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架空請求あれこれ、デジタル時代にまさかのはがき

架空請求あれこれ、デジタル時代にまさかのはがき

知らない人からいきなり電話がかかってきたり、明らかに不審なメールが朝起きると何十件も届いているなど、皆さん一度と言わず、何度もご経験あるのではないでしょうか?

私たちは電話やメールによる架空請求などには「騙されない!」と、バリアを張っていますよね。だから、意外ともう騙されにくくなっているのかもしれません。

しかしながら、そんな私たちの気持ちを読み解くように、増えているのが【はがき・封書の架空請求】です。今さら、はがき?今さら、封書?と思うでしょうが、デジタルの時代だからこそ、紙媒体で手元に届くと、本物っぽく見えてしまうのです。

実際に、アラフォーライターのところにも届いたことがあります!今回は、デジタルの時代だからこそ・・・増えている!

はがき・封書の架空請求についてご紹介します。

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この記事はこんな人におすすめ

  • 自分は詐欺に、絶対に騙されないと自信がある人
  • 自宅にチラシやはがきなどが、定期的に届く人
  • 遠く離れたところに住む、ご高齢の両親がいる方
  • 支払いを銀行引き落としではなく、振り込みにしている方

はがき・封書の架空請求とは

迷惑メールやオレオレ詐欺などの電話での架空請求は、もうある意味世の中に浸透しています。

そのような状況で、最近特に増えているのが「はがき・封書の架空請求」です。ざっくりとした手口としては、公的機関のような名称の差出人から、料金の支払いを命じるはがきが来るというイメージです。

一番のポイントは、いかにもらしい「差出人」です。一般企業名や個人名ではなく、公的機関のような名称なのが、受取人をドキドキさせます。

このように受取人の気持ちを動揺させて、指定の電話番号に連絡するよう誘導させて、口座への振り込み方法を伝えたり、更なる個人情報を引き出します。

はがき・封書の架空請求の4つの特徴

はがきや封書の架空請求には、ハッキリとした4つの特徴があります。この特徴を頭の中に入れておけば、詐欺にひっかかるリスクを、グッと抑えることができるはず!

つまり、敵を知ることが、一番効果的というわけですね。

特徴1.差出人は公共機関風の名称

はがき・封書の架空請求の最大の特徴が、差出人です。これが、びっくりするほど、公的機関っぽいんです。

例えば、こんな感じです。

  • 全国高齢者○○○○協議会
  • 全日本子育て支援○○○○団体
  • ○〇支援センター △△支部

いかがですか?実に、それっぽいですよね。

企業ではまだ封書でのやりとりが多くみられますが、通販を利用した時の個人への振り込み内容の確認や請求番号などは、ほとんどがメールで送られてきます。

個人宛にはがきや封書で届くのは、珍しくなってきたからこそ、いきなり公的機関っぽい差出人から届くと、ドキドキしてしまう気持ちも分かります。

特徴2.訴訟や強制執行など、内容は結構重め

公的機関っぽいところから来たはがきや封書の内容を見てみると、内容は結構重めのパターンがほとんどです。例えば、いきなり「訴訟」「強制執行」などの文字が並びます。

普段の生活であまり目にすることのないワードだけに、ビビッてしまう気持ちも分かります。または、じっくりと文章を読んでみると、やんわりと訴訟や強制執行を匂わせているというケースもあるようです。

特徴3.ダイレクトにお金を請求

オレオレ詐欺は「助けて欲しい」「何とかして欲しい」と、人間のこころを利用して、お金をせびるという感じですよね。しかしながら、はがき・封書の架空請求って、かなりダイレクトに来ます。

  • 登録料金請求
  • 消費料金請求
  • 会員費請求
  • 利用料金請求

こんな感じです。

「私、間違って会員登録しちゃったのかな?」「家族が利用したのかもしれない」と、思わず勘違いしてしまうケースも少なくありません。

はがき・封書による架空請求の手口は、意外とダイレクト(笑)!

