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貯蓄

「貧乏になる人」に共通する残念な思考とは

「貧乏になる人」に共通する残念な思考とは

筆者は茨城の北端から大学生になるために上京してきた、いわゆる「上京組」です。
憧れの東京で大学生活を謳歌するために入学したのは、幼稚舎がある女子大。

筆者はそこで様々なタイプのお金持ちと出会い、お金持ちの考え方や生活が一般人と大きく乖離していることに気付きました。

お金持ちのことを観察、分析した結果、私は「お金持ちの行動と逆のことをすると貧乏になる」という当たり前の真理にたどり着きました。
そこで今回は「貧乏になる思考」について語っていきたいと思います。

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「レベチ」なお嬢様たち

筆者が通うことになった女子大は、東京のど真ん中にある女子大でした。
大学から入学する子はごくごく普通の育てられ方をしていましたが、幼稚舎からのエレベーター組、中学からのエレベーター組はみんなとにかくお金持ちです。

入学式にはディオールのスーツに身を包み、入学祝にはシャネルの新作バッグをプレゼントされ、誕生日には50万の上場企業株を受け取るような女子たちばかりでした。

ド田舎から上京してきた私は、ディオールスーツどころか店構えさえも見たことがなかったため、価値もまともに分からないようなおぼこ娘。
それでも自分の周囲の環境がいかに「レベチ」かだけはよ~~く理解していました。感想はシンプルに「とにかくなんかすっげ~」でしたが、でも本当にとにかくなんかすごかったのです。

お嬢観察日記

入学した大学には大きく分けて2つのタイプのお嬢様がいました。
1つ目は、「華族出身」「生まれたときから婚約者がいる」「買い物は代々外商を通す」などなど、本気のレベチお嬢様。

目黒区、渋谷区在住が多い印象です。服装も生活も地味で、お金持ち感を感じさせません。
付き合いが長くなるにつれ、徐々にお金持ち感が漂い始め、あるとき「え゛…!!!!レベチすぎる…!!!」と驚ろかされることになりました。

筆者はこの地味めレベチお嬢様たちと、とても仲良くさせてもらっていたため、いい思い出がたくさんあります。2つ目は、お父様が一代で財を成し、一気にお金持ち街道にのぼりつめた「成り上がり系」お嬢様。

港区在住が圧倒的に多く、お父様の会社のオフィスも六本木にある印象です。この手のタイプのお嬢様は、とにかくハイブランドが大好きで常に新作を身に着けています。
常にキラキラしており、写真を撮るのが大好き。フェイスブック(時代を感じますね)をこまめにアップし、更新頻度で生活の充実度を測ります。

家族が一堂に会すると物理的な輝きで目が開けられなくなり、見つめすぎると目が潰れること間違いなしです。
成り上がり系お嬢様たちは田舎者とダサいヤツに厳しく、私はあまりお近付きになれなかった思い出があります。
ということで、この手のタイプは筆者の偏見と嫉妬が入り混じるコメントしか書けません。

そこで今回は、田舎のおぼこ娘に優しく手を差し伸べてくれた、「本気のレベチお嬢様」の行動から、色々と考察していきたいと思います。

レベチなお金持ちの生態

「本気のレベチお嬢様」たちは、ほんと~~~にお金を使いませんでした。
買おうと思えば何でも買えるはずなのに、物欲が全くありません。新作のイヴサンローランのバックにも、シャネルのピアスにも、まったく興味がなかったのです。

サークルなどの交際費のためにバイトはしていましたが、「○○を買いたいから頑張って稼ぐ!」というような話は聞いたことがありません。
一方で筆者は、スタバの新作フラペチーノが飲みたいだの、新しいコスメが発売したから買いに行きたいだの、新しいコートが欲しいだの、細々とお金を使い常に金欠だった思い出があります。

そのお金を貯金すればよいものを、あるだけ使ってしまうという愚か者です。
振り返ってみると、筆者は圧倒的に「貧乏になる人の思考」で生きていたんですね。

レベチお嬢様たちに「似たような服持ってるでしょ!」「いやいや、スタバはこの間飲んだでしょ!」と諫められていなかったら、どうなっていたことやら…。
とにもかくにもお金を使わないレベチお嬢様たち。では彼女らはどこにお金を使っていたと思いますか?

答えは「経験」です。
彼女たちは、自分で興味があるものを見つけると、なんでもトライしていました。
乗馬、スカイダイビング、海外旅行など、ここぞというときに一気にお金を使います。

ご両親の援助もなく、自分のバイト代をためて様々な経験にお金を使っていたのです。筆者は彼女たちの姿を見て「これが本当のお金の使い方なんだ」と感じたのをよく覚えています。
「生きたお金の使い方」だと思ったのです。

お金が貯まらない人の行動3選

わずか4年という短い期間に目にした「お金持ち」の生活だけで、全てのお金持ちを判断することはできないのかもしれません。
しかし、時代が変わっても、場所が変わっても、あまり本質は変わらないように思います。

ですから、「生きたお金の使い方をするお金持ち」と真逆なお金の使い方をする方は、貧乏になるといっても過言ではないはずです。そこでここでは、貧乏になってしまう行動について、まとめようと思います。

「無駄買い」が多い

私も、私の母もこのタイプに当てはまります。例えば、下記のような感じです。
・セールだからと調子に乗って買ったが、結局数回しか着なかったワンピースがある
・食材をよく腐らせる
・自分への「ご褒美」の回数が多い
・コンビニとスタバをこよなく愛している
・流行に敏感でなんでも試す&買うが継続しない
このタイプ、結構多いのではないでしょうか。全部「よく考える」が欠落している行動なのです。

