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【鬼滅の刃】鬼狩りの隊士は命懸けの仕事!彼らの給料とは?
多くの世代で人気の漫画「鬼滅の刃」。
アニメや映画化もされており、ファンという方も多いのではないでしょうか。
主人公の炭治郎をはじめとした鬼滅の刃に出てくる隊士たちは、命がけで鬼と戦い、危険と隣り合わせの仕事をしています。
そんな隊士たちは、「鬼狩り」という仕事の報酬としていくらもらっているのでしょう。
本記事では、鬼狩りの収入について迫ります。
本文内には一部ネタバレもあるので、アニメ版のみ視聴している方はご注意ください。
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鬼殺隊の年収は?
鬼殺隊は人間を主食とする鬼の討伐を目的とした組織です。
漫画に登場する鬼は、人間とは異なる能力を持っていることも多いため非常に強く、そんな鬼と戦う隊士はまさに命がけの仕事です。
鬼殺隊は非公式の組織ですが、鬼殺隊に所属する隊士・隊員にはきちんと給料が支払われています。
気になるこの給料ですが、実は鬼滅の刃公式ファンブックで給料に関して言及がされています。
隊士の階級によって異なる給与と、彼らが給与以外に受け取る支給品について順にみていきましょう。
鬼殺隊の構成
まずは鬼殺隊の基本構造からみていきましょう。
鬼殺隊は政府から公認されていない組織で、この組織を率いているのは、産屋敷家の当主です。
この組織は大きく「前線部隊」と「後方部隊」に分けられます。
このうち「後方部隊」は鬼狩りの隊士を支える役割を担っており、次の3つの役職があります。
・育手…鬼狩りの道を志す者を育てる。元々隊士として所属していた人たち
・隠…戦闘の事後処理などを担当。隊士を多方面から補助する
・刀鍛冶…隊士の日輪刀を作成する職人。顔にはひょっとこのお面をつけている。
これに対し「前線部隊」は鬼狩りの隊士で最前線で鬼を討伐する仕事を担っています。
前線部隊に所属している者たちは「隊士」と呼ばれ、その実力によって、「柱」と「継子」と呼ばれる者たちもいます。
さらにこの隊士は実力と実績によって10段階の階級に分けられており、
階級は上から「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」です。
先ほど紹介した「柱」は最上級の階級である「甲」の階級にあたり、条件をクリアした者だけがその称号を与えられるため、下級の隊士たちから尊敬を集めているのです。
新人隊員の年収
新人隊士は一番下の階級である「癸」からスタートします。
この癸の給料ですが、公式ファンブックによると、現在の価値でいう約20万円だそうです。
近年の大卒の新入社員の給料もおよそ20万円ですので、鬼殺隊も一般的な会社と同じ形態の組織ということなのでしょう。
しかし、鬼殺隊の隊士は命がけの仕事をしているので、20万円というのは少々安い給料と考える方も多いのではないでしょうか。
隊士への支給品
隊士に与えられるのは給料だけではありません。
鬼殺隊の組織では隊士が仕事に集中できる環境と設備を整え、提供しています。
隊士への主な支給品は以下の3つです。
・日輪刀
・隊服
・鎹鴉
このうち日輪刀と隊服は戦闘に必要な携行品ですので、紛失や破損をした場合は新しいものがその都度支給され、隊士の金銭的負担はありません。
さらに隊士は任務に応じてあちこちを飛び回っており、家に帰れないことも多くあります。
しかし、鬼と戦うにはしっかりとした食事と、安心して体を休める宿が必要ですね。
そのため鬼殺隊の隊士は「藤の家」と呼ばれる家で食事や宿を提供してもらうことができます。
この藤の家は過去に鬼殺隊によって命を救われた一族で、その恩返しとして隊士に無料で尽くしてくれるのです。
隊士の状態によっては医者を呼んで診察を受けさせてくれたり、けがが治るまで療養させてくれるほか、戦闘や潜入に必要な小物も準備してくれるなど、まさに至れり尽くせりです。
さらに刀鍛冶の里でも、滞在が許可された隊士には食事と宿が提供されますし、大きなケガをした場合は柱が運営する治療所に入所することもできます。
このように鬼殺隊の隊士は衣食住が保証されているので、受けとった給料を生活費として使う場面はほぼありません。
そのため、初任給は現代と比較して平均的であっても、いわゆる福利厚生がとても手厚いので、実質的にはかなり恵まれた待遇であったとも考えられるのです。
また、ファンブックでの明記はありませんでしたが、隊士・隊員に階級があるので、階級が上がるに比例して給料も上がっていくことが自然でしょう。
つまり、順調に出世した隊士は比較的裕福な生活を送ることができるのではないでしょうか。
柱の年収
隊士の最上位に位置する柱になると給料はどう変化するのでしょう。
その答えはなんと「無限に欲しいだけもらえる」です。
もちろん柱となると、対峙する鬼のレベルも上がり、癸の階級の隊士が束になってもかなわない鬼を一人で退治することができる実力を兼ね備えています。
