ウル金ムービーはこちら

公開日:

貯蓄

【金の切れ目は縁の切れ目?】結婚式ご祝儀をモッタイナイと感じる友人はいる?

【金の切れ目は縁の切れ目?】結婚式ご祝儀をモッタイナイと感じる友人はいる?

季節は6月、ジューンブライドです。
コロナ禍の自粛ムードや感染症対策で、ここ数年は結婚式自体が少なかったり、開催するとしても親族のみなどの小規模な結婚式が多かったように見受けられます。
しかし2023年にコロナウイルスが5類に指定されたこともあって、街も賑わいを取り戻し、それに伴って結婚式の形式も以前の姿に戻りつつあります。
大切な人の結婚の報告はこちらも嬉しくなりますが、結婚式が立て続くとご祝儀の額がかさみ、お財布事情も厳しくなりがちです。
本記事では、結婚式に招待されたときのご祝儀の相場について解説します。

ウルトラ金融大全が動画で見れる!
お金の事が分かる!増やせる!無料動画が公開中!

 ご祝儀の相場

結婚式に招待された際に贈るご祝儀の額は、その関係性で異なります。
ここではリクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」と一般社団法人「全日本冠婚葬祭互助協会」の調査をもとに、一般的な相場について解説します。

友人の場合

友人へのご祝儀として贈る金額の相場は3万円です。
実際にご祝儀を贈った人のアンケートでは3万円が全体の83.4%と最も多く、続いて5万円以上が4.5%、2万円が4.3%と続きました。
平均額は2万9598円となっており、ほとんどの人が友人へは3万円のご祝儀を用意していることが分かりますね。

同僚・会社関係の場合

会社関係の場合も友人の場合と同様、3万円が相場となっています。
しかし、同僚の場合は、3万円が80.4%、2万円が7.4%、5万円以上が4.0%で平均額が2万8424万円であるのに対し、新郎新婦の上司が贈る場合は3万円が71.8%、5万円以上が19.8%、2万円が2.2%、平均額は3万3872円という結果が出ています。
同僚は、自分と同階級である場合が多く、友人と同じ感覚で招待されることが多いため、友人と同じ3万円が最も多い金額になることが考えられます。
一方、上司が部下にご祝儀を贈る場合は、友人関係や同僚関係よりも多い金額を包んでいることがわかりました。
一般的にお祝い・お悔やみ関係は「上に薄く、下に厚く」と言われます。
そのため、上司の立場で結婚式に招待される場合は相場よりも多い額を包むことが多いようです。
逆に上司の結婚式に部下の立場で呼ばれた場合は、3万円が76.6%、5万円が8.3%、2万円が6.6%となっており、高額のご祝儀を包む割合は上司が部下に送る割合と比べて少ない値となりました。
しかし、新郎新婦との関係性や会社の慣例もあるので、悩んだ場合は同僚や上司に相談するのもいいでしょう。

親族の場合

親戚の場合は、関係性によってご祝儀の額がさらに異なります。
従兄弟・従姉妹の場合は、親族間での関係性が同列なので、3万円が相場となっています。
しかし、「上に薄く、下に厚く」の考え方から、伯父や伯母(叔父・叔母)の立場では10万円以上が40.7%、5万円が35.2%と、ご祝儀の額が高くなっていることが分かります。
ただし、親戚関係で招待される場合は夫婦セットで招待されることも多いでしょう。
そのため「10万円のご祝儀」といっても、「1人で10万円」というわけではなく、夫婦あるいは家族からのお祝いとして贈られていると考えられるので、1人で招待された場合は5万円が妥当な金額と考えることもできます。

ゲスト1人あたりにかかる費用

主催者との関係性によってご祝儀の相場は変わり、できれば相場に見合ったご祝儀を贈りたいものですが、「正直ご祝儀って高くない?」と感じている人もいるでしょう。
しかし、結婚式に参列した場合、参列者には豪華なコース料理が振舞われ、帰りには引き出物やプチギフトがプレゼントされます。
結婚式を開催した場合、ゲスト1人あたりのおもてなしにはどれほど費用がかかるのでしょうか。
結婚式のグレードや選択するコース内容にもよりますが、「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」によると、料理の費用は1人あたり約1万6700円かかるとされ、これに飲み物代を加えると飲食代は約2万円ほどかかることになります。
さらに引き出物・引菓子の平均は7000円となっています。
つまりゲストをおもてなしする金額は約2万7000円だということがわかりました。
このことから、ご祝儀を3万円贈った場合、ご祝儀のほとんどがゲストのおもてなしに充てられ、実際に主催者が受け取るご祝儀は3000円程度ということになるのです。
ご祝儀に金額は一見高く感じられますが、飲食代や引き出物の費用を考えると、納得のいく額であるということがわかりますね。

