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不動産
フィリピン不動産投資が注目されている!?発展する新興都市の魅力
海外不動産投資の中でもとくに注目を集めているのが、東南アジアに位置する島国「フィリピン」です。
フィリピンは経済成長が著しく、今後さらなる不動産需要が拡大するのではないかと予想されています。実際、平均年齢が若く人口が年々増え続けている国であるため、不動産需要が比例して増えてくでしょう。
今回は、フィリピン不動産投資の魅力やメリット・デメリットについて詳しく解説します。海外不動産に興味がある人、フィリピンに興味がある人はぜひ参考にしてください。
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目次
フィリピンの基本情報
フィリピン不動産投資を解説する前に、同国の基本情報について紹介します。
面積 |
298,170㎢ 7641もの島がある国 |
首都 |
マニラ |
人口 |
約1億903万人(2020年時点) |
言語 |
フィリピン語・英語 |
通貨 |
フィリピン・ペソ(2023年8月時点1ペソ2.6円前後/日本円) |
フィリピンは日本から約3,842km離れたところにあり、7641もの島がある国です。面積は、298,170㎢と日本の約8割程度ではあるものの、人口は約1億903万人と日本と大差はありません。
しかし、フィリピンの人口増加率は著しく、わずか5年間で約800万人も人口が増加しています。2045年には、日本の人口を大きく超え、1億4200万人程度になるのではないかとまで言われています。
さらに、日本人の平均年齢は47歳であるのに対し、フィリピン人の平均年齢は24歳と、とても若いのが特徴です。
このことからも、今後の経済成長が著しく、不動産に対する需要も大きく増すことが予想されています。まだまだ発展途上の国ではあるものの、経済成長率も安定しており、今後の伸び代に大きく期待が持てます。
フィリピン不動産投資の3つの魅力
フィリピン不動産投資を始める魅力は、大きく分けて以下の3つです。
- 若年層が多くて理想的な人口構成
- 住宅需要の拡大に期待が持てる
- 経済成長が著しく伸び代に期待ができる
それぞれ詳しく解説します。
若年層が多く理想的な人口構成が魅力
フィリピンの基本情報でもお伝えしたとおり、同国の平均年齢は「24歳」と非常に若いのが魅力です。年齢分布を見ると以下の通りです。
【フィリピンの人口構成】
15歳未満:約33%
15歳〜64歳:約62%
65歳以上:5%
上記の通り、働き世代の人口がとても多いのが特徴であり、とても理想的な人口構成となっています。日本と比較するとさらにフィリピンの理想的な人口構成が見えてくるでしょう。
【日本の人口構成】
15歳未満:約12%
15歳〜64歳:約60%
65歳以上:約28%
働き世代で見るとフィリピンが62%、一方の日本は60%であり大きな差はありません。しかし、日本は15歳未満の若い世代がフィリピンの約1/3というとても深刻な状況です。
また、フィリピンの出生率は高く、年々人口が増加し続けています。対する日本は、年々人口が減り続け、ここ数年は出生率の過去最低を記録しています。日本は世界的に見ても著しい少子高齢化が進んでおり、今後どちらの国が伸びるかは一目瞭然です。
上記のことからも、フィリピンの不動産に対する需要は、今後も伸び続けることが予想できます。平均年齢も若く出生率が高ければ、「住む場所が足りない」となることがあるかもしれません。今後の成長に大きく期待できるのがフィリピンの魅力です。
住宅需要の拡大に期待が持てる
フィリピンの住宅需要は、今後さらに拡大していくと予想されています。その主な要因は、以下の3つです。
- 人口増加
- 経済成長
- インフラ整備
まず、住宅需要が拡大すると考えられる大きな要因のひとつは、何度もお伝えしている通り「人口増加」です。当然ながら、人口が増加すると住む場所を確保するために需要が拡大します。
また、人口構成が先ほどもお伝えした通り働き世代が多く、出生数も多いです。そのため、安定した労働力を確保でき、大きな経済成長に期待が持てます。経済成長に伴いインフラ整備も整ってくると、さらに観光需要が増すことも予想されます。
そのため、住宅やその他不動産に対する需要は、今後も大きく伸びていくでしょう。
経済成長が著しく伸び代に期待ができる
ここ10年のフィリピンの経済成長率は以下のとおりです。
2013年 |
6.75% |
2014年 |
6.35% |
2015年 |
6.35% |
2016年 |
7.15% |
2017年 |
6.93% |
2018年 |
6.34% |
2019年 |
6.12% |
2020年 |
−9.52% |
2021年 |
5.7% |
2022年 |
7.6% |
2020年は、新型コロナウイルスの影響もあり、−9.52となりました。しかし、他9年を見ると6%〜7%程度で安定しています。また、2023年も目標値を6%〜7%に設定し、達成できる見込みです。
今後、同水準〜8%程度の経済成長に期待ができ、2028年までは続くと予想されています。
フィリピン不動産投資のメリット・デメリット
フィリピン不動産投資のメリット・デメリットについて紹介します。
メリット
フィリピン不動産投資のメリットは以下のとおりです。
- 高利回りに期待ができる
- 物価が安くて始めやすい
- フィリピン現地のローンを利用できる
それぞれ詳しく解説します。
高利回りに期待ができる
フィリピン不動産投資は高利回りに期待ができます。実際、期待利回り(期待される利回り)は首都のマニラで6%程度、中には9%を超える物件もあります。
日本の不動産で見ると、首都圏の物件でも5%前後です。地方圏でも6%未満のところが大半であり、フィリピンと比較すると劣ります。
フィリピンは国内の経済成長率が著しく、国民の給与所得も比例して上昇しています。結果的に物価が上がり、期待利回りが大きくなる傾向です。また、住宅需要も増え続けているため、賃料の上昇など期待利回りが上がる要因に寄与しています。
物価が安くて始めやすい
