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貯蓄

家計簿をつけると貯金ができる?!

家計簿をつけると貯金ができる?!

あなたは家計簿をつけていますか?

公益財団法人「家計経済研究所」では、30~50代の子どもがいる核家族の世帯でどれくらいの割合で家計簿をつけているのかという調査報告があります。

この調査によると、「家計簿をつけたことがある」と回答した人は全体の8割、このうち「定期的に家計簿をつけている」と回答した人は全体の2割となりました。

興味深いのは、家計簿を続けている世帯は、まったく家計簿をつけたことのない世帯と比べて17ポイントも継続的な貯金ができたという回答が得られたという点です。
なぜ家計簿をつけると貯金ができるのでしょうか。

本記事では家計簿をつけると貯金ができるのか、また無理なく家計簿をつける方法について解説します。

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家計簿をつけると貯金ができる理由

家計簿をつけることで貯金ができる理由は「お金の使い道がわかる」ことと「使途不明金がわかる」ということです。
つまりお金の流れを把握しているということですね。

詳しくみていきましょう。

お金の使い道がわかる

毎月給与がいくら入ってきているか知っている人は多いかと思いますが、毎月何にいくら使っていて、残金がいくらなのかしっかりと把握できている人は少ないのではないでしょうか。

家計簿をつけ、食費・家賃・通信費・水光熱費・教育費など細かく細分化していくことで、漠然としていたお金の使い道が分かるようになります。
また、使い道がわかることで、お金の使い方のクセが見えてきます。

例えば食費のうち、おまけに買っていたお菓子が思ったよりも多かったり、お酒の肴としてのお刺身を毎週末買っていたりと、思わぬ支出が見えてくるはずです。
そして毎月の使い道がわかると、次に見えてくるのは支出の平均です。

家賃や通信費といった支出は基本的に変わることはありませんが、食費や水光熱費の増減があると、その原因が行事や交際上必要なものであったのか、それとも単なる無駄遣いなのかわかるようになります。

 使途不明金がわかる

「なんとなく」財布のお金を使っているとよくあるのが「使途不明金」です。
使途不明金とは何にお金を使ったかよくわからないもので、無駄遣いしていることが大半です。

家計簿をつけることで、お金の使い道を書き出して見直すことができるので、これまで「使途不明金」として片付けていたもののお金を何に使っていたのかがわかるようになります。

使途不明金の内訳をみることで、必要な出費であったのか、無駄遣いで消えてしまったお金なのか仕分けることができます。
そして、この使途不明金の無駄遣い部分が今後節約できるポイントです。

「なんとなく」消えてしまうほど、必要ないものを購入していることが多いので、いっそ買わないようにしてしまえるはずです。

食費や水光熱費を節約するのは、生活に直結しているので難しいこともありますが、このような無駄遣いは生活に影響を及ぼさず、無理なく貯金していくことが出来ます。

 お金の貯まる家計簿のつけ方

家計簿の効果がわかったところで、実際にお金を貯めるにはどのように家計簿をつけていくのがいいのかみていきましょう。

項目を分ける

家計簿をつける際は、1日にいくら使ったかだけではなく、項目を分けておきましょう。
項目を分けるうえで理解しておきたいのが、支出には大きく分けて「固定費」「変動費」があるという点です。
固定費とは毎月必ず発生する費用のことで、次のようなものがあります。

・家賃(住宅ローン)
・水道光熱費
・通信費
・保険料
・税金
・学費/保育料
・車両費
・交通費

変動費とは、毎月の支出のうち、行動やイベントによって変動するものです。以下の項目があります。

・食費
・日用品費
・医療費
・美容院費
・被服費
・交際費
・旅行費
・雑費

これらは一般的に用いられる仕分けですが、家庭の状況に合わせて必要な項目を足すようにしましょう。

支出内容を見直し、改善する

毎月の支出がはっきりとしたら、それぞれの項目について検証をします。
数ヶ月の支出の平均を算出し、支出の目標額を設定しましょう。

まずは固定費です。

例えば全体の支出に対して通信費が高い場合は格安のスマホキャリアに変更するのもいいでしょう。あるいは保険費が高すぎる場合は、保険内容が重複しているものを解約するという方法もあります。

固定費は毎月の必要経費でもあるのでいきなりグッと下げることは難しいのですが、一度下げてしまえば翌月からは無理なく家計の節約をすることができます。

続いて変動費です。

変動費は、消費行動によって大きく支出が増減するので、節約がしやすいポイントです。例えば外食を減らして食費を下げる、節電・節水を心がけて水道光熱費を下げるといったように、毎月の心がけで節約をすることができます。

