でも周りにフリーランスになった人がほとんどいなくてさ、話を聞きたかったんだよ。」

「確かに、その手の話よく聞かれる」

「自分が会社員のまま頑張るべきなのか、フリーランスの方がいいのか、結構本気で悩んでるんだ。アドバイスもらえると嬉しい」

「もちろん!何でも聞いて!」

「じゃあさっそく聞きたいんだけどさ、フリーランスにとって最も必要な能力って何だと思う?」

「フリーランスにとって最も必要な能力」とは

筆者はマルゲリータが喉に詰まりそうになりました。

かなり難しい質問です。

さすが凄腕プログラマー。給料だの時間だの楽かどうかだの、そんなことは一切聞かずに確信をついてきます。

正直、筆者は「フリーランスにとって最も必要な能力」なんて意識せずにフリーランスになったので、友人の質問に対する答えを持っていません。

しかし「何でも聞いて!」と言った手前、答えないわけにもいかず、一瞬途方にくれます。

大切な友人の質問ですから、本気で考え抜いた答えが必要です。

イカのフリットを頬張りつつも必死で考えた結果、筆者は一つの結論にたどり着きました。

「察する力と質問力かな」

筆者がこのような結論に至ったのには、下記のような理由があります。

1.そもそもクライアント自身がどのようなものを求めているか分かっていないことがある

2.クライアントが求めているものに到達しないと、次の仕事がもらえない

3.文面だけでやり取りすることも多いため、すれ違いが生じやすい

もちろん、フリーライターとしての目線での話なので、ひとくちにフリーランスといっても多少の違いはあるでしょう。

しかし、フリーランスには等しく「察する力」が必要なのではないかと思っています。

クライアントの求めていることを察することができるのは、自分一人しかいません。

会社員とは異なり、誰かがクライアントの希望を吸い上げてくれるわけでも、やるべき道筋を決めてくれるわけでもないからです。

「だから私は、察する力を補強するために、質問力も大事だと思ってるよ」

精一杯の回答でしたが、自分なりにまとめられたことにほっとしました。

これでやっとマルゲリータに集中できます。

冷める前に美味しくいただこうと、ウキウキした気持ちでマルゲリータをほおばりました。

「じゃあさ、私、会社員とフリーランス、どっちに向いてると思う?」

筆者は、またマルゲリータがのどに詰まってしまったのでした。

強みと弱みを理解すると、向き不向きが分かる

またそんな難しい質問してからにー!!!と心の中で叫びつつも、友人の真剣な表情を見るとおちゃらけたことは言えそうにありません。

人参ドレッシングのかかったサラダをほおばりながら、またも必死で考えます。

会社員、フリーランスそれぞれに求められることは違います。

各々メリットデメリットがあり、何より向き不向きがあります。

同じことでも向き不向きで受け取り方も結果も大きく変わってしまうため、一概には答えられません。

そこで筆者と友人は、自分たちの強みと弱みをお互いに話してみました。

以下のような感じです。

【フリーランス】筆者の場合

そもそも筆者がフリーランスを選んだのは、時間や人に縛られたくないことが理由でした。

毎朝同じ時間に同じ場所に出社し、やらなければならないことを決められているのは、筆者にとっては拷問です。

人に管理されるのは大の苦手で、「あれやれ、これやれ」と言われると、一気にやる気をなくします。

その代わり、いつどこで仕事をしてもいいなら、休みなく夜中の3時までたった1人で仕事しなければいけないとしても、全く苦になりません。

そもそも筆者はフリーランスになってから、「休み」という概念がなくなりました。

365日、24時間、いつでも仕事をしていいということは、休みがないのと同じです。

旅行中でも仕事用のパソコンは必ず持って行き、子どもがホテルのベッドで寝ている隣で仕事をします。

「フリーランスは孤独で病む」みたいなことをよく聞きますが、筆者は人の感情や意見を気にすることなく仕事ができるので、むしろ1人の方が楽です。

また、仕事の内容を全て自分で決められる代わりに、コンテスト落選、不採用通知、営業メール全スルーは当たり前。

それに耐える必要があり、常に切羽詰まった状況が続きます。

とはいえ、自分の「好き」を追求できるため、こだわりを持って仕事ができるのはやりがいがあります。

全ての結果が「自分のおかげであり、自分のせい」なので、刺激がないとすぐサボる筆者には最高の環境なのです。

【会社員】友人の場合

一方で友人は、仕事とプライベートは完全に分けたいタイプです。

休日や終業後に仕事の連絡が来ることは非常にストレスで、いつもムキィー!となると言っていました。

その代わり、通勤ラッシュは心地よいものではなくとも、会社に出社して仕事をする方が集中できるし、楽とのこと。

