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不動産

「賃貸VSマイホーム論争」が決着!?メリット・デメリットを解説

「賃貸VSマイホーム論争」が決着!?メリット・デメリットを解説

この記事では、賃貸とマイホームを4つの項目で比較し、どちらがおすすめなのかを紹介しています。また、それぞれのメリットとデメリットについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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【比較】賃貸とマイホームどちらがおすすめ?

賃貸住宅とマイホームを以下項目で比較してみました。
 ランニングコスト
 生涯コスト
 住み替えのハードル
 資産性
まずは、賃貸住宅とマーホームをそれぞれの項目で比較した場合、どちらがおすすめなのかを詳しく解説します。

ランニングコスト

ランニングコストで比較した場合、賃貸住宅のほうがおすすめです。
賃貸住宅の場合、設備が故障したり劣化したりした場合、物件オーナーが修理したり取り替えたりする義務があります。
賃借人が普通に生活をしている中で何らかの不具合が生じた場合は責任を負いません。
一方、マイホームの場合はその家は自分の所有物です。よって、設備が故障したり劣化したりした場合は費用負担が発生します。
また、賃貸住宅の場合は固定資産税が発生せず、毎月一定の賃料を支払えば済みます。しかし、マイホームの場合は毎年かかります。これもランニングコストに含まれるため、持ち家のコストは高いと言えます。

生涯コスト

生涯コストで比較した場合、マイホームのほうがおすすめです。
賃貸住宅は以下の費用が発生します。
 初期費用
 賃料
 契約更新料
賃料を10万円と仮定し、初期費用を半年分、契約更新料を毎年半月分、50年間済み続けたとしましょう。
初期費用:60万円
賃料:6000万円
契約更新料:250万円
合計:6310万円
また、ライフステージの変化や経年劣化に伴い、1度引越しをすると仮定した場合、さらに初期費用が発生します。このことを考えると約6500万円程度の費用が発生すると考えられます。一方、マイホームの場合は以下の費用が発生します。
 住宅ローン
 固定資産税
 設備修繕費用
住宅ローンの支払いを10万円と仮定し、35年間で返済が終了するとしましょう。固定資産税は、月に1万円程度と仮定し、修繕費は10年ごとに50万円とします。また、50年間同じ家に済み続けると仮定します。
住宅ローン:4200万円
固定資産税:600万円
設備修繕費:250万円
合計:5050万円
大まかな計算ではあるものの、持ち家のほうが生涯コストは低めです。もちろん、住む家や住宅ローンの条件によっても異なります。ただ一般的には、マイホームのほうがコストは低いということになります。

住み替えのハードル

住み替えのハードルで比較した場合、賃貸住宅のほうがおすすめです。賃貸住宅の場合、ライフステージの変化に合わせて住み替えを検討できます。たとえば、家族が増えたら広い部屋へ引っ越しを検討できます。
子どもが独立した際は、狭い部屋への引っ越しを検討できるでしょう。また、転勤や転職などもしやすいといったメリットがあります。
一方で、持ち家の場合は前向きに引っ越しを検討するのが難しいです。
仮に、ご近所トラブルが発生したとしても、持ち家であることが大きな壁になり得るでしょう。そのため、住み替えのハードルで比較した場合、圧倒的に賃貸のほうが良いです。

資産性

資産で比較した場合は、持ち家のほうがおすすめです。
持ち家の場合、ローンの支払いが終われば最終的には自分の所有物となります。
仮に、ローン契約者が返済途中で死亡した場合は、住宅ローンの残債を一括で返済する保険(団体信用生命保険)もあります。上記のことを考えると、賃貸とマイホームを比較した場合、圧倒的に持ち家のほうが良い
です。

賃貸住宅のメリット・デメリット

持ち家と比較した場合の賃貸住宅のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

賃貸住宅のメリットは以下のとおりです。
 ライフステージの変化に合わせて住み替えが可能
 ランニングコストが比較的安い

ライフステージの変化に合わせて住み替えが可能

賃貸住宅は、ライフステージの変化に合わせて住み替えられるのがメリットです。結婚や子の出生、独立時など人生におけるライフステージの変化時にすぐ引っ越しを検討できます。また、転勤や転職を行う際も住まいに関する縛りがないため、メリットと言えるでしょう。

ランニングコストが比較的安い

賃貸住宅の場合、設備の修理費や交換費用がほとんどかかりません。また、持ち家のように固定資産税などの税金も発生しません。そのため、毎月一定の金額で住み続けられる点は、賃貸住宅のメリットであると言えるでしょう。

デメリット

賃貸住宅のデメリットは以下のとおりです。
 老後は入居審査が通りにくくなる
 一生涯賃料支払いが発生する

 老後は入居審査が通りにくくなる

賃貸住宅の場合、老後になるにつれて入居審査が通りにくくなります。最近の賃貸住宅は、保証会社による保証を求められるケースが多いです。そのため、保証を受けられなければ入居を断られてしまう可能性があります。
高齢者の場合は、孤独死等のリスクがあることから保証を断られてしまうケースも珍しくはありません。
結果的に、入居できる部屋の選択肢が少なくなってしまう点がデメリットです。