しかし、始めやすい節約は同時に辞めてしまいやすいという側面も持っています。

変動費を継続的に節約していくには、「節約をする!」「貯金をする!」という強い意志と家族の協力が必要となります。

家計簿をつけながら「今月は先月に比べて〇円も支出が減った!」と楽しみながらできる人には向いていますが、飽きっぽく継続が苦手という人は、面倒でも一度しっかりと固定費を見直した方が、長期的にみて節約につながりやすいといえるでしょう。

つけるだけで満足しない

家計簿はただつけるだけでは貯金にはつながりません。
「家計簿をつける」というのはただの作業なので、あくまでも先ほど解説した「家計簿の検証」が貯金をするうえでは大切になります。

家計簿をつけることは節約をするためのはじめの一歩でありますが、ただ闇雲につけるだけでは貯金にはつながらないということを覚えておきましょう。

挫折しない家計簿のつけ方

節約を継続するためには、その基礎となる家計簿も継続してつけ続けられるようにしたいところです。
家計簿は毎日毎月つけるものですが、「疲れている一日の終わりに家計簿をつけるなんて面倒くさすぎる」という人もいるでしょう。

ここでは挫折しない家計簿のつけ方を紹介します。

自分に合った家計簿をつける方法をみつける

家計簿を続けるポイントは、自分に合った方法を見つけることです。
家計簿の種類と、その方法が向いている人を合わせて紹介します。

・ノートタイプ

家計簿として一般的なものは、手書きのノートタイプです。
新年や年度の変わり目に、カレンダーとともに書店に並ぶことも多いでしょう。
ノートタイプは自分で直接書き込んでいき、電卓を使って家計の支出の計算をしていきます。

市販の家計簿だけでなく普通のノートを使って項目を書いたりと、カスタムや自由度が高い家計簿のつけ方なので、書くことが好きな人に向いている方法です。

しかし、定期的に腰を据えてノートを広げて記入する必要があるので、忙しくまとまった時間がとれない人や、几帳面ではない人には向かないかもしれません。
市販の家計簿の中にはレシートを貼るだけでOKの簡単な家計簿もあります。

・家計簿ソフト

家計簿ソフトとは、パソコンで支出のデータを管理するものです。
専用のソフトもありますし、Excelやスプレッドシートを用いて表計算をしていくこともできます。

集計やグラフ化ができ、過去のデータと比較がしやすいので、しっかりと家計の支出を分析したい人におすすめです。
自分で表を作る場合、手間はかかりますが、一度フォーマットを作ってしまえば、その後は簡単に使用することができます。
パソコン作業が得意な人には便利なのでお勧めな方法となります。

・家計簿アプリ

家計簿アプリとはスマートフォンのアプリを用いる家計簿です。
現在多くのアプリがあり、無料で使えるものもあるので、気軽に始められるでしょう。

また、クレジットカードや銀行取引状況と連動させることができるものもあり、自動で家計簿の状態がわかるのも魅力的です。
わざわざ「家計簿をつけるぞ」と意気込まなくても、スキマ時間を有効活用できるのもいいですね。

ただし、自動で計算をしてくれる便利さがある一方、支出を入力するだけで満足しがちですので、定期的に家計の分析をするようにしましょう。

ズボラさんはざっくりでもOK 

先ほど、家計簿をつけるうえで項目ごとに記載をすることをおすすめしました。
支出の詳細を家計簿に記録することは、支出の検証や節約をする上で有効です。

家計簿をつけるという点でまじめな人の中には食費を「材料費」「お惣菜」「レトルト」のように、細かく分けて自炊が多いのかお惣菜やレトルトに使っているお金が多いのか分かるように記入する人もいるでしょう。
しかし、あまりに細かく分けすぎてしまうと、レシートとにらめっこしているだけで嫌気がさしてしまいますね。

まずは家計の使途不明金をなくす、無駄遣いをなくすということができればOKなので、細かく分けず、「Aスーパー/5000円」「ドラッグストアB/3500円」のように店ごとの支出を書くだけでも大きな効果があります。

まとめ

家計の節約に家計簿は欠かせません。
しかし、家計簿をつけるだけで満足してしまったり、気負いすぎて途中で挫折してしまっては元も子もありません。

家計簿は「つける」のではなく「家計分析」をするものであることを十分理解して、自分に合った家計簿とうまく付き合い、節約を実現していきましょう。

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この記事を書いた人

渡辺あい

ライター

渡辺あい(わたなべ あい)

銀行員として勤務の後ライターへ
4人の子供の母としてもお金の観点を持つ事が出来るのが記事の魅力。
FPの資格を活かした金融の記事に定評がある。

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