サザエさん一家の世帯年収を大調査

日曜日の夜のテレビの顔、「サザエさん」。アニメは昭和を舞台にして、一家ののんびりとした日常が描かれており、国民的アニメとして長く愛されています。

そんなサザエさんですが、実は隠れセレブだと聞いたことはありませんか？本記事では、サザエさん一家は本当にセレブなのか、親戚も含めた磯野家・フグ田家の学歴や仕事、年収にせまります。

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サザエさん一家の家族構成

まずはサザエさん一家の家族構成についてです。
子どもの頃に混乱した人も多いかと思いますが、サザエさん一家は、サザエさんの父である波平を世帯主とする磯野家に、サザエさん夫婦と子が同居する2世帯家族です。

磯野家の家族構成は以下の通りです。
・磯野波平（サザエさんの父）
・磯野フネ（サザエさんの母）
・磯野カツオ（サザエさんの弟）
・磯野ワカメ（サザエさんの妹）
・タマ（ペットの猫）

フグ田家の家族構成は次の通りです。
・マスオ（サザエさんの夫）
・サザエ
・タラオ（サザエさんの息子）
※漫画ではサザエさんの娘として「ヒトデ」が登場していたこともありますが、今回はアニメ版を基準とします。

実はフグ田家は新婚当初は借家に暮らしていましたが、大家と揉め事を起こし、立ち退きを命じられていました。そうした経緯でサザエさんの実家である磯野家に転がり込んだという話があります。
そのため、マスオさんは婿養子ではなく、あくまでも「同居」しているという状態なのです。

磯野波平の仕事や年収は？

まずはサザエさんの父である波平についてみていきましょう。
波平は山川商事に勤めており、役職は不明です。

アニメ「サザエさん」の総責任者である松下洋子プロデューサーが公式見解を語ったことがあるのですが、アニメの進行上、あまり関わりがないため、役職については特に設定していないそうです。アニメの様子から垣間見るに、営業周りをしている様子はなく、デスクワークで電話対応や事務処理をおこなっています。波平の普段の働き方を見ていると、総務部や経理部、人事部といった部署であることが考えられますね。波平の給料ですが、実はアニメ内で給与明細が公表されたことがあります。

アニメで出てきた波平の給与明細によると、2月分の給与として「78万5420円」との記載がありました。この金額を毎月の平均給与と仮定し、ボーナスの支給額が年間で月給の4カ月分とすると、波平の年収はなんと1256万6720円となります。かなり高収入ですね。

ここで波平と同年代の平均給与について見ていきましょう。波平の年齢は54歳であることがアニメ上で明かされています。この年齢設定も、波平の見た目から考えると少々衝撃的ですね。

さて、令和4年度賃金構造基本統計調査によると、50歳～54歳の正社員男性の平均月収は約42万円です。これを先ほど波平の年収を試算した条件に当てはめてみると、年収は672万円となります。同年代の平均と比較しても、波平は高収入といえるでしょう。

フグ田マス男の仕事や年収は？

続いてサザエさんの夫のマスオです。マスオは28歳で、早稲田大学の出身という設定になっています。そんな高学歴のマスオが勤めるのは海山商事で、役職は営業課係長です。

アニメ内でマスオの明確な給与は公開されていませんので、この役職から年収を試算していきましょう。令和4年度賃金構造基本統計調査では、係長級の男性の平均給与は約38万円となっています。これを年収計算すると、約608万円となります。

25歳〜29歳の正社員男性の平均月収は約26万円、平均年収は416万円ですので、マスオは同年代と比べてかなり高収入であることがわかります。また今後出世していけば将来的に波平と同じくらいの給与がもらえることも十分考えられるでしょう。

波野ノリスケの仕事や年収は？

ここで同居家族ではありませんが、サザエさんの従兄弟である、波野ノリスケにも焦点を当ててみましょう。実は波平は3人きょうだいで、双子の兄である海平と、妹のなぎえがいます。

ノリスケは、このなぎえの息子であり、波平とは伯父と甥の関係なのです。ノリスケは出版社で働いており、普段サザエさんのお隣に住む文豪家・伊佐坂先生のお宅に原稿を催促しに来る様子がよく描かれていますね。

原稿ができるのを待つという口実で磯野家にあがりこみ、ゴロゴロとしている様子が描かれますが、一体どんな人物なのでしょうか。ノリスケは一説に東京大学の出身であるとの情報がありますが、公式発表されたものではありません。