一生涯賃料支払いが発生する

賃貸住宅は、一生涯賃料の支払いが発生します。とくに、高齢となり年金のみで生活を送るようになった際、賃料の負担が重たく感じてしまうでしょう。
その点、持ち家であればローンの支払いさえ完了すると、毎月の支払いは発生しません。そのため、一生涯賃料が発生する賃貸住宅は、デメリットであると言えます。

マイホームのメリット・デメリット

賃貸住宅と比較した場合のマイホームを持つメリットとデメリットについて解説します。

メリット

マイホームのメリットとデメリットは以下のとおりです。
 住宅ローン完済後は支払いがなくなる
 自分に合った居住空間を作れる
 資産を残せる

住宅ローン完済後は支払いがなくなる

住宅ローンを完済した場合、支払いがなくなる点は最大のメリットです。人生100年時代と言われる日本において、いかに老後の支出を減らすかは大きな課題です。マイホームの場合は、現役世代でローンを終わるように計画しておくことで、老後の負担を軽減できます。

自分好みの居住空間を作れる

注文住宅の場合、自分に合った居住空間を作れるのが魅力でありメリットです。自分たちが生活をしやすい間取りにしたり、自分たち好みの雰囲気にしたりできます。また、自由にリフォームをしたりDIYをしたりできるのも持ち家のメリットであると言えます。

資産を残せる

マイホームの場合、最終的に資産として家を手に入れられるのがメリットです。自分が死亡した後も家族がその家に住み続けられます。また、売却をしてお金に変えることもできます。
さらに、マイホームの場合は団信保険(団体信用生命保険)への加入を義務付けられているケースが多く、契約者に万が一のことがあった場合に残債がなくなります。
死亡保障といった側面もあるため、家族がいる人から見ると大きなメリットに感じられるでしょう。
また、老後はマイホームを活用してリバースモーゲージやリースバックといった選択も可能です。
老後の資金確保といった視点で見ても、マイホームはメリットが多いでしょう。

デメリット

マイホームのデメリットは以下のとおりです。
 高額な借金を抱えるプレッシャー
 ランニングコストがかかる

数千万円の借金というプレッシャー

住宅ローンを組む場合、一般的に数千万円以上の借金を抱えることになります。また、返済期間も30年以上など長期間になることから、相当なプレッシャーを覚悟しなければいけません。
今後、数十年という長い期間、確実に借金を返済していくことを約束しなければいけません。
勤務先の倒産や収入減などさまざまなリスクを懸念すると、大きなプレッシャーがデメリットにも感じられるのではないでしょうか。

ランニングコストがかかる

マイホームの場合、賃貸住宅と比較してランニングコストがかかります。たとえば、設備の故障や交換には費用がかかり、固定資産税といった税金も発生します。
一生涯のランニングコストで見ると、マイホームのほうがコストを抑えられる可能性もあるでしょう。しかし、その時々で見ると、マイホームのほうが大きな出費がかかるように見えてしまいます。その点はデメリットと言えるでしょう。

【結論】目的によって選択肢は変わる

これまで、賃貸住宅とマイホームの比較やそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説してきました。結論として、どちらがおすすめなのかといったことは言えません。あくまでも、各世帯によってどちらが良い、向いているという答えは変わります。

最後に、賃貸住宅に向いている人の特徴とマイホームが向いている人の特徴について解説します。

賃貸住宅が向いている人の特徴

賃貸住宅に向いている人の特徴は、以下のとおりです。
 転勤が多い人
 ライフステージに応じて住み替えを検討したい人
 資産を残しておく必要がない人
転勤が多かったりライフステージに応じて住み替えを検討したりしたい人は、賃貸住宅が向いています。
賃貸住宅であれば、好きなタイミングで自由に住み替えを検討できます。
そのため、今後、何度も住み替えを検討する見込みがある人は、賃貸を検討すると良いでしょう。また、独身世帯であえて資産を残しておく必要がない人も、無理をしてマイホームを購入する必要はありません。
もちろん、「マイホームが欲しい」と感じている人は購入を否定しません。しかし、あえてマイホームを選択する必要はないでしょう。

マイホームが向いている人の特徴

マイホームが向いている人の特徴は、以下のとおりです。
 資産として残しておきたい人
 自分好みの家を作りたい人
マイホームが向いている人の特徴は、資産を残したい人です。マイホームは最終的には自分のものとなり、資産となり得ます。ローン終了後は、売却やリースバック、リバースモーゲージなどさまざまな選択をできるのも魅力です。
また、契約者に万が一のことがあった場合、家族に住まいを残せるのはマイホーム最大のメリットです。
そして、2つ目の特徴は「自分好みの家を作りたい人」です。注文住宅の場合、自由にカスタマイズできるため、自分の希望を取り入れた住宅を作り、住めるのが魅力です。

まとめ

今回は、賃貸住宅とマイホームの比較やそれぞれのメリットとデメリットについて解説しました。
結論として、どちらが良いかは各世帯次第です。どちらもメリットとデメリットがあるため、一概に「〇〇がおすすめ!」とは言い切れません。
今回解説した内容を踏まえ、マイホームの購入と賃貸住宅を比較・検討されてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

林 裕二

ライター

林 裕二(はやし ゆうじ)

2018年にFP2級技能士。金融系WEBライターとして活動。数多のメディアで金融系記事執筆や監修を担当し、読者のお金の悩みに寄り添ってきました。現在も人々の生活に関わる「お金」や、家計の「借金問題」などをメインとしながら記事執筆を行っています。

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