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保険

まさかの後悔!学資保険の契約に失敗した、4人ママの実体験

まさかの後悔!学資保険の契約に失敗した、4人ママの実体験

子どもが生まれるととにかくお金がかかるものです。
筆者の家庭でも例にもれず絶賛子育て中で、小学2年生の娘を筆頭に4人の子どもがいます。

10キロのお米はわずか三週間で底を尽きますし、学校や幼稚園の上履きはすぐに小さくなるため毎学期買い替えをしなければなりません。

最近は長女次女に続き、長男も英会話教室に入会したため、お金に羽が生えたかのようなありさまです。
そんな我が家で最も心配なのが将来の教育費。
順調に進学すれば、長女が大学4年生、次女が大学3年生、長男が大学入学、次男が高校入学と教育費のピークが訪れるのです。

しかし、子どもたちには夢をかなえるためできるだけ希望の進学先に行かせてやりたいもの。そこで我が家が選択したのが、学資保険です。

しかし当時は最善と思って加入した学資保険でしたが、実は思わぬ落とし穴や加入時の選択ミスがありました。今回はそんな我が家の学資保険の加入と後悔ポイントについてお話しします。

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学資保険に加入した経緯

学資保険に最初に加入したのは長女が生まれて1年ほど経ってからです。
友人が金融機関に勤めていて、学資保険のプランを勧めてくれたのが、学資保険の加入先を決めたポイントです。

大学の入学に合わせて受け取り時期を設定し、保険料は児童手当内から支払える無理のない金額にしました。
第3子まで同様に加入をしていましたが、第4子は妊娠中に新型コロナウイルスが流行したため、いつものタイミングでの保険契約まで期間が開いてしまったのです。
またこの期間に夫の仕事の関係で保険の見直しをおこないました。
その結果、第4子の次男は「学資保険」に加入しないことにしたのです。

学資保険に入って失敗したと思った理由

次男は学資保険に加入しないと決めたのは、保険の見直しの過程でいくつか学資保険加入でのデメリットに気付いたからです。

私たちにとっての学資保険のデメリットは以下の3点です。
・契約者を間違えたこと
・利率が低いこと
・学資保険に加入するにはタイミングが大事だということ
これらについて詳しくご説明します。

契約者での失敗

まずはじめにの学資保険での失敗は「契約者」です。当時は「受け取り額を大きく」「支払額は小さく」というコスパを意識していました。実は生命保険系に言えることなのですが、契約者の年齢が若いほど保険料が安くなるという傾向があります。

私たちが加入した学資保険も、契約者を親ではなく子ども本人にすることで保険料を抑えることができました。しかし、これが後悔ポイントだったのです。

保険には契約者に万が一のことがあった場合、保険料免除という制度があります。また、被保険者(この場合学資保険を利用する子ども本人)に万が一のことがあった場合に保険金が支払われるものもあります。

考えたくないことですが、もしも子どもに万が一のことがあった場合、被保険者の保険金を受け取り、学資保険は終了となります。しかし、その保険金って本当に必要なお金でしょうか。
その保険金は、子どもにお金を使うことも、子どもを失う悲しみを癒してくれるわけでもないのです。

また、この契約内容のまま保険料を支払っている夫が亡くなった場合はどうでしょうか。夫は学資保険の契約者ではないため、例え夫が実質的な契約者であったとしても保険料の支払い免除にはなりません。
そのため大黒柱を失って収入が減ったとしても学資保険の保険料を払い続けないといけないのです。

夫が死亡したケース

  子どもが契約者 夫が契約者
保険料の支払い免除 免除されない 免除される
満期保険金の受け取り 保険料が支払えなければ
解約する可能性もある
満期で保険金を受け取れる

コスパも大事ですが、学資保険で重要視しないといけないのは「子どもの教育費の確保」です。それを踏まえると、学資保険の契約者を保険料支払い能力のない子どもにするのは最善とは言えません。

つまり、保険料を支払う夫を契約者にすることで、夫に万が一のことがあった場合は保険料を支払い免除にしてもらい、子どもの学資保険は満期まで継続させた方が、学資保険の本来の目的を果たせるはずです。

受け取り額、支払額の関係で子どもを契約者にしましたが、万が一のことを考えて夫を契約者にすべきだったというのが我が家の後悔ポイントのひとつ目です。

 利率が低くなった

利率も後悔したポイントです。
第一子、第二子の学資保険の加入時は利率がそこそこよかったのですが、第三子の加入時には利率は良くなく、受取額がガクンと下がってしまっていました。