特徴4.振り込み期限は、意外と短い

はがき・封書での架空請求のお金の振り込み期限は、意外と短いです。

「あ、やばい払わなきゃ」「急いで振り込まないといけない」という気持ちにさせて、周りの人に相談させたり、正常な判断をさせる時間を持たせないようにするのです。

上記の4つの特徴を押さえておけば、グーンとはがき・封書の架空請求に騙される可能性は少なくなるでしょう。なぜなら、手口にそんなにバリエーションはないからです。

実は筆者のところにも、封書の架空請求きました!

なぜ私が、はがき・封書の架空請求の記事を書こうと思ったかというと・・・実際に手元に届いたからです!私は自分で思うに、疑い深いところがあるので、詐欺などとは無縁だと思っていたのです。

だって、父が「えきねっと」というタイトルの詐欺メールに引っ掛かりそうになった時も、どうしてこんなに分かりやすい詐欺に騙されそうになるのか、全くわかりませんでしたから。でも、いざ手元に封書が届くとどうでしょうか?

デジタルの時代だからこそ、はがきや封書で来ると、ドギマギしますよ!

筆者が封書の架空請求にドギマギした3つの理由

「自分は騙されるはずがない」と思っている方、筆者とお仲間です。

だからこそ、私が思わずはがき・封書の架空請求に引っ掛かりそうになり、ドギマギした理由をお伝えしておきますね!

理由1.住所がバレている恐怖

メールや電話での詐欺は、なぜかどこか「大丈夫かな」と思ってしまいます。

さて、なぜでしょう?

アドレスや番号は適当に作ることができますし、通販サイトの利用やサイト閲覧で自分のアドレスを登録する機会も多く、なんとなく「流出することを諦めている」からです。

ある日を境に一気に迷惑メールが溢れるように届くようになると、「あ、アドレス売られたな」と自覚してしまいます。

また迷惑メールを送る業者が一斉に、ランダムに送っていることも把握済みなので、どこかダイジョブという安心感があるのですね。でも、はがきや封書で届くのは、どうでしょうか?

確実に住所とお届け先氏名が合致しているからこそ届く、恐怖。しかも、迷惑メールのブロックや着信拒否設定で防げない、恐怖。

ポストがあれば、どんどん届いてしまう、防ぎようのない恐怖。ランダムだった安心感から、一気に個人特定された感じが・・・すごくイヤ!

そんな恐怖が、架空請求を本当の請求だと勘違いさせてしまうのかもしれませんね。

理由2.それっぽすぎる機関名の恐怖

なんとなく、自分が行ったことがある場所や関わったことがある業界からの通知であれば、まず「自分で確認してみよう」「ちょっと電話してみよう」という気持ちになります。

しかしながら、私の手元に来た封書の差出人は「日本地方裁判所管轄局」!

なんだか、身に覚えがないのに・・・悪いことした気分になってくる(笑)

自分は、誰かに訴えられるようなことをしたのだろうか。自分は、気が付かないうちに、お金を払い忘れているのではないか。

それっぽすぎる機関名の恐怖です、これが。

理由3.一通で終わるからまた怖い

迷惑メールや不審な電話は、一度来ると立て続けにくる場合が多いですよね。どんどん来るたびに、「この手には引っ掛からないわよ」と思いますし、何より簡単に来るからこそ嘘くさくなってきます。

しかしながら、はがき・封書の場合は、一通で終わるからこそ・・・なんだか怖い。

メールや電話のように気軽に連絡できない手段だからこそ、また送られてきたらどうしようという恐怖感がつのりますよね。

最近、はがきや封書が届くこと自体が以前より少なくなっているので、余計に気になってしまう!

