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金融庁の見解から学ぶカードとローンの基本3選

金融庁の見解から学ぶカードとローンの基本3選

日々の生活で何気なく使っているクレジットカードについて、仕組みや機能など理解していますか。また、カードに備わっているキャッシング機能や金融機関などで申し込めるローンについて、どのような理解を持っているでしょうか。

クレジットカードは、現金の持ち合わせがなくてもカードの提示で商品を手に入れられます。ローンであれば、信用の度合いでお金を借りられるサービスです。

今回は、クレジットカードやローンについての基本的な部分を解説します。本記事は、クレジットカードの種類やサービスの比較などではなく、金融庁の公開している「基礎から学べる金融ガイド」を参考にしたクレジットカードやローンの注意すべき点の紹介です。

そのため、「この会社のクレカならお得」だとか、「このカードローンは金利が低い」などの比較情報ではありません。その点をご理解のうえ基本的な部分を紹介するのでお役立てください。

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クレジットカードの話

クレジットカードは、量販店やショッピングモール、ネット通販などあらゆる場所で使えるため、日々の生活で欠かせないアイテムとなっていることでしょう。金融庁の「基礎から学べる金融ガイド」では、クレジットカードについて機能や仕組みなどを解説しています。

クレジットカードとは

クレジットは、お金を持っていなくてもカードで後払いの買い物をすることです。また、キャッシング機能のあるクレジットカードであれば、お金も借りられます。クレジットカードの利用は、先に商品の購入やサービスの利用ができるため、「代金を後払いする」という行為です。つまり、代金を後払いする行為は、借金に変わりがありません。お金を借りるということは、手数料や利息が付くことでもあるため、クレジットの機能を理解しておくことが大事です。参照元:※1

支払い機能

クレジットカードの主な機能は、支払い機能ではないでしょうか。当たり前のように使うクレジットカードは、カードで支払えれば現金の持ち合わせがなくても使える点です。カードさえあれば、欲しいときに欲しいものが買えます。とくにカードがあって便利な状況は、海外旅行です。

海外旅行に多額の現金を持ち歩くのは、少々不安があるかもしれません。クレジットカードは、海外旅行で現金を持ち歩く不安が解消できるアイテムとも考えられます。参照元:※1

借入機能

クレジットカードの借入機能は、お金を借りる機能のこと。キャッシング機能のあるクレジットカードは、設定された利用枠内であれば指定のATMからお金を借りられます。参照元:※1

各種サービス機能

クレジットカードには、その他各種サービス機能があります。

  • 割引:カードの提示で割引を受けられる機能
  • 予約:レストランの予約、宿泊施設の予約、映画やコンサートなどの予約
  • 保険:旅行の傷害保険、カード紛失時の補償など

参照元:※1

クレジットカードの仕組み

金融庁の見解では、クレジットカードの仕組みについて消費者(および預金口座)とカード会社、加盟店のやり取りで成立すると定義しています。

【消費者とカード会社のやり取り】

  • 消費者はカード会社にクレジット契約を申し込む
  • カード会社はクレジット契約を申し込んだ消費者にクレジットカードを発行
  • カード会社は消費者が指定した預金口座から毎月建て替えた代金を自動で引き落とす

【消費者と加盟店のやり取り】

  • 消費者はカードの提示で商品の購入やサービスを受ける
  • 消費者がクレジットカードを提示した際、加盟店は暗証番号の入力やサインなどで承認する

【カード会社と加盟店のやり取り】

  • カード会社と加盟店(販売店や飲食店など)は代金立替払加盟店契約を交わす
  • 加盟店はクレジットカード利用の売上に応じてカード会社へ手数料を支払う

出典:※1

消費者は、クレジットカードで支払い、預金口座から引き落とされるまでの流れは理解していても、加盟店とカード会社のやり取りまでは、意識していないと考えられます。そのため、後払いで購入しても手数料がかからなくて負担がないと思っていませんか。

カード会社は、クレジットカード利用の手数料を加盟店から受け取っています。この仕組みは、後述するクレジット一括払いに限った特徴もあります。

ローンの話

ローンは、クレジットカードに備わっているキャッシング機能だけではなく、金融機関から融資を受けることなど、お金を借りることです。つまり借金のこと。

金融機関だけではなく、消費者金融でお金を借りることもローンに該当します。借りたお金には、必ず利息が発生するということを理解しておきましょう。参照元:※1

クレジットやローンのいろいろな返済方法

クレジットやローンには、いくつかの返済方法があります。金融庁で示す返済方法は、次のとおりです。

クレジットの返済方法

クレジットの返済方法では、次のような方法が紹介されていました。

  • 一括払い:一括で返済する方法(翌月一括払い)・一般的に金利が上乗せされない返済方法
  • 分割払い:希望する回数に分けて返済する方法・一般的には3回以上の分割で金利が上乗せされる
  • リボルビング払い(リボ払い):毎月定額で返済する方法・金利が上乗せされる
  • ボーナス一括払い:ボーナス時期に一括で返済する方法
  • ボーナス併用払い:月々の返済とボーナス時期の返済を組み込んだ返済方法