払込期間を短くすることで、上の子たちの利率に少しでも近づけましたが、総支払額は同じなのに払込期間が短いので、毎月の児童手当よりも保険料のほうが上回ってしまいました。
次男が生まれた後に当時の学資保険の金利を調べたところ、長男の学資保険と比較してあまりいいとはいえない利率だったことも、次男の学資保険をやめた要因です。

加入のタイミング

学資保険に限らず、子ども関係の保険全般に言えることですが、加入のタイミングも重要です。
学資保険をはじめとした子どもを被保険者とした保険の中には、子どもが早産児、低体重児、障害児の場合は保険に入れなかったり、加入時に追加の申請が必要なことがあることをご存じですか?

我が家の場合は、4人とも健康優良児で生まれてきてくれたため問題なく保険に加入できました。しかし先ほどのような場合や、生まれてすぐ治療を必要とする赤ちゃんもいます。

実はそのようなリスクに備えて「出生前契約」という方法があるのです。これは出生前に保険に加入することで、出生後の予期せぬ事態に備えることができるという保険の契約方法です。
学資保険や子どもの生命保険加入を検討している方は、出生前に加入できるか確認しておくといいでしょう。

学資保険に加入するのをやめた

保険の見直し時に、学資保険が我が家には合っていなかったと実感した我が家は、次男の学資保険の加入をやめることにしました。同時に利率が低い長男の保険も切り替えることに。そこでも下調べが甘かったゆえの後悔がありました。

第三子、第四子は違う保険に

学資保険に加入しないからと言って、教育費をなにも用意しないわけにはいきません。そこで学資保険の代わりに利率の良い外資系の保険に加入することにしました。保険でありながら長期的な投資も兼ねた性質であるため、満期時には学資保険よりも大きな額の保険金が期待できます。
学資保険加入時に利率が下がっていた長男もこの機会に次男と同じ保険に加入することにしました。

学資保険の解約ができなかった 

上記保険に加入したので、長男の学資保険は保険を支払い停止・あるいは解約しようかと考えていました。
ところが、その手続きのために契約した金融機関窓口を訪問したところ、保険の支払い停止はできないと言われてしまったのです。
解約するとなると、加入して期間が短いため、解約返戻金が元本を割ってしまう計算となったため、やむなくそのまま継続にしました。
結果、長男は学資保険と外資保険のW保険となっています。

「教育費をためる=学資」だけではない

「教育費をためる=学資保険」と考える方は少なくないと思いますが、選択肢は一つではありません。
我が家は学資保険に加えて外資系の保険に加入しましたが、他にも教育費を貯めることができる方法は多くあります。
以下はその一例です。

定期預金・定期積金 金融機関に預金を預ける。
金利は低いが、元本割れのリスクはほぼないので確実に貯めることができる。
養老保険・終身保険 生命保険の満期保険金、または解約返戻金を受け取る。
預金と比べて利率は高いが、解約返戻金の場合は解約の時期によって元本割れする可能性がある。
投資信託 投資によって資金形成をする方法。
運用実績によってはかなりの利率を期待することもできるが、元本割れする可能性もある。

どの資金準備にも一長一短があるので、加入時前にそれぞれのメリットやデメリットを理解しましょう。もちろん、これらの方法をひとつに絞るのではなく、組み合わせて資金形成をすることもできます。

まとめ

今や子供を一人育てるのに3000万円ほどかかると言われます。
大切な子どものために少しずつでもお金を貯めてあげたいと思うのが親心でしょう。学資保険も上手に加入すれば、けっして間違った選択肢ではありません。
ただし、加入の契約内容や加入時の利率によっては、その内容を再検討したり、他の方法と比較したほうがいい場合もあります。

我が家のように「教育費=学資保険」という固定概念に縛られるのではなく、もっと柔軟に選択肢を持つことも必要だと思います。家庭でもっとも合った方法を選択し、最適な教育資金準備ができることを祈っています。

 

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この記事を書いた人

渡辺あい

ライター

渡辺あい(わたなべ あい)

銀行員として勤務の後ライターへ
4人の子供の母としてもお金の観点を持つ事が出来るのが記事の魅力。
FPの資格を活かした金融の記事に定評がある。

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