フィリピンは物価が日本と比較して安いため、首都圏など人気のある土地の物件を格安で購入できます。そのため、投資を始めやすいといったメリットがあります。
実際、人気地にある日本と同等の物件の場合、日本価格の約1/4〜1/5程度で購入可能です。そのため、首都マニラにあるタワーマンションのような物件であっても、1,500万円〜2,000万円程度で購入できます。
しかし、フィリピンの不動産価格は年々上昇しているため、いざ購入しようと考えたときには、高額になっている可能性があるため注意しなければいけません。
フィリピン現地のローンを利用できる
フィリピン不動産投資を始める際、ローンの利用を検討されている人もいるでしょう。この場合、フィリピン現地のローンを利用できるといったメリットがあります。
日本でローンを組んでフィリピンの物件を購入しようとすると、「一般的な不動産投資ローンが利用できない」「高額融資を受けるための担保がない」など、さまざまな弊害があり、とても高いハードルを乗り越えなければいけません。
そのため、フィリピンのローンを利用できるのは、不動産投資のハードルを下げる大きなメリットになり得るでしょう。
デメリット
フィリピン不動産投資のデメリットは、以下の通りです。
- 管理サービス・文化が日本と異なる
- 竣工リスクが伴う
それぞれ詳しく解説します。
管理サービス・文化が日本と異なる
フィリピンで不動産投資を行う場合、管理サービスの内容や日本との文化の違いで苦労する場面があるでしょう。たとえば、管理を現地の会社へ委託する場合は、管理の範囲が日本と異なるため、思い通りにいかないことが多々あるでしょう。
フィリピン現地の不動産を購入しても、日常生活を日本で送るのであれば、頻繁に行けるわけではありません。そのため、管理を委託する会社の「質」には十分注意したほうが良いです。
日本の感覚で「大丈夫だろう」と過信していると、不動産投資が失敗してしまうかもしれません。
竣工リスクが伴う
フィリピンでは、プレビルド物件の購入(未完成物件の購入)が可能です。しかし、未完成の物件を購入することによって、竣工リスクが発生する可能性があるため注意しなければいけません。
そもそも、日本ではプレビルド物件の売買が禁止されており、頭金を入れて完成後に残債を支払うのが一般的です。
しかし、フィリピンではプレビルドの物件を購入できます。完成時に物件が値上がりしている可能性があり、一番安い価格で購入できる可能性がある、という点がメリットです。
日本ではあまり考えられない「物件が完成しない」というリスクが伴います。これが、フィリピン投資を行うデメリットのひとつです。
フィリピン不動産投資の始め方
フィリピン不動産を始める流れは、以下の通りです。
- 投資先を選ぶ
- 売買契約・手付金の支払い
- 物件の引き渡し・残金の支払い
- 手続き完了
注意事項と合わせて、それぞれ詳しく解説します。
1:投資先を選ぶ
初めに、不動産を購入する地域を選びます。ある程度投資地域を絞り次第、不動産エージェントを選ばなければいけません。
不動産エージェントを探す際は、実績豊富で信頼できる人を選びましょう。エージェント選びで失敗してしまうと、フィリピン不動産投資そのものが失敗に終わる可能性が高まります。
その後、エージェントと相談をしながら購入する物件を決定すします。
2:売買契約・手付金の支払い
購入する物件が決まり次第、売買契約を締結して手付金を支払います。手付金は、不動産価格の10%〜30%程度の用意が必要です。
契約を行う際は、契約書の内容をよく読み、理解した上でサインをするようにしてください。曖昧なままサインをしてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれます。
とくに、完成前の物件を購入する場合は支払いのスケジュールや、万が一完成しなかった場合の対応などを確認します。不明点は、エージェントに聞けば教えてもらえるため、必ず確認しましょう。
3:物件の引き渡し・残金の支払い
すべての手続きが完了次第、残金を支払って物件の引き渡しを受けます。フィリピンでも日本同様に登記手続き等を行う必要があります。忘れずに必ず行いましょう。
また、フィリピンでは家具・家電付きの物件が多いため、必要に応じて準備をしてください。
4:手続き完了
支払いから物件の引き渡しまで完了すると、すべての手続きが完了します。
賃貸物件であれば入居者を募集して賃貸収入を得ます。売買目的であれば、購入時と同じ手順で売却を検討すれば良いでしょう。
フィリピン不動産投資を成功させるためには、良い不動産エージェントに出会うことがとても大切です。フィリピンは、日本と異なりインターネット環境が整っていないため、検索等で出会うのは難しいため、日本で可能な限りの情報を集めておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、フィリピンの不動産について解説しました。
フィリピンは経済成長が著しい国のひとつであり、今後の成長に多大な期待を持てます。とくに、若年層が多く、人口も増え続けているため不動産需要が急拡大することが予想できます。
海外不動産投資に興味がある人は、フィリピンも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。難しい部分は多いものの、今後の伸び代に大いに期待が持てます。本記事で解説した内容を踏まえ、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。
関連記事:フィリピン不動産投資の失敗例やリスクを解説
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この記事を書いた人
ライター
林 裕二(はやし ゆうじ)
2018年にFP2級技能士。金融系WEBライターとして活動。数多のメディアで金融系記事執筆や監修を担当し、読者のお金の悩みに寄り添ってきました。現在も人々の生活に関わる「お金」や、家計の「借金問題」などをメインとしながら記事執筆を行っています。
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