ローンの返済方法

ローンの返済方法は、次のとおりです。

  • 元利均等返済:毎月の返済額が均等払いの返済方法(元金と利息込み)
  • 元金均等返済:毎月の返済で元金を均等に返済する方法(元金残高を基準に金利が計算される)
  • リボルビング返済:設定された利用限度額の範囲で毎月分割して返済する方法
  • アドオン返済:借り入れ当初の金額を元金に設定して返済終了までの利息を算出する方法

出典:※1

ローンの返済方法のひとつ、アドオン返済は、借り入れたときの元本に対して利息を「上乗せ(アドオン)」する形式です。金融広報中央委員会の運営するサイト「知るぽると」では、2015年時点の情報として、アドオン返済の表示が消費者の誤解を招くため、割賦販売法で禁止になっていると伝えています。

アドオン返済の契約の場合は、実際の表示では実質年利のみの表示が義務付けられているとのことです。出典:※2

クレジットやローンで注意すべき点

クレジットやローンは、言い方を変えると借金です。当たり前のことですが、借りたお金は、返さなければなりません。また、お金を借りるということは、手数料や利息が上乗せされることでもあるため、実際に利用しようとしているクレジットやローンの特徴を理解しましょう。

リボ払いで増えている返済額を確認していない

リボルビング払い(以下リボ払い)は、クレジットで買い物などをして翌月の支払いが膨れ上がったときに便利な返済方法です。たとえば、リボ払いで12万円のノートパソコンを購入した人が毎月の支払額が定額の2万円ということで追加で他の買い物をします。

  • 5月:パソコン購入12万円→支払残高12万円+手数料
  • 6月:購入なし→支払残高10万円+手数料
  • 7月:バッグ購入2万5000円→支払残高10万5000円
  • 8月:購入なし→支払残高8万5000円+手数料
  • 9月:航空券購入3万3000円→支払残高9万8000円+手数料

出典:※3(定額方式の例を参照)

このように、リボ払いの場合は、支払残高がある限り設定された定額2万円の支払いは続きます。また、支払いとともにリボ払い手数料も加わる仕組みです。

この例は、定額方式によるリボ払いであり、他には支払残高の大きさで支払額が増減する残高スライド方式などもあります。

リボ払いは、カード会社によって支払額と手数料の設定が異なる場合もあるので利用前の確認は必要です。参照元:※3

リボ払いは、支払いの済んでいない商品があっても、限度額内であれば追加で利用できます。そのため、ひんぱんに利用してしまうと、「現在の返済額がいくらなのか」を確認しなくなることも考えられるでしょう。

「気がついたら返済額が思った以上に増えていた」ということがないように注意しましょう。また、リボ払い設定でクレジットを利用することは、手数料の支払いも続いていることも理解が必要です。

借金返済のためにお金を借りない

クレジットやローンで借りたお金は、返済能力があれば問題なく返済できるかもしれません。ところが、無理な返済計画を立てると返済金を用意できなくなる場合もあります。その際、返済のためのお金を別のローン会社から借りて支払う人もいるかもしれません。

金融庁の「基礎から学べる金融ガイド」では、借金返済のために他で借金する行為は、転落への第1歩と指摘しています。くれぐれもそのような判断にならないような計画性が必要ではないでしょうか。

クレジットやローンは返済能力に応じて利用しよう

金融庁で公開している「基礎から学べる金融ガイド」は、社会人にとって知っておくべきお金の基本が書いてあります。しかも難しい内容ではなく、基本的な内容でまとめられています。本記事では、その内容からクレジットとローンの部分に注目してみました。

クレジットやローンは、計画性をもって自分の返済能力範囲で利用すれば、便利なサービスだと考えられます。ただし、あくまでもクレジットやローンは、借金することと覚えておきましょう。借金には、必ず手数料や利息が加わります。利用する前に、手数料や利息について確認する姿勢が大切ではないでしょうか。

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【出典・参照元記事URL】

※1:金融庁「基礎から学べる金融ガイド」https://www.fsa.go.jp/teach/kou3.pdf

※2:金融広報中央委員会知るぽると「アドオン方式(add-on)とは」https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yogo/a/add-on.html

※3:一般社団法人日本クレジット協会「リボ払いを正しく理解しよう!」https://www.j-credit.or.jp/customer/basis/revolving.html

この記事を書いた人

江戸利彰

ライター

江戸利彰(えどとしあき)

ビジネス系の記事執筆を生業として取り組むライター。
累計800記事ほどの納品を経て、現在も日々の執筆から「情報の伝え方」をブラッシュアップしています。
ソースをしっかりと取る記事作りをモットーとしており、正確な情報提供に努めています。

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