しかし、ノリスケの勤める出版社は、日本で有名な伊佐坂先生の小説を掲載するほどですので業界でも大手であることが考えられます。大手出版社に入社できるということは、ノリスケが高学歴である可能性は十分あるでしょう。

日本の各大手出版社

ここで日本で大手の出版社である各出版社についてみていきます。ノリスケは24歳～26歳と若い設定ですので、それぞれ公開されている大卒の初任給をもとに試算しましょう。

各出版社の初任給

令和4年度賃金構造基本統計調査では、大卒の初任給の平均は月収で約21万円とされていますので、大手出版社の初任給は比較的高めです。

さらにノリスケは出版社に勤め始めてから2年〜4年経過していますので、当然初任給よりも多くの年収を得ていることが予測できます。大手に勤めているので、将来の年収にも期待が持てそうですね。

サザエさん一家の住宅は？ 

サザエさん一家の自宅の住所は「東京都世田谷区新町3‐51」であるとされます。また、サザエさん一家の自宅の間取りは、台所、居間、それぞれの自室として個室が4部屋です。

これを自宅を世田谷区の「3LDK～4DK」の物件に当てはめてみると、物件の価格相場は、約1億17万円となります。家をいつ購入したのか、またローンについてはアニメ内でまったく触れられていません。

しかし、もし仮に35年のローンで自宅を購入していた場合、毎月約23万8500円の支払いになります。波平の月収を考えると払えない額ではありませんが、1億円以上の住宅ローンを組むというのはあまり現実的ではないように考えられます。ある程度の額の頭金を支払って、残りをローンで支払っていると考えた方が自然でしょう。

磯野家のご先祖様

ここで話は少しそれますが、磯野家のご先祖様について解説します。磯野家のご先祖様には「磯野藻屑源素太皆（いそのもくずみなもとのすたみな）」という人物がいます。彼は幕末の頃に生きていた人物で、お殿様の前でおはぎを38個も食べて褒美をもらったという逸話の持ち主です。

また、磯野藻屑源素太皆はいつも紋付袴姿で波平の夢に現れます。当時から日常的にこの姿だとすると、農民であることは考えにくく、ある程度社会的地位のある庄屋や裕福な町人だったのではないでしょうか。

もしそのような職業であれば、当時比較的裕福であったことも予測できます。そして、磯野藻屑源素太皆が幕末の頃に生きていた人であるとすると、1895年生まれ（原作より）の波平にとって、祖父あるいは曾祖父であると考えられます。

「ご先祖様」とはいえ、波平にとってそれほど昔の人でないことを考えると、実は磯野家は家業での収入に加え、磯野藻屑源素太皆が受け取った褒美があるなど、代々資産家なのかもしれません。この点を考慮すると、波平は実家、あるいは自分の資産から頭金を出して家を購入していることも十分考えられるでしょう。

まとめ・サザエさん一家は超セレブ

アニメでは庶民的なイメージのある家族ですが、よく見てみると、サザエさんは頻繁にデパートに買い物へ出かけますし、母であるフネと演劇を観にお出かけしている様子もあります。

また、食後の波平とマスオの晩酌のおつまみとしてお刺身が出される描写も多くみられます。さらにアニメの中で、磯野家は毎年畳の張替えをしていることもわかりました。畳は一度張り替えると10年ほど使用することもあるのに対し、磯野家の畳の張替えはかなり高頻度といえますね。

新しい畳は香りも良く気持ちのいいものですが、1畳あたり1万円以上するものもあり、全部屋ほとんど畳の磯野家では総額はかなりのものになるでしょう。このようにアニメの描写の中にもサザエさん一家の裕福な暮らしぶりが垣間見えました。

まとめ

磯野家・フグ田家は高収入の夫が2人おり、合計年収は約1864万円となります。さらに、一等地に高額な住宅を構えてペットも飼う余裕があり、磯野家の隠れた資産もあることが予測できます。

またサザエさんの子どものタラちゃんが小さいこともあってサザエさんは現在専業主婦ですが、十分暮らして行くことができますし、一家で外食や旅行へ行く余裕もあるようです。このように見てみると、磯野家・フグ田家は、かなり裕福なセレブ一家と言っても過言ではないでしょう。

アニメを見るときには、サザエさん一家の隠れたセレブ生活に注目して観ると新たな楽しみ方ができるかもしれませんね。

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