このことを考えると給料がグンと上がるのは当然のことですが、「無限に欲しいだけもらえる」のはおどろきですね。
実はこれには仕事内容も関係しています。
柱の仕事
非常に多忙な仕事を抱えていますが柱といっても隊士の一人であることに変わりはないので、鬼の討伐の仕事ももちろんこなさなければなりません。
ただし、その振り分けられる警備担当地区が他の隊士と比べると広大となっています。
その他にも、鬼の情報収集や自分自身の訓練、継子への指導が必要です。
さらに柱によっては胡蝶しのぶのように治療院の医師・薬剤師・毒の研究をしていることもあります。仕事に対する報酬として高額な給料が支給されているのはもちろん、情報収集や訓練のために必要な費用、自宅や治療院の維持費など、鬼殺隊運営にあたって必要な経費を受け取っているため、結果として給料が「無限に欲しいだけもらえる」となると考えられます。
つまり、柱は私利私欲のために湯水のように給料を請求しているのではなく、給料は鬼殺隊運営に充てられているともいえるのです。
産屋敷家の財力
鬼殺隊は政府公式の組織ではないので、警察的な役割をしても、警察のように国の税金から給料が支払われることはありません。
そのため鬼殺隊の隊士・隊員に支給されるこの給料はすべて当主である産屋敷家によって支払われています。
産屋敷家がどのような商いで収入を得ているのかは明らかになっていません。
ただし、漫画の作中に、産屋敷家の当主には代々「先見の明」があるとの言及がありました。
これにより、「当主の未来を見通す力、これにより彼らは財を成し幾度もの危機を回避してきた」とのこと。
この表現から産屋敷一族は現在で言う「先物取引」をして財産を形成しているのではないかということも推測できます。
また、産屋敷と鬼の始祖である鬼舞辻無惨はもともとは同じ一族の出身であり、平安時代には貴族の階級であることが明記されていました。
平安時代に貴族の階級にあるということは、鬼滅の刃の舞台である大正時代は華族階級であろうことが予測されます。
かつて華族制度が解体されるまで、華族階級の一族には階級に応じて国から御下賜金が支給されていました。
つまり産屋敷家は商いの成功だけでなく、特権階級であることも考えられます。
また公侯爵の男子は無条件で貴族院議員になれた経緯もあってか、産屋敷家は政治家にも強いパイプを持っています。
こうして非公式の組織ながら、鬼の存在を認識している政治家や有力者から鬼殺隊への資金提供を受けていた可能性もあるのではないでしょうか。
炭治郎の実家の収入は?
ここで鬼滅の刃の主人公である炭治郎の実家に焦点を当ててみましょう。
竈門家は代々続く炭焼の家系です。
炭治郎たちは山間部に住んで炭を焼き、村へおりて炭を売り歩いて生計を立てています。
炭は当時の人たちにとって、炊事や暖房器具の燃料となる生活必需品でした。
明治から大正にかけて一般家庭に徐々に電気も普及しつつありますが、炭治郎が浅草で夜の電灯に驚いていた様子を考えると、少なくとも炭治郎の暮らしていた村では電気はほとんど普及していなかったと考えられるでしょう。
現代における炭焼き職人の給料ですが、新人炭焼き職人が一日当たり5000円からスタートしているようです。
そのため、月収に換算するとおよそ10万円程度になります。
竈門家は元々炭治郎と父の炭十郎が2人で炭焼きの仕事をおこない、父の死後は母親や弟たちと協力して家業を切り盛りしていました。
代々続く炭焼きの家系なので、技術もノウハウもあると考えられ、新人炭焼き職人よりは効率よく稼ぐことができると思われますが、どんなに頑張っても一日で作ることのできる炭の量、村に運べる炭の量は限られているため、それほど儲けることは難しいのではないでしょうか。
漫画の中の描写でも、禰豆子が敗れた着物を繕ったり、食卓のおかずの数が少なかったりする様子が見て取れます。
しかし、収入は多くなくても、竈門一家は村の人たちから慕われ、親切にしてもらっている様子もありましたので、決して生活に困窮して明日の食べ物がないという状況には至らなかったものだと考えられます。
まとめ
鬼殺隊の給料は、福利厚生が充実しているとはいえ、新人隊士である癸の給料は少なめです。
しかし、鬼殺隊に所属している人は「鬼を倒したい」「大切な人の仇を取りたい」という強い気持ちで入隊している人がほとんどで、いわゆる「お金儲け」のために鬼殺隊に所属している人は皆無といえるでしょう。
それだけ鬼殺隊の仕事というのは、隊士たちにとって「命に代えてもやり遂げたい」仕事なのだといえるのです。
漫画の最終回は終わっているものの、アニメはまだまだ続く鬼滅の刃。
炭治郎や柱の働きぶりにますます目が離せませんね!
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この記事を書いた人
ライター
渡辺あい(わたなべ あい)
銀行員として勤務の後ライターへ
4人の子供の母としてもお金の観点を持つ事が出来るのが記事の魅力。
FPの資格を活かした金融の記事に定評がある。
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