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稼ぐならナンバーワンよりオンリーワン?オンリーワンの魅力とは

稼ぐならナンバーワンよりオンリーワン?オンリーワンの魅力とは

先日、季節外れの虫除けスプレーを購入するため、割と大きめのドラッグストアに行きました。

今の時代、運動会は5月や10月ごろといった、少し気候が落ち着いたころにやるものです。

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酷暑が過ぎて、猛烈に蚊が活発化していることもあり、運動会の練習中に蚊の餌食になる子供たち。

あんまり刺されてくるもんだから、流石に虫除けスプレーのお世話になるしかないと決めたものの、多くの店舗で既に売り切れ状態。

自宅から少し離れた大きめのドラッグストアだけが、筆者の頼みの綱でした。

ラッキーなことに、そのドラッグストアでは少しだけ在庫があるそう。

安堵しながら店員さんに案内され、虫除けスプレーの棚に足を運びました。

しかし、ここで迷うことになります。

「虫除けスプレー売上No.1!」

「虫除けスプレー販売数No.1!」

「虫除けスプレーお客様満足度No.1!」

3種類ある虫除けスプレー全てに、ナンバーワンの冠がついています。

危うく「いや、どれを選べばいいねん!!!」と大声で突っ込んでしまうところでした…。

ド文系の筆者は、虫除けスプレーの成分表なんて見ても、違いなどさっぱり分かりません。

しかも時間がない中買い物をしているので、それぞれの商品の口コミを見ている時間もありません。

よく夫に「なぜこの商品を買った…?」と言われるくらいに買い物オンチな筆者は、「とりあえずNo.1ついてたら買う」精神で生きてきました。

なのにもかかわらず、筆者の目の前にはNo.1の冠を掲げる商品が3つも並んでいます!

逡巡したのち、仕方なく50円高いものを選びました。

だってどれがいいか分からなかったんだもの…。

「高ければなんか良いんだろうよ」精神です。

帰り道、筆者はナンバーワン問題にモヤモヤしていました。

「そういえば、この世の中って何だかNo.1が多くない?」と思ったのです。

「○○No.1!(2021年3月~4月度)」みたいなやつが多すぎる!!!

これではナンバーワンの価値がかなり薄れてしまいます。

1番であることはもちろん素晴らしいことですが、この「No.1はびこり世界」において最も重要なのは「何で、どれくらいの期間、ナンバーワンになったのか」だと思うのです。

オンリーワンよりナンバーワン派

今は解散してしまった某アイドルグループが、「ナンバーワンよりもオンリーワンの方がいいよね」的なことを歌っていました。

かなりの大ヒットを記録し、長い間その曲を耳にすることになったのを、今でもよく覚えています。

当時の筆者は相当にひねくれていたので、「いや、どう考えてもオンリーワンなんかよりナンバーワンの方がいいに決まってるじゃん」と思っており、毎回心の中でツッコミを入れていました。

「ナンバーワン」は、それだけ価値が高いのです。

変わるナンバーワンの形

老害の香りが漂ってしまったら申し訳ないのですが、10年ほど前はもう少しナンバーワンの価値が高かったように思います。

今ほどSNSが発展しておらず、素人<プロの構図がハッキリとしていたからです。

今でも素人とプロの力量には、雲泥の差があるのかもしれません。

でも、SNSをうまく使いこなせば、超少数の精鋭だけが名乗れていた「プロ」という枠に、「半プロ」「完全素人」も名乗りをあげられるようになりました。

実力が伴わなくとも、フォロワー数が多ければ「プロ」の仲間入りができます。

同時に、ナンバーワンの種類も圧倒的に増えました。

前述のような「○○No.1!(2021年3月~4月度)」みたいなやつです。

口コミは捏造されるし、フォロワーはお金で買えるし、コスメの紹介はステマだし、ナンバーワンの種類が多すぎるし。

この間ネットで購入した売上ナンバーワンのiPhoneの充電器は、中国語で書かれた説明書が入っていたうえ、速攻で壊れるし!

私はきちんと日本語対応だって読んだはずなんだぞ!