ご祝儀の考え方

ご祝儀の金額は奇数であることがほとんどです。
これは日本では古くから「奇数」が縁起のいい数字であるとされていることが理由として挙げられます。
「8」は偶数ではありますが、「八」は末広がりを意味することから、縁起のいい数字として8万円を贈ることもあるようです。
同様の考え方として、近年ではご祝儀として2万円を包むケースもあります。
「2」は偶数であるものの、「ペア」を連想させることから、偶数であっても問題ないという考え方があるのです。
ただしこの場合は、「割り切れない数字」を意識して、お札を1万円札1枚、5千円札2枚など、3枚にして送ることもあります。
また全日本冠婚葬祭互助協会の調査では、友人へのご祝儀として2万円を包んだ人は、全体の4.3%いました。
全体数から比較すると少人数ではありますが、「ご祝儀2万円」を選択する人は一定数いることが分かります。
しかし、先ほども解説した通り、ゲスト1人あたりのおもてなしに必要な費用はかなり高額です。
費用はあくまで平均であり、実際の費用は結婚式ごとにことなるものの、2万円では主催者に負担をかけてしまう可能性があります。
また過去に自分の結婚式に友人を招待してご祝儀を受け取っている場合、いただいたご祝儀に相当する額を包むのが礼儀ともいえるでしょう。

欠席する場合のご祝儀

やむを得ず結婚式を欠席する場合も、ご祝儀を贈るようにしましょう。
ちなみに欠席のご祝儀の相場は1万円とされています。
欠席の連絡をあらかじめしていた場合は上記の金額で問題ありません。
ただし、結婚式の日にちが近くなってから都合が悪くなり、キャンセルする場合は配慮が必要です。
主催者は出席者の料理や飲み物、引き出物を準備・発注しており、一般的には結婚式の10~20日前にはキャンセル料がかかるといわれます。
そのためこのような直前のキャンセルの場合は減額するのではなく、主催者の負担を考えて相場の満額のご祝儀を贈ることが望ましいといえるでしょう。

ご祝儀が用意できないときは…

せっかく結婚式の招待を受けても、経済的な事情でご祝儀が用意できないということもあるでしょう。1ヶ月の間に2件3件と立て続けに招待されている場合はなおさらです。
しかし、ご祝儀なしで結婚式に参加することは、社会人のマナーとしておすすめできません。
このような場合は、残念ですが欠席を検討しましょう。
ですが、欠席をするといっても、ご祝儀を全く贈らないことはやめましょう。
結婚式に招待するということは、友人はあなたを大切な存在と考えてくれているはずです。
欠席のご祝儀相場である1万円相当のご祝儀、またはギフトを贈り、お祝いの気持ちを伝えましょう。

結婚式は友人の付き合い方を見直す機会

 実は結婚式というのは、結婚式の招待・出席を通して友人関係を見直すことができます。
まずは結婚式を主催する側の立場になって考えてみましょう。
普段から交友関係が広く、友人が多い人でも、結婚式にそのすべての友人を招待することは不可能です。
学生時代の友人、社会に出てからの友人、会社関係など、招待する人を選択していく必要があります。「本当に招待したい人は誰か」「結婚を祝ってほしい人は誰か」「日ごろの感謝を伝えたい人は誰か」。
このように考え、結婚式に招待するということは、「今後付き合っていきたい本当の友人」を見つめなおす機会でもあるのです。
招待されるゲストからしても、招待を受けて、「本当に心からお祝いしたい友人であるのか」「友人の晴れ姿を見たい」と思える友人を選択するチャンスでもあります。
逆に結婚式に招待されて「ご祝儀を渡すのが惜しい」「数合わせじゃないの?」と思ってしまう友人は、今後付き合っていきたい友人ですか?
もちろん、友人グループとしての付き合いや、社会上の付き合いもあるので、「行きたくないから欠席」というものでもありませんが、その友人が自分にとってどういう存在なのか見直す機会であることに変わりはないでしょう。

 まとめ

結婚式に出席する場合、ご祝儀だけでなく、スーツやドレスの新調、美容院代、交通費など出費が多くなります。
しかし結婚式に招待されるということは、主催者にとってあなたが大切な存在の人だからでしょう。
そのように思ってもらえる人には、失礼のないように相場に見合ったご祝儀を贈るようにするといいですね。
結婚式の招待は数カ月前に受けることがほとんどだと思います。
大切な友人をお祝いするために招待の声がかかった日から少しづつ節約して、結婚式に参加する費用を用意することをおすすめします。
ゼクシィ結婚トレンド調査 2022
一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会

ウルトラ金融大全が動画で見れる!
お金の事が分かる!増やせる!無料動画が公開中!

この記事を書いた人

渡辺あい

ライター

渡辺あい(わたなべ あい)

銀行員として勤務の後ライターへ
4人の子供の母としてもお金の観点を持つ事が出来るのが記事の魅力。
FPの資格を活かした金融の記事に定評がある。

貯蓄の記事一覧はこちら

ウル金ムービーはこちら

ウル金ムービーはこちら