お金が貯まらないといいつつ、よく考えれば必要なかったものを多々購入しているなら、それは「無駄買い」に他なりません。お金を稼いでも支出が多いので貯まらないという、もっともお金持ちから遠いタイプでしょう。

流行に踊らされる

下記のような行動があれば、このタイプです。
・ヨガ、ナイトプール、キャンプ、サウナは全部体験した
・テレビのワイドショーやSNSで話題になった店に足を運ぶ
・行列は気にならない
・SNSのチェックは欠かさない

お正月を祝ったと思ったら自分用のバレンタインチョコを購入するために行列に並び、ホワイトデーの新作をくまなくチェック、新年度にかこつけてスーツを新調し、GWの旅行の後にイースター限定のクッキーを購入、初夏の気分に心躍ってスタバのフラペチーノを飲みまくり、夏はエステとダイエットに挑戦、食欲の秋だからとスイーツを貪ってダイエットの成果を台無しにし、一年頑張った自分へのご褒美にクリスマスコフレとアクセサリーを購入し、年末を迎えることになるのです。

このタイプはよく言えば多趣味とも言えます。楽しんで流行とともに踊れているのであれば、人生の質を上げるという意味ではハッピーです。
ただし、このタイプは「無駄買い」も併発させていることが多く、使うお金の額も大きいのが特徴です。

生活が派手で付き合いも多いので、生きているだけで支出がふくらみます。お金の管理をきちんと行わないと、いずれ破産してしまうかもしれません。

勉強嫌いなチャレンジャー

金融界隈に住んでいる私は、Twitterでこのタイプをか~なり見かけました。
下記のような方々です。
・FIREを目指している
・サークル等を作りやすく、何かあった時は励まし合う
・SNSやYouTubeのライトな情報を鵜呑みにしがち
・金融系書籍を購入する際は、絵が多めの物を選ぶ
「勉強嫌いなチャレンジャー」タイプは、とにかく楽して稼ぎたい方が多いです。
誰かに教えてもらった情報を鵜呑みにし、自分でかみ砕くこともせずにそのまま実行します。そんなわけですから、この度の円安の影響で軒並み一掃されてしまいました。

人生はそう甘くないということを、その身をもって知ってしまったのです。

「貧乏になる人」に共通する残念な思考とは

友人であるレベチお嬢様たちは、無駄買いは決してしません。イベントごとに流される印象も全くありません。もちろん、常識の範囲内で楽しんではいましたが、毎日がお祭り!みたいな生活はしていませんでした。

見た目がキレイなクリスマスコフレよりも、お気に入りのリップを一つ買って、長く使う。少しリッチなワンピースを買うけれど、何年も大切に着る。着心地がよければ、ファストファッションを着ることも厭いませんが、「品質がよいかどうか」を最重要視していました。なにより、かなりの「勉強家」でした。

私の友人であるレベチお嬢様の一人は、19歳の誕生日プレゼントが50万の上場企業株だったのですが、その資産を大学卒業までに200万に増やすと決めてから、どえらい詳しく投資の勉強をしていました。

その内楽しくなってしまったのか、最終的には学生にして証券外務員一種の試験に合格し、証券会社に入社しています。もちろん、彼女のお誕生日プレゼントは4倍以上の価値になりました。

私がこれまでの人生で出会ったお金持ちは、みんな勉強家であることが共通点でした。仕事も性格も違うのに、この点だけは皆さん同じだったのです。無駄買いも、流行に流されることも、度を越さない程度に楽しむならよいでしょう。息抜きも時には必要です。

しかし、勤勉さだけは常に持ち続けなければならないのだと思います。何を始めるにしても、知識があれば得をすることが増えます。

お金持ちたちは、経験から得た知識、勉強してきた知識が一般人よりも多いために、お金を得るチャンスが多いのです。そのチャンスをみすみす逃さないように、地道な勉強を継続するのでしょう。

逆に言うと、勉強嫌いは致命的です。知識がないのでお金を得るタイミングがわからず、ここぞというときに実力を発揮できません。

「勉強嫌い」で、「短期間で一気に」「楽して稼ぎたい」という思考を持っていると、お金を得るチャンスを逃しやすくなります。

やっぱり何事も、勉強して知識を蓄えることが重要なのです。なにもテキストを開いて問題を解くことだけが勉強ではありません。映画を見た後その国の歴史を調べるとか、化粧品の成分表に詳しくなるなんてことでもいいでしょう。筋トレだってある種の勉強だと言えます。効率的に筋肉をつけるためには、身体の構造を知る必要がありますので。千里の道も一歩から。

一足飛びに結果を出そうとせず、一歩一歩踏みしめて、地道に進むことが「お金持ち」になる一番の方法なのかもしれませんね。今回の記事はいかがでしょうか。お金に関する知識をもっと知りたい方は是非無料セミナーに参加してみてください。

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この記事を書いた人

齋藤佑美

ライター

齋藤佑美(さいとうゆみ)

複数の大手メディアでコラムを執筆する2児の母。
FP上位資格のAFP、生命保険協会認定FP資格であるTLC取得。
女性に寄り添ったコラムが好評を得、週刊女性にて記事の監修を行う。
お金の知識や現場の体験を踏まえた記事に定評がある。


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