【実録】知っておくべき。手口ストーリー

最後に実際にあった、知っておくべき手口ストーリーをご紹介していきます。

迷惑メールやオレオレ詐欺の手口は、各メディアや警察、消費者センターなどが積極的に取り上げているので、みなさん何となくご理解されていると思います。

でも、意外とはがき・封書の架空請求の手口って、知りませんよね?

裁判・訴訟の詐欺手口ストーリー

ある日突然、こんな封書が届いたらどうしますか?
「あなたに訴状が提出されており、ある一定期間を過ぎると、お相手と本格的な裁判に移行します。

つきましては、〇年〇月〇日までに和解金として350万円を指定の口座にお支払いいただきたく、お願い申し上げます。全国民事訴訟管理事務所」

よく読むと、おかしな文面です。一方的に和解金を支払わなきゃいけない感じになっています。また、全国民事訴訟管理事務所というものが、存在するのかどうかも調べてみなくては分かりません。

でも、突然こんな文章が送られてくると・・・普通にビビりますよね。

訴訟なんて身近ことではないので、誰に訴訟を起こされているのだろうか。この事実が、家族や会社にバレてしまったらどうしようとか。

お金が準備できるのだろうかとか、いろんなことがぐるぐる頭の中を駆け巡るのは間違いありません。実際に筆者が受け取ったはがきにも、訴訟の2文字が書いてありました。

「あの人かな?」とか想像してしまった自分にびっくりしましたが、とにかく自分が訴えられているかもという内容は、身に覚えがなくてもドキドキしてきました。

これがメールで来ていたら、ただの迷惑メールにカテゴリされたのかもしれませんが(笑)

しかも、明朝体のそれっぽい文章で仕上げてくるんです。

思わず家族に相談したところ、「差出人を調べてみたら?」と冷静なアドバイスをいただき、調べてみたところ詐欺の事例でよく使われる、存在しない事務所でした。

私も他の人のことになると、冷静に判断できるのですが、自分が訴えられたかも?という状況は、動揺しまくりでした。

料金の支払い詐欺手口ストーリー

訴訟と同じように多いのが、料金の未払いに関する催促の内容です。訴訟は引っ掛からなくても、料金未払いに引っ掛かる人が続出しています!

なぜなら、出会い系や音楽のサイト、またゲームやアダルトサイトなど、ネットを利用する人なら一度は閲覧したことがあるようなサイト名が表記されているからです。

自分がこれまでに閲覧したサイトの名前など、一回一回確かめませんよね?そこを見事についてくるのが、料金の未払い詐欺の特徴です。

料金未払いのはがきや封書を受け取った人は「もしかして、あれだったのかも」「記憶はあいまいだけど、見た気がする」という気持ちになり、払わなきゃいけないお金と錯覚してしまうことも少なくありません。支払わなければ、警察に通報したり、訴訟に発展しますとの文章があれば、なおさら焦りますよね。

なんだか分からないけど、身に覚えがあるかも?と思ってきてしまうのが、人間です。

最後に

いかがでしたか?この記事を読むだけで、騙されるリスクも減ったと思います。なぜなら、はがき・封書での架空請求は、現在では決まりきった手口が多いからです。

でも、騙す側もあの手この手でお金をとってやろうと、目論んでいます。

今さら、はがき?今さら、封書?と思うでしょうが、デジタルの時代だからこそ、紙媒体で手元に届くと、本物っぽく見えてしまうことをお忘れなく。

デジタルの時代だからこそ・・・増えている!はがき・封書の架空請求に騙されないように気をつけましょう!

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この記事を書いた人

YURI

ライター

YURI(ゆり)

大学卒業後テレビ局に就職し、9年前にフリーのディレクター・ライターとして独立。HP・動画制作、写真撮影など、数々の企業・個人事業主のご依頼を受けている。現在、3人の子供の子育てと仕事の両立に悪戦苦闘中。保有資格:防災士・防災介助士・消防設備士・一般毒物劇物取扱責任者、SNSマネージャー

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