彼女の会社もコロナ禍で在宅勤務を体験したそうですが、全く捗らなかったと言っていました。

それどころか、プライベート空間で仕事をすることにより、家でリラックスすることができなくなって不快だったそうです。

仕事の仕方についても、筆者とは感覚が違います。

友人の場合、「これをする」と決められたことを、どうやって効率的に解決するかを考えることが好きで、やらなければならない業務が決められている方がやる気が出ます。

色んな部署の様々なメンバーと協力して、大きなプロジェクトを成功させたときの達成感が好きだとも言っていました。

多少のいざこざも、その時の達成感を思うと我慢できるらしく、ストレスを感じても頑張ろうと思えるのだとか。

時間や手間がかかったとしても、苦にはならないのだそうです。

このように筆者と友人は、仕事に求めることや考え方が驚くほど真逆だったのです。

「フリーランスor会社員」の結論は「向き不向き」で決めよう

「私、隣の芝生は青く見えてたのかも」

友人は、すっかり冷めたマルゲリータを食べながら呟きました。

「フリーランスになるか迷ってたけど、私はフリーランス向かないわ。やっぱり今の会社で頑張ってみる」

筆者も友人の発言を聞きながら、自分の強みや弱みを理解する大切さを感じていました。

「フリーランスに向く性格、会社員に向く性格があり、真逆のことをするときつくなる」というわけです。

向き不向きはスキルの高低に関係なく、その人の仕事に求めることや姿勢にも大きく関わってきます。

友人の話を聞けば聞くほど、自分が会社員に向かなかった理由が明確になりました。

よく10年近く耐え抜いたもんだと、自分を褒めたくなるくらいには、会社員の素質がありません。

だからこそ、様々な人と多少のすれ違いがあったとしても、我慢すべきことが沢山あったとしても、大きなことをみんなで成し遂げられる友人のことを、心から尊敬できました。

逆に友人も、私のことを褒めてくれました。

お互いに持っていないものを持っているからこそ、違う環境で頑張っていけるのだと思います。

2人で沢山話をしながら、「フリーランスも会社員も、どっちも大変だけど、どっちも凄いね」という結論に至りました。

結局仕事は、自分の向き不向きで「生きやすさ・やりやすさ」が変わるのです。

大切なのは「得意なことを伸ばすこと」

USJをV自回復させた仕掛け人として有名な森岡毅氏は、以前あるテレビ番組で「弱みが強みになったところを見たことがない」と話されていたのを思い出します。

そのことを友人に話したところ、「ほんと、それな」と共感していました。

筆者も「ほんと、それな」という感想です。

人が何かに悩むときは、自分の得意なことや魅力が分からなくなってしまった時なのかもしれません。

そんな時は友人と筆者のように、自分の今の状況を明確にすることで、見えてくるものがあるのではないかと思います。

自分の得意なことや魅力を理解しておけば、自然と自分のいるべき場所が見つかります。

もし貴方が今、フリーランスになるべきなのか、会社員になるべきなのか悩んでいるなら、

自分が得意なこと

人よりもちょっと頑張れること

自分が仕事で楽しいと思えること

この3つを紙に書いたり、友人に話したりしてみてください。

思考が整理されて、貴方の強みが分かります。

次に、貴方の強みが会社員の方が活かせるのか、フリーランスの方が活かせるのか考えましょう。

貴方の強みが分かりさえすれば、答えは簡単に出ます。

人生を楽に生きるためには、「正しい努力」が必要です。

筆者はフリーランスになり、馬車馬のごとく働いていますが、フリーランスが向いていると分かっているので踏ん張りがききます。

もし会社員生活を続けていたら、きっと疲れ果ててこんな馬力は出せなかったはずです。

正しい努力ができるかは、自分がどれだけ自分の魅力を分かっているかにかかっています。

スキルを上げるとか、やる気を出すとかの前に、まずは自分の魅力を誰より理解し、その魅力が最も活かせる場所はどこなのかを探すほうが、ずっと建設的です。

もし今の自分に自信がなくなってしまったのなら、美味しいものを食べて、ゆっくり湯船に浸かり、温かい紅茶でも飲みながら映画を見て、それから自分の魅力について考えてみましょう。

答えはいつも貴方の中にありますよ!

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この記事を書いた人

齋藤佑美

ライター

齋藤佑美(さいとうゆみ)

複数の大手メディアでコラムを執筆する2児の母。
FP上位資格のAFP、生命保険協会認定FP資格であるTLC取得。
女性に寄り添ったコラムが好評を得、週刊女性にて記事の監修を行う。
お金の知識や現場の体験を踏まえた記事に定評がある。


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