個人的な憤りは置いておいたとしても、こんな体験がみなさんにも多々あるのではないでしょうか。

そうはいっても、やっぱり強いよナンバーワン

とはいえ、やっぱりナンバーワンになるのは凄いことです。

商品だけでなく、人の営みにおいても。

一部の天才たちはナンバーワンを極めています。

野球界で言ったら大谷翔平選手、将棋界で言ったら藤井聡太八冠なんかは、その代表者ですね。

神様からのギフトを余すことなく使いこなし、努力しまくった天才たちといえるでしょう。

彼らは、一般人ではまず手の届かない存在で、全員があのような天才たちに追いつけるわけではありません。

しかし、あのレベルにまで至らなかったとしても、1回きりだったとしても、「ナンバーワンになった事実」には価値があります。

やっぱり、ナンバーワンはとってもすごいのです。

でも稼げるのは真のナンバーワンだけ説

何度も言いますが、ナンバーワンは超すごい。

ナンバーワンになれただけでも超偉い。

でも筆者は、「稼げるのって真のナンバーワンだけ説」を提唱しています。

理由はかなり明確で、「ナンバーワンを獲り続けた者が最も価値が高いから」です。

ナンバーワンて、維持し続けるのが鬼ほど大変なんですよね。

1回きりなら、ラッキーパンチでナンバーワンになれることもあります。

でもそれを3ヶ月、半年、9か月、1年と維持し続けるのは、並大抵の努力では叶いません。

ナンバーワンを維持し続けるには、鬼ほどの努力に加え、体力やメンタル、そしてプリセットされた才能も必要です。

だからなのか、多くの人が自分のナンバーワンを上書きされ、新たなナンバーワンにその価値を奪われていきます。

筆者はずっと営業畑にいたので、いつも順位付けされる人生を生きてきました。

ずっと自分の順位が晒される環境にいたためか、元ナンバーワンも沢山見てきました。

でも、1年間ナンバーワンを獲り続ける一部の天才は、本当に本当に本当に一握り。

なんなら1企業に1人もいないこともあるでしょう。

だからこそ価値が高く、その価値にお金が比例してついてきいます。

みんなが真似できないことだからです。

もちろんナンバーワンは本当にすごいけれど、1か月だけナンバーワンだったとしてもすぐに給与が爆上がりするわけではないんですよね。

筆者みたいな、「たまたまラッキーパンチで1番獲れたよ~^^」みたいなゆるいヤツは、しのぎを削るナンバーワン界では生きていけないのです。

じゃあどうしたらいいんだよって話

そうですよね。じゃあどうしたらいいんだよって感じですよね。

「稼ぐ」という行為には、色んな道があるので絶対的な正解はないと思っています。

でも筆者なりの答えを書くとすれば、「オンリーワンになる」です。

出た。オンリーワン。

そう思ったあなた。そうですよね。そう思うのもしょうがない。

だって、もう聞き飽きてますもん。

やれ個性だの、SDGsだの、うるさいよって。

でも、オンリーワンを目指してみると、意外といい感じです。

例えひとつひとつのスキルがナンバーワンレベルでなくても、総合値で勝負できますからね。

5位を獲れるスキルが10個あると、途端に「使い勝手のいいヤツ」に進化します。

1つの分野で獲った1回きりのナンバーワンより、幅広い分野で全部5位の方が、時には価値が高いのです。

オンリーワンのなり方

筆者が思うオンリーワンとは、「総合値を高くしていくこと」に他なりません。

使い勝手のいい人間になることも、生存戦略の1つです。

最初は出来ることが少なくても、目の前のことを必死に頑張って、時には突拍子もないこともチャレンジしてみたりなんかすると、徐々に自分のスキルが増えていきます。

何の関係もないようなスキルがシナプスみたいに繋がって、その内「固有のスキル」になるんです。

こうなったらもうこっちのモノ。

自分にしかできない世界が出来上がります。

例えば筆者は、あんまり営業向かないなって思いながら10年以上続けました。

でもナンバーワンになれたことはほぼなく、いつもどこかで気を抜いていました。

文章を書くのは好きだったけれど、とびぬけて上手いわけではありません。

新規事業の立ち上げばかり任されたけど、自信をもって最後までやり抜きました!と言えるかは疑問です。

でも、そこそこの営業スキル、そこそこの文章力、そこそこの経験があると、結構な使い勝手の良さがあるのか仕事が途切れません。

ありがたいことに単価もそこそこ高めです。

でも筆者は、ダントツ1番!という誇れるスキルは何にもないんです。

なにがしかでナンバーワンを目指しても、きっとなれないと思います。

でも、そこそこ稼げるので、ナンバーワンになれなかったとしてもあまり困らない状況です。

確かにとんでもなく稼ぎたいならナンバーワンを目指すべきでしょう。

でも「普通の幸せが欲しい」「少しだけ余裕があれば嬉しい」というようなライフスタイルを目指すなら、オンリーワンで十分。

ナンバーワンになるために人を蹴落としたり、ナンバーワンになるために悪いことに手を染めなくても、粛々と目の前のことを大切に頑張っていると、いつの間にかオンリーワンになっているのです。

まとめ

みんな「オンリーワンのなり方」は知りません。

使い勝手のいい言葉として使っているだけで、真のオンリーワンを目指さないからです。

「ナンバーワンになるよりもオンリーワンになりたい」というと、何だか負け犬の遠吠え感があります。

でも、オンリーワンになるのって、意外と大変です。

ナンバーワンを目指そうと必死に頑張って、でもナンバーワンにはなれなくて、悔しい思いをする。

それでも腐らず頑張って、ジャンルを変えてみたり、職業を変えてみたり、必死でもがく。

そうこうしているうちに、いつの間にやら出来ることが増え、振り返ってみたら「自分にしかない価値」が出来上がっている。

これが真のオンリーワンです。

あなただけの価値なので、誰にも真似できない固有のスキルです。

必死に頑張った先にしか、真のオンリーワンになれる道はありません。

泥臭いし、あんまり華やかじゃないんですが、自分に確かな自信を持てます。

選ばれなくて悲しいとか、アイツにだけは負けたくないとか、そういう感情も生まれにくく、メンタルヘルス的にも良好です。

ナンバーワンでないとダメなんてことは、一切ありません。

もっと気楽に、でも少しだけ自分に厳しく、いろんなチャレンジを繰り返していたら、「あなたにしか出来ないこと」が必ず見つかります。

どれくらいの時間がかかるかは分からないけれど、オンリーワンな方々はみんな口をそろえて「頑張ってよかった」というので、頑張るしかないんでしょうね。

筆者も、毎日粛々とオンリーワン道を歩み続けます。

あなたも、ともに頑張っていきましょうね。

以上、ナンバーワンになれない筆者の、負け犬の遠吠えでした!

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この記事を書いた人

齋藤佑美

ライター

齋藤佑美(さいとうゆみ)

複数の大手メディアでコラムを執筆する2児の母。
FP上位資格のAFP、生命保険協会認定FP資格であるTLC取得。
女性に寄り添ったコラムが好評を得、週刊女性にて記事の監修を行う。
お金の知識や現場の体験を踏まえた記事